

# Java.lang.OutOfMemoryErrorの原因とメモリ対処法

## 目次

1. はじめに

2. java.lang.OutOfMemoryErrorとは

3. 主な原因

   - ヒープメモリの不足

   - メタスペースの不足

   - ネイティブメモリの枯渇

4. 問題の特定方法

   - ヒープダンプの取得

   - ガベージコレクションのログ分析

5. メモリ対処法

   - JVMのメモリ設定の調整

   - コード上の最適化

   - 使用ライブラリの見直し

6. まとめ

## 1. はじめに

Java開発者にとって、「java.lang.OutOfMemoryError」は避けて通れないエラーメッセージの一つです。このエラーは基本的にJavaアプリケーションが利用可能なメモリを使い果たしたときに発生します。この記事では、このエラーの原因と対策について詳しく説明していきます。

## 2. java.lang.OutOfMemoryErrorとは

`java.lang.OutOfMemoryError`は、Java仮想マシン（JVM）がオブジェクトを割り当てるためのメモリを確保できないときにスローされます。このエラーが発生すると、通常はアプリケーションが停止するため、迅速な対応が求められます。

## 3. 主な原因

### 3-1. ヒープメモリの不足

Javaアプリケーションで最も一般的なメモリ不足の原因はヒープメモリの不足です。ヒープは、オブジェクトが割り当てられる領域で、JVMの起動時に`-Xmx`パラメータで最大メモリ量を設定します。

### 3-2. メタスペースの不足

Java 8以降、クラスメタデータはヒープメモリではなくメタスペースに保存されます。メタスペースの不足は特に動的にクラスを生成するアプリケーションで問題になります。`-XX:MaxMetaspaceSize`でこの領域を制御します。

### 3-3. ネイティブメモリの枯渇

JVMがネイティブコード（JNIやNIOの直接メモリ）を使用する場合、Javaの管理外でメモリ不足が発生することがあります。

## 4. 問題の特定方法

### 4-1. ヒープダンプの取得

問題を解決するためには、ヒープダンプを取得してメモリの消費状況を分析することが有効です。ヒープダンプは、`jmap`ツールや`-XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError`オプションで取得できます。

### 4-2. ガベージコレクションのログ分析

`-XX:+PrintGCDetails`や`-Xlog:gc`を使用して、GCログを記録し、メモリ消費のトレンドをチェックします。不必要なオブジェクトが長く生存していないか調べます。

## 5. メモリ対処法

### 5-1. JVMのメモリ設定の調整

JVMオプションで設定されるメモリの上下限を見直します。例えば、利用可能な物理メモリに基づいて`-Xmx`や`-XX:MaxMetaspaceSize`を調整します。

### 5-2. コード上の最適化

メモリリークや不要なオブジェクトの参照を排除するために、コードの見直しを行います。例えば、キャッシュを過剰に蓄えないようにします。

### 5-3. 使用ライブラリの見直し

使用しているサードパーティ製ライブラリが過剰なメモリを消費していないか確認します。バグがある場合には、アップデートまたは他のライブラリへの切替を検討します。

## 6. まとめ

`java.lang.OutOfMemoryError`は、アプリケーションの可用性に重大な影響を与えるエラーです。事前の監視や設定調整、そしてコードの最適化を行うことで、このエラーの発生を最小限に抑えることが可能です。問題が発生した際は、迅速に原因を特定し、適切な対応を行うことが重要です。

Java.lang.OutOfMemoryErrorの原因とメモリ対処法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）