エンジニア200人に聞いて、業務委託単価表を作りました
2024年12月22日 18:48
私は「ISSUE」という副業プラットフォームを運営しているのですが、その際にエンジニアの方々約100人とお話しました。そのヒアリング内容からエンジニア業務委託単価表を作成してみました。単価はこれから副業やフリーランスとして活動しよう方々がよく悩むところだと思います。私もそうでした。またすでに業務委託をしている方もどのタイミングで単価を上げる交渉をすればいいかとても悩むものだと思います。そんな単価決定の助けになればと思い、単価表を作成しました。
ヒアリングでエンジニアの方々の現在の単価や希望などを聞いて年次や業務内容と比較しました。私個人の単価遍歴も踏まえています。さらに@KazukiTanakaさんの記事も拝見させていただき参考にさせていただいています。(とても参考になる!)
参考: フリーランスエンジニアの単価を決める
各レイヤーを簡単に説明していきます。
指示された内容をしっかりこなせるレベルになります。このラインは入門ゾーンです。初学者からいきなりフリーランスになった方や年次でいうと1~2年目のエンジニアのスキルレベルに相当します。多少の経験がある学生インターンもこのラインでもらっていると思います。
抽象的な概念を理解し始めたエンジニアのラインです。クラスとインスタンスやオブジェクト指向、実装アーキテクチャなどを理解し始めたエンジニアです。またこの頃になると1つの言語をしっかり習得しています。
抽象的な概念をしっかり理解し、比較検討ができます。前段階と境目が曖昧なように思いますが、しっかりと理解が定着しているので年次の浅いエンジニアに抽象的な概念を説明できたり、指示できるレベルにあります。ただこのラインまではエンジニア市場には結構います。
リード経験がある、ビジネスロジックも理解してサービス設計ができるエンジニアです。体感ですが、エンジニア市場でもここからグッと母数が減ってきます。またこのラインのレベルのエンジニアが一人いると開発文化ができ始め開発組織が充実します。単価5,000円以上を超えるには、キャリア設計やより良いプロダクトを作れる能力があることを明確に示せる必要があると思います。
スペシャリスト層です。特定の分野に深い知見を持ち、執筆活動をされている方もいます。有名企業で働いた経験があったり、この金額を払ってもいいと感じさせてくれる経歴を持っている方が多い印象です。また、経験年数的にもマネジメントをしていたり、コンサル的な業務もされている方が多いと思います。
レジェンド層です。過去にCTO業務の経験があったり、メディアでも有名な方々が多くいらっしゃいます。数十人規模の開発組織のトップにいるような方々だと思います。100人のうち1,2人しかいませんでした。このレベルになると時給で働くというよりは、スポットコンサルで定額報酬を支払うような契約をしている方もいます。shu223さんなどの情報を参考にしてもこの辺りがエンジニアがコード書いて得られる上限ではないかと思います。
単価を上げたい方は次の単価ラインのエンジニアがどんな特徴を持っているか分析してキャリアを積み重ねていきましょう。またレベルは変わらずとも現在の単価ラインよりワンランク上の単価を交渉できる方法もあるのでもし需要があったらまた記事を書いてみようと思います。
はまぁさんのご指摘のように、会社によって単価設定は異なるのであくまで目安になります。
単価表が皆さんの単価交渉の助けになれば幸いです!
診断を受けるとあなたの現在の業務委託単価を算出します。今後副業やフリーランスで単価を交渉する際の参考になります。また次の単価レンジに到達するためのヒントも確認できます。