CursorとCopilot、導入後に後悔しない選び方

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2024年12月11日 4:38

最近、GitHubがCodeSpacesというサービスを提供し始めました。これは、ブラウザ上でコードを書いたり、実行したり、開発環境を構築したりすることができるというものです。その中でも特に注目を集めているのが、Visual Studio Codeの拡張機能である「Cursor」と「Copilot」です。

 Cursorは、コードを自動補完してくれるAIで、タイプするだけで必要なコードを自動生成してくれます。Copilotは、学習したコードから、次の行のコードを提案してくれるAIです。これらのツールを使うことで、エンジニアはコードを書くスピードを劇的に向上させることができるようになり、開発者の生産性を格段に上げることができます。

なぜCursorとCopilotが注目されているのか

 実は、CursorとCopilotはGitHubの開発者向けのサービスではなく、オープンソースのプロジェクトである「OpenAI」が開発したものです。OpenAIは、人工知能を使って、さまざまな分野での革新的な技術の開発を行っており、その成果がCursorとCopilotに結実しました。

 CursorとCopilotは、GitHubが提供するCodeSpacesの中で使うことができるようになっています。しかし、GitHubはCodeSpacesを使わなくても、GitHubのプライベートリポジトリやローカルの開発環境でも使うことができるようにしています。つまり、誰でも手軽にCursorとCopilotを使うことができるようになったのです。

 さらに、CursorとCopilotは無料で利用することができるため、多くの開発者が使い始めました。その結果、GitHubのコミュニティ内で大きな話題になり、注目を集めるようになりました。

 また、CursorとCopilotは今後もさらに進化していくことが予想されています。OpenAIは、これらのツールをさらに高度なAIにすることで、より多くの言語やフレームワークに対応させる計画を発表しており、開発者たちは今後も目が離せない存在となるでしょう。

導入する前に考えるべきこと

 しかし、AIを使ったツールである以上、必ずしも全ての人にとって最適な選択肢であるとは限りません。導入前には、以下のようなことを考える必要があります。

自分のスキルやスタイルに合っているか

 CursorとCopilotは、自分が書いたコードを学習して、それに合ったコードを提案してくれます。しかし、自分のスキルやスタイルに合わないコードを提案されても困ります。例えば、自分が好む書き方や命名規則と異なるコードを提案されると、その都度修正する必要が出てきてしまいます。そのような場合は、手動でコードを書いたほうが効率的かもしれません。

 また、自分のスキルが低い場合は、提案されたコードが正しいかどうか判断することが難しくなってしまいます。AIは学習したコードを元に提案をするため、正しいコードであるとは限りません。そのため、自分のスキルに合わせた提案ができるかどうかも考える必要があります。

プライバシーに対する懸念

 CursorとCopilotは、自分が書いたコードを学習するため、プライバシーに対する懸念が出てきます。自分の書いたコードが第三者に知られる可能性があるため、機密性の高いプロジェクトでの利用は避けるべきかもしれません。また、コードを学習するためには、GitHubのプライベートリポジトリへのアクセス権が必要となります。そのため、チーム内での利用にも慎重になる必要があります。

 さらに、AIが学習する過程で、自分の書いたコードが改変される可能性もあります。そのため、自分が書いたコードがAIによって勝手に変更されることに対して抵抗感を感じる人もいるかもしれません。プライバシーに対する懸念やコードの改変に対する抵抗感がある場合は、AIを使わずに手動でコードを書くほうが良いでしょう。

今後のサポートやサービスの提供状況

 CursorとCopilotは、今後も進化し続けることが予想されます。しかし、開発元のOpenAIがサービスの提供を中止したり、開発をやめたりした場合、今後も使い続けることができるかどうか不安になります。また、サービスの提供状況やサポートの充実度も重要なポイントです。導入後に開発元がサービスの提供を中止したり、サポートを打ち切ったりすることで、後悔することにならないよう、事前に確認しておくことが大切です。

導入する前に自分のスキルやスタイルを把握する

 自分がどの程度のスキルを持っているのか、どのようなスタイルでコードを書くのかを把握することは、導入前に重要なポイントです。そこで、自分のスキルやスタイルを把握するために、以下のような方法があります。

自分が書いたコードを見直す

 まずは、自分が過去に書いたコードを振り返ってみましょう。自分が書いたコードを見直すことで、自分のスキルやスタイルを客観的に把握することができます。また、他の人が書いたコードと比較することで、自分のコードの特徴や改善点を見つけることもできます。

コーディングテストを受ける

 自分のスキルを測るために、オンラインで提供されているコーディングテストを受けることもできます。多くの場合、言語やフレームワークごとに用意されており、自分のスキルを客観的に把握することができます。また、テストを受けることで、自分の知らない知識やスキルを発見することもできるかもしれません。

エンジニア仲間に相談する

 自分のスキルやスタイルを客観的に把握することは難しい場合もあります。そんなときは、エンジニア仲間に相談することもできます。エンジニア仲間からのフィードバックをもとに、自分のスキルやスタイルを把握することができます。また、エンジニア仲間からのアドバイスをもとに、自分のスキルを向上させることもできます。

CursorとCopilotを導入するための手順

 CursorとCopilotを導入するためには、以下のような手順を踏むことができます。

GitHubにアカウントを作成する

 CursorとCopilotを導入するためには、まずGitHubにアカウントを作成する必要があります。GitHubは無料で利用することができますので、アカウントを作成することは簡単です。

CodeSpacesを有効化する

 GitHubにログインしたら、画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「Settings」を選択します。設定画面が表示されたら、左側のメニューから「Codespaces」を選択し、「Enable」ボタンをクリックしてCodeSpacesを有効にします。

リポジトリを作成する

 CodeSpacesを有効にしたら、リポジトリを作成します。作成するリポジトリの名前や説明は任意ですが、必ず「Public」を選択して公開リポジトリにするようにしましょう。

CodeSpacesにアクセスする

 リポジトリを作成したら、リポジトリのページに移動します。右上の「Code」ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから「Open with CodeSpaces」を選択します。CodeSpacesにアクセスすることができます。

CursorとCopilotを導入する

 CodeSpacesにアクセスしたら、画面右下の「Extensions」をクリックします。検索バーに「cursor」と入力し、「Cursor AI」をインストールします。同様に「copilot」と入力し、「GitHub Copilot」をインストールします。

CursorとCopilotを使う

 インストールが完了したら、リポジトリ内のファイルを開いて、コードを書いてみましょう。Cursorは、コードを書くと自動的に提案をしてくれます。提案に対しては、Tabキーを押すことで採用することができます。Copilotは、新しく行を追加すると自動的に提案をしてくれます。提案に対しては、Enterキーを押すことで採用することができます。

導入後に後悔しないための注意点

 導入後に後悔しないためには、以下のような注意点があります。

習慣化するまでに時間がかかる

 CursorとCopilotを使うことで、コードを書くスピードを劇的に向上させることができます。しかし、それは習慣化するまでに時間がかかることもあります。AIを使ったコード補完や提案に慣れるまでには、少し時間がかかるかもしれません。そのため、導入後にすぐに効果を実感できなくても諦めずに使い続けることが重要です。

自分のスキルを磨くことを怠らない

 AIを使うことで、コードを書くスピードが向上しますが、それは自分のスキルを磨くことを怠らないことが前提となります。AIが提案するコードが正しいかどうかを判断する力や、自分のスキルに合わせた修正をする力を持っていることが重要です。AIに頼りすぎず、自分のスキルを磨くためにも、定期的にコーディングテストを受けたり、エンジニア仲間との議論をすることが大切です。

プライバシーに対する懸念を持つことがある

 AIを使うことで、自分が書いたコードが第三者に知られる可能性があります。そのため、プライバシーに対する懸念を持つことがあるかもしれません。そのような場合は、自分の書いたコードを学習しないように設定することもできます。また、GitHubのプライベートリポジトリでの利用や、ローカルの開発環境での利用も検討することができます。

AIによって改変されることに抵抗感を持つことがある

 AIが提案するコードは、自分が書いたコードを学習したものであるため、自分の書いたコードを改変することがあります。そのため、AIによって提案されたコードが自分の意図と異なる場合、抵抗感を感じることがあるかもしれません。そのような場合は、手動でコードを書くことも選択肢の一つとして考えることができます。

まとめ

 CursorとCopilotは、GitHubが提供するCodeSpacesの中で使うことができる、AIを使ったコード補完や提案ツールです。これらのツールを使うことで、エンジニアはコードを書くスピードを劇的に向上させることができ、開発者の生産性を格段に上げることができます。

 しかし、AIを使ったツールである以上、必ずしも全ての人にとって最適な選択肢であるとは限りません。導入前には、自分のスキルやスタイルに合っているか、プライバシーに対する懸念や改変に対する抵抗感があるかどうかを考える必要があります。また、今後のサポート

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