## GCP Compute EngineでSambaを設定してファイル共有環境を構築する

### 目次
1. 1-1 概要
2. 1-2 前提条件
3. 1-3 インスタンスの作成と設定
4. 1-4 Sambaのインストール
5. 1-5 Sambaの設定
   - 1-5-1 設定ファイルの編集
   - 1-5-2 ユーザーの追加
6. 1-6 ファイアウォールの設定
7. 1-7 確認とトラブルシューティング
8. 1-8 まとめ

### 1-1 概要

Google Cloud Platform (GCP) の Compute Engine 上で Samba を使用して、Windows 及び Unix 系 OS 間でファイル共有が可能な環境を構築します。Samba はオープンソースの SMB/CIFS プロトコルの実装であり、異なるオペレーティングシステム間でのファイル共有を容易にします。

### 1-2 前提条件

- GCP アカウント
- Google Cloud Console へのアクセス
- 基本的な Linux の知識

### 1-3 インスタンスの作成と設定

1. **Compute Engine インスタンスの作成**
   - Google Cloud Console にログインし、Compute Engine インスタンスを作成します。
   - OS の選択は、Ubuntu 18.04 もしくは 20.04 を推奨します。

2. **SSH での接続**
   - 作成したインスタンスに SSH で接続します。

```bash
gcloud compute ssh [INSTANCE_NAME]
```

### 1-4 Sambaのインストール

1. **パッケージの更新**

```bash
sudo apt update && sudo apt upgrade
```

2. **Samba のインストール**

```bash
sudo apt install samba
```

3. インストールの確認

```bash
smbd --version
```

### 1-5 Sambaの設定

#### 1-5-1 設定ファイルの編集

1. **Samba設定ファイルのバックアップ**

```bash
sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.bak
```

2. **設定ファイルの編集**

- 編集用エディタ（例: nano）で `smb.conf` を開きます。

```bash
sudo nano /etc/samba/smb.conf
```

- 次のようにセクションを追加します。

```ini
[shared]
   path = /srv/samba/shared
   browseable = yes
   read only = no
   force user = nobody
   force group = nogroup
   create mask = 0775
   directory mask = 0775
```

- ディレクトリの作成と、適切な権限付与を行います。

```bash
sudo mkdir -p /srv/samba/shared
sudo chown nobody:nogroup /srv/samba/shared
sudo chmod 775 /srv/samba/shared
```

#### 1-5-2 ユーザーの追加

1. Samba ユーザーの追加

```bash
sudo smbpasswd -a [YOUR_USERNAME]
```

2. Ubuntu ユーザーの追加

```bash
sudo adduser [YOUR_USERNAME]
```

### 1-6 ファイアウォールの設定

- GCP のファイアウォール ルールに TCP ポート 445, 139 と UDP ポート 137, 138 を許可するルールを追加します。

### 1-7 確認とトラブルシューティング

- **サービスの再起動と状態確認**

```bash
sudo systemctl restart smbd
sudo systemctl status smbd
```

- **Windows PCからのアクセステスト**

```plaintext
\\[SERVER_IP]\shared
```

- 接続できない場合は、ファイアウォール設定や Samba のログを確認し、問題を特定します。

### 1-8 まとめ

GCP 上の Compute Engine において、Samba サーバーのセットアップ手順を詳述しました。設定時にはセキュリティや ネットワーク設定に留意する必要があります。このガイドで紹介した手順で、異なるプラットフォーム間でのファイル共有環境をスムーズに構築できたことと思います。必要に応じた追加設定や調整を行うことで、さらに既存のインフラに適したファイル共有環境を実現できます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

GCP Compute EngineでSambaを設定してファイル共有環境を構築する

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