
# ECS FargateのIP制限をNACLで制御する方法

## 目次
1. はじめに
2. NACLの基本概念とその役割
   - 2.1 NACLとセキュリティグループの違い
3. ECS Fargateのネットワーク設定
   - 3.1 パブリックサブネットとプライベートサブネット
   - 3.2 VPC内のサブネット設定
4. NACLを用いたIP制限の設定手順
   - 4.1 VPC上でのNACL設定
   - 4.2 Fargateタスクへの適用
5. 実践例: NACLによるIP制限設定
   - 5.1 ユースケースと設定例
   - 5.2 トラブルシューティング
6. ベストプラクティスと推奨設定
7. まとめ

## 1. はじめに

ECS Fargateは、サーバーレスのコンテナ管理オプションとしてAWS環境で人気があります。しかし、セキュリティ設定を確保する上で、NACL（ネットワークACL）の活用は重要な役割を果たします。本記事では、FargateでIP制限を設定する際にNACLをどのように利用できるかについて詳しく解説します。

## 2. NACLの基本概念とその役割

NACL（Network Access Control List）は、VPC内のサブネットと外部間のトラフィックを制御するためのセキュリティ層です。個々のサブネットに対し、入出力トラフィックの許可または禁止を設定できます。

### 2.1 NACLとセキュリティグループの違い

- **NACL**はサブネットレベルでトラフィックを制御し、ステートレスであるため、入出力ルールは個別に設定されます。
- **セキュリティグループ**はインスタンスレベルで適用され、ステートフルであるため、一度アクセスが許可されると返送パケットも許可されます。

## 3. ECS Fargateのネットワーク設定

### 3.1 パブリックサブネットとプライベートサブネット

ECS Fargateを配置する際は、タスクが存在するサブネットがパブリックサブネット（インターネットゲートウェイを介し外部アクセス可能）かプライベートサブネット（NATゲートウェイを通じてインターネットアクセス可能）であるかを理解しておくことが重要です。

### 3.2 VPC内のサブネット設定

- パブリックアプリケーション用のサブネットには、必要ならばNACLでインターネットアクセスを制限できます。
- プライベートサブネットには、外部接続が不要なFargateタスクを配置し、セキュリティを強化できます。

## 4. NACLを用いたIP制限の設定手順

### 4.1 VPC上でのNACL設定

1. AWSコンソールにログインし、**VPCサービスページ**にアクセスします。
2. **ネットワークACL**を選択し、関連するVPCを選定します。
3. IP制限を加える**NACLを作成**または選択します。
4. **エントリの追加**ボタンをクリックし、トラフィックポリシーを設定します（例: 特定のIPアドレスを許可または禁止）。

### 4.2 Fargateタスクへの適用

設定したNACLを適用するため、対象のサブネットにタスクを配置し、NACLルールが適切に影響するか確認します。

## 5. 実践例: NACLによるIP制限設定

### 5.1 ユースケースと設定例

Fargateタスクが動作するサブネットに、社内の固定IPアドレスだけがアクセス可能な設定を行い、外部からの不正アクセスを防ぎます。

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### 5.2 トラブルシューティング

- 設定が正しく反映されない場合は、NACLの**評価順序**や依存関係の確認を行います。
- **CloudWatch Logs**を活用してトラフィックログの監視を行い、問題のあるトラフィックを特定します。

## 6. ベストプラクティスと推奨設定

NACL使用時のベストプラクティスとして、まずすべてのアクセスをデフォルトで拒否し、必要なIPアドレス範囲に対してのみアクセスを許可する**ホワイトリスト**アプローチが推奨されます。

## 7. まとめ

IP制限をNACLで設定することで、ECS Fargateが提供するコンテナサービスのセキュリティを大幅に向上させることができます。複数のAWSサービスを組み合わせることで、より細かな制御を実現し、保護されたアプリケーション環境を維持することが可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]


# ECS FargateのIP制限をNACLで制御する方法

## 目次
1. はじめに
2. NACLの基本概念とその役割
   - 2.1 NACLとセキュリティグループの違い
3. ECS Fargateのネットワーク設定
   - 3.1 パブリックサブネットとプライベートサブネット
   - 3.2 VPC内のサブネット設定
4. NACLを用いたIP制限の設定手順
   - 4.1 VPC上でのNACL設定
   - 4.2 Fargateタスクへの適用
5. 実践例: NACLによるIP制限設定
   - 5.1 ユースケースと設定例
   - 5.2 トラブルシューティング
6. ベストプラクティスと推奨設定
7. まとめ

## 1. はじめに

ECS Fargateは、サーバーレスのコンテナ管理オプションとしてAWS環境で人気があります。しかし、セキュリティ設定を確保する上で、NACL（ネットワークACL）の活用は重要な役割を果たします。本記事では、FargateでIP制限を設定する際にNACLをどのように利用できるかについて詳しく解説します。

## 2. NACLの基本概念とその役割

NACL（Network Access Control List）は、VPC内のサブネットと外部間のトラフィックを制御するためのセキュリティ層です。個々のサブネットに対し、入出力トラフィックの許可または禁止を設定できます。

### 2.1 NACLとセキュリティグループの違い

- **NACL**はサブネットレベルでトラフィックを制御し、ステートレスであるため、入出力ルールは個別に設定されます。
- **セキュリティグループ**はインスタンスレベルで適用され、ステートフルであるため、一度アクセスが許可されると返送パケットも許可されます。

## 3. ECS Fargateのネットワーク設定

### 3.1 パブリックサブネットとプライベートサブネット

ECS Fargateを配置する際は、タスクが存在するサブネットがパブリックサブネット（インターネットゲートウェイを介し外部アクセス可能）かプライベートサブネット（NATゲートウェイを通じてインターネットアクセス可能）であるかを理解しておくことが重要です。

### 3.2 VPC内のサブネット設定

- パブリックアプリケーション用のサブネットには、必要ならばNACLでインターネットアクセスを制限できます。
- プライベートサブネットには、外部接続が不要なFargateタスクを配置し、セキュリティを強化できます。

## 4. NACLを用いたIP制限の設定手順

### 4.1 VPC上でのNACL設定

1. AWSコンソールにログインし、**VPCサービスページ**にアクセスします。
2. **ネットワークACL**を選択し、関連するVPCを選定します。
3. IP制限を加える**NACLを作成**または選択します。
4. **エントリの追加**ボタンをクリックし、トラフィックポリシーを設定します（例: 特定のIPアドレスを許可または禁止）。

### 4.2 Fargateタスクへの適用

設定したNACLを適用するため、対象のサブネットにタスクを配置し、NACLルールが適切に影響するか確認します。

## 5. 実践例: NACLによるIP制限設定

### 5.1 ユースケースと設定例

Fargateタスクが動作するサブネットに、社内の固定IPアドレスだけがアクセス可能な設定を行い、外部からの不正アクセスを防ぎます。

```json
{
  "RuleNumber": 100,
  "Protocol": "-1",
  "RuleAction": "allow",
  "Egress": false,
  "CidrBlock": "203.0.113.0/24", // 特定のIPアドレス範囲を許可
  "IcmpTypeCode": {}
}
```

### 5.2 トラブルシューティング

- 設定が正しく反映されない場合は、NACLの**評価順序**や依存関係の確認を行います。
- **CloudWatch Logs**を活用してトラフィックログの監視を行い、問題のあるトラフィックを特定します。

## 6. ベストプラクティスと推奨設定

NACL使用時のベストプラクティスとして、まずすべてのアクセスをデフォルトで拒否し、必要なIPアドレス範囲に対してのみアクセスを許可する**ホワイトリスト**アプローチが推奨されます。

## 7. まとめ

IP制限をNACLで設定することで、ECS Fargateが提供するコンテナサービスのセキュリティを大幅に向上させることができます。複数のAWSサービスを組み合わせることで、より細かな制御を実現し、保護されたアプリケーション環境を維持することが可能です。 

ECS FargateのIP制限をNACLで制御する方法

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