システム開発費の相場はどのくらい?開発費を安く抑える方法を解説!

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2023年02月13日 7:18

システム開発の開発費の相場は?

まず、一様にシステム開発と言っても様々な種類があります。それらの分類は明確に分けられてるわけでもないので、本記事では「業務支援システム」「webシステム」「スマホアプリケーション」の3種類に分けて開発費の相場を調べてきました。
まず業務支援システムは50万円〜1000万円とかなり幅広い相場となっていました。
業務支援システムの具体例としては顧客管理システムや在庫管理など営業支援ソフトが主な内容になります。
次にWebシステムの相場は50万円から500万円になります。Webシステムの具体例としてマッチングサイトやホテルなどの予約システム、e-ラーニングなどが挙げられます。
最後にスマホアプリケーションの相場は50万〜1000万になりました。スマホアプリケーションでの具体例としてECアプリやゲームアプリ、ゲームなどが挙げられます。

業務支援システムの相場は?

業務支援システムとは、営業活動を効率化するためのシステムになります。顧客とダイレクトに関連するシステムのことで、主にフロント業務に関連するシステムとなっています。
業務支援システムにも様々な種類があり、マーケティング情報を自動で分析して対応する顧客管理システム(NA)や、現在の営業情報の進行度をまとめて管理するシステム(SFA)、進行中のプロジェクトを管理するシステムや自分の会社で扱っているPCなどを一括管理するセキュリティ管理ソフトなど多岐に渡ります。
この中でも今回は一番代表的な顧客管理システムを例に上げて説明していきます。

業務支援システムは何で相場が変わるの?

簡単に言ってしまうと、どの程度手がかかるかで相場が変わってきます。
すでに用意されている簡易的なツールの導入だけならおよそ月々5万円前後で導入が終わります。
カスタム性の高いツール、例えば500人程度を許容するツールで10万人規模を問題なく処理できるようなシステムが欲しいとなれば元からあるシステムのカスタマイズに3~4ヶ月程度かかり、金額も50万~400万程度かかります。
スクラッチ開発のように完全に0からの開発となると期間や担当するエンジニアも増えるため500万以上の資金と半年以上の開発期間がかかります。
また、顧客管理システムにも様々な種類があり、見込み客を集めるMA、営業活動を行うSFA、顧客との関係を築くCRMなどがあり、これら3種類の機能を多く付けるほど開発費は多くなっていきます。

Webシステムの相場は?

まず、Webシステムとはインターネット上で利用することが可能なシステムを指します。web上でデータを扱うクラウドサービスも、このWebサービスの分類に含まれます。
多くのwebシステムの中から今回は3種類、マッチングサイト、予約管理サイト、ECサイトに絞って相場を調べてきました。

Webシステムは何で相場が変わるの?

まずはマッチングサイト、こちらの相場は100万~500万程度になります。サイト内部でクレジットカードなどの決済システムを利用したり、メールを送り合う機能、サイトから全体へ定期的に送るメールマガジン機能などの要素を増やすほど費用が高くなる傾向にあります。
次にホテルや旅館などの予約管理サイト、相場は80万~500万になります。こちらもクレジットカードなどの決済や、複数のホテルの管理、予約管理、クーポンなどのメールマガジンを送る機能などを増やすほど費用が高くなります。
最後にECサイト、こちらも先の2件と同じく搭載する機能や決済システム、そして扱える商品の数が多くなればなるほど開発費用が高額になる傾向になっていました。

スマホアプリの相場は?

ここで言うスマホアプリはスマホゲームに限らず、iOSやアンドロイド上で動作するアプリケーションのことを指します。今回調べたものはメルカリやアマゾンなどのショッピング系、そしてLINEやInstagramなどのメッセージ系、最後にゲーム系アプリの開発費になります。

スマホアプリは何で相場が変わるの?

まずはメルカリやアマゾンなどのショッピング系のアプリ、これはおおよそ50万~300万の開発費がかかってきます。他のシステムと比べて必要とされる機能が限定されているので、開発費用が少なく収まるようになっています。しかし、独自の機能を付ける場合、またUIなどにこだわる場合はこれ以上の金額となる場合もあります。
次にLINEなどのメッセージ系のアプリも先程のショッピング系アプリと同じく多くの機能を包括する必要がないため100万〜500万で収まる傾向にあります。しかし、LINEのように他のアプリと連携したい場合など多くの機能を備える場合、開発費用もそれなりにかかってきます。
最後にゲームアプリですが、200万~1000万ほどの開発費用が見込まれます。これはスマホゲームを作る場合、上記で紹介したメッセージ機能や地図を描写するためのマップ描画機能、オンラインでの起動を前提とするならオンライン機能など様々な要素を加える必要があり、必然的に開発費用が高価になります。また、それ以外にもビジュアルに関するUIデザインやサーバーの維持費なども必要になります。

システム開発費用を安くするための方法

システム開発費用を安くするために様々な方法がありますが、その中でも特に有効ですぐ使える「やりたいと思っている業務の具体的なイメージを把握する」「補助金を利用する」「用意されているものを利用する」方法を順番に説明していきます。

具体的なイメージの把握

システム開発などの現場でよく聞くことがある大きな問題点のひとつに「もっとこういう機能が欲しかった」という言葉があります。打ち合わせの段階でどのようなシステムになるか決めていたにも関わらず、完成直後にこういった言葉が出てきます。当然修正のためにさらなる開発費用が必要になってしまいます。これを防ぐために絶対に譲れない機能はどのようなものであるか、そしてどのような完成イメージであるかを事前に決めておくことが大切です。無駄な修正さえなければ無駄な費用を抑えれるという当然の事ですが、意外と打ち合わせの段階で出来てないことが多々ありますので、ここを絶対に抑えておきましょう。

補助金を利用する

システム開発では公共の補助金を使用する事ができる場合があります。
例えば全国中小企業団体中央会が支援しているものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を使えば100万から1000万円程度の補助額が出ます。
しかし採択率は45%程度と低く、複雑な応募の仕組みも相まってあまり申請している企業も多くないと思われます。しかし、もし採択されれば多くの補助額を得ることになり、かなりの開発費用の軽減になります。
他にも金額はいくらか落ちますが、IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金などもありますので調べてみるのも良いと思われます。

用意されているものを利用する

システム開発には企業でよく使われるシステムを想定したパッケージというものがあり、これを使うことで大幅に開発費用を抑えることができます。もとから用意されているパッケージにある程度自社で使う予定の機能を2,3追加したい程度の変更であれば、ゼロから作るよりも遥かに安く、期間も短く開発することが可能です。しかし、大きな変更を入れるのであれば当然それなりに費用がかかってしまうので、なるだけパッケージをそのまま使用する事で開発費用を抑える事が可能です。

まとめ

今回の記事でなぜシステム開発費の相場に幅があるのか分かっていただけたら幸いです。
システム開発費の多くは人件費で賄われています。様々な機能や多くの専門的知識を必要とする事柄が多くなればなるほどシステム開発費は多くなってきます。そのため開発費を抑えるためには必要な機能だけを持たせるように出来るだけシンプルな設計にすること、そしてパッケージなど最初から用意されているものがあればそれを使用する事が最善の策と言えるでしょう。
ぜひ実際にシステム開発する際にはこの記事を参考に依頼を判断して、予算の調整に役立ててください。

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