# Cloud RunでSlack Botを構築する方法

## 目次
1-1. はじめに
1-2. 環境構築
1-3. Slack Botの作成
1-4. Google Cloud Runの設定
1-5. ボットのデプロイ
1-6. ボットの動作確認
1-7. まとめ

## 1-1. はじめに
クラウドでのアプリケーションの構築やデプロイは、現代のソフトウェア開発において重要なスキルです。特に、Slack Bot は企業における作業効率を高めるための有力なツールとなっています。Google Cloud Run と Slack の組み合わせにより、スケーラブルで管理が容易なボットを構築することが可能です。本記事では、Node.jsを使ってSlack Botを構築し、それを Google Cloud Run 上にデプロイする方法を説明します。

## 1-2. 環境構築
まずは開発環境を準備します。以下のツールがインストールされていることを確認してください。

- Node.js (12.x以上)
- npm
- gcloud コマンドラインツール
- Docker

### Node.jsとnpmのインストール
Node.jsとnpmは、Slack Botの実装に必須のツールです。以下のコマンドでインストールされているか確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### gcloudツールのインストール
Google CloudのCLIツールをインストールします。公式サイトからダウンロードし、以下のコマンドでインストールを確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### Dockerのインストール
Dockerは、Cloud Runにデプロイする際に必要です。こちらも公式サイトからインストールしてください。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-3. Slack Botの作成
次に、Slack Botを作成します。以下の手順で進めてください。

### Slackアプリの作成
1. SlackのAPIサイト（https://api.slack.com/apps）に移動し、新しいSlackアプリを作成する。
2. 「アプリ名」と「所属ワークスペース」を設定し、「Create App」をクリック。
3. Botユーザーを追加し、「OAuth & Permissions」から必要なスコープ（`chat:write`, `chat:read`など）を設定。
4. 「Install App to Workspace」でアプリをワークスペースにインストールし、OAuthトークンを取得。

### Node.jsプロジェクトの作成
Node.jsプロジェクトを作成し、必要なパッケージをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### Slack Botのコードの記述
`index.js`ファイルを作成し、以下のコードを記述します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### .envファイルの作成
プロジェクトルートに`.env`ファイルを作成し、以下の内容を追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

ここで、`your-slack-bot-token`は先ほど取得したOAuthトークンです。

## 1-4. Google Cloud Runの設定
Google Cloud Runでボットをデプロイするために、Google Cloudプロジェクトを設定します。

### Google Cloudプロジェクトの作成
1. Google Cloudコンソールで新しいプロジェクトを作成します。
2. プロジェクトIDを取得し、gcloudツールに設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### Dockerfileの作成
`Dockerfile`をプロジェクトルートに作成し、以下の内容を追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### コンテナのビルドとデプロイ
1. コンテナをビルドします。

![img](/mosaic-code.jpg)

2. Cloud Runにデプロイします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-5. ボットのデプロイ

Slack Botが正常にデプロイされたら、Slackのイベントサブスクリプションを設定する必要があります。

### Slackイベントサブスクリプションの設定
1. Slack APIコンソールで、イベントサブスクリプションを有効にし、エンドポイントを設定します。
2. エンドポイントURLとして、Cloud RunでデプロイしたURLを設定し、`/slack/events`を追加します。
3. `Subscribe to bot events`で`message.channels`イベントを追加し、保存します。

## 1-6. ボットの動作確認
Slackでボットをテストチャネルに追加し、メッセージを送信してボットが応答することを確認します。

## 1-7. まとめ
今回の記事では、Google Cloud RunとSlack APIを使用してスケーラブルなSlack Botを構築・デプロイする方法を学びました。Node.jsやDockerを使用することで、ローカル開発環境からクラウドへとスムーズにアプリケーションを移行できることが確認できたかと思います。その他の機能や使用するAPIを拡張することにより、より複雑でインタラクティブなBotを作成することが可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Cloud RunでSlack Botを構築する方法

## 目次
1-1. はじめに
1-2. 環境構築
1-3. Slack Botの作成
1-4. Google Cloud Runの設定
1-5. ボットのデプロイ
1-6. ボットの動作確認
1-7. まとめ

## 1-1. はじめに
クラウドでのアプリケーションの構築やデプロイは、現代のソフトウェア開発において重要なスキルです。特に、Slack Bot は企業における作業効率を高めるための有力なツールとなっています。Google Cloud Run と Slack の組み合わせにより、スケーラブルで管理が容易なボットを構築することが可能です。本記事では、Node.jsを使ってSlack Botを構築し、それを Google Cloud Run 上にデプロイする方法を説明します。

## 1-2. 環境構築
まずは開発環境を準備します。以下のツールがインストールされていることを確認してください。

- Node.js (12.x以上)
- npm
- gcloud コマンドラインツール
- Docker

### Node.jsとnpmのインストール
Node.jsとnpmは、Slack Botの実装に必須のツールです。以下のコマンドでインストールされているか確認します。

```bash
node -v
npm -v
```

### gcloudツールのインストール
Google CloudのCLIツールをインストールします。公式サイトからダウンロードし、以下のコマンドでインストールを確認します。

```bash
gcloud version
```

### Dockerのインストール
Dockerは、Cloud Runにデプロイする際に必要です。こちらも公式サイトからインストールしてください。

```bash
docker -v
```

## 1-3. Slack Botの作成
次に、Slack Botを作成します。以下の手順で進めてください。

### Slackアプリの作成
1. SlackのAPIサイト（https://api.slack.com/apps）に移動し、新しいSlackアプリを作成する。
2. 「アプリ名」と「所属ワークスペース」を設定し、「Create App」をクリック。
3. Botユーザーを追加し、「OAuth & Permissions」から必要なスコープ（`chat:write`, `chat:read`など）を設定。
4. 「Install App to Workspace」でアプリをワークスペースにインストールし、OAuthトークンを取得。

### Node.jsプロジェクトの作成
Node.jsプロジェクトを作成し、必要なパッケージをインストールします。

```bash
mkdir slack-bot
cd slack-bot
npm init -y
npm install @slack/web-api express dotenv
```

### Slack Botのコードの記述
`index.js`ファイルを作成し、以下のコードを記述します。

```javascript
const express = require('express');
const { WebClient } = require('@slack/web-api');
require('dotenv').config();

const app = express();
const port = process.env.PORT || 3000;
const token = process.env.SLACK_BOT_TOKEN;

const web = new WebClient(token);

app.use(express.json());

app.post('/slack/events', async (req, res) => {
  const event = req.body.event;
  
  if (event && event.type === 'message' && !event.subtype) {
    await web.chat.postMessage({
      channel: event.channel,
      text: `Hello, <@${event.user}>! 👋`
    });
  }
  
  res.status(200).send();
});

app.listen(port, () => {
  console.log(`Slack bot listening at http://localhost:${port}`);
});
```

### .envファイルの作成
プロジェクトルートに`.env`ファイルを作成し、以下の内容を追加します。

```
SLACK_BOT_TOKEN=your-slack-bot-token
```

ここで、`your-slack-bot-token`は先ほど取得したOAuthトークンです。

## 1-4. Google Cloud Runの設定
Google Cloud Runでボットをデプロイするために、Google Cloudプロジェクトを設定します。

### Google Cloudプロジェクトの作成
1. Google Cloudコンソールで新しいプロジェクトを作成します。
2. プロジェクトIDを取得し、gcloudツールに設定します。

```bash
gcloud config set project your-project-id
```

### Dockerfileの作成
`Dockerfile`をプロジェクトルートに作成し、以下の内容を追加します。

```dockerfile
# Use the official Node.js image.
# https://hub.docker.com/_/node
FROM node:14

# Create and change to the app directory.
WORKDIR /usr/src/app

# Copy application dependency manifests to the container image.
# A wildcard is used to ensure both package.json AND package-lock.json are copied.
# Copying this separately prevents re-running npm install on every code change.
COPY package*.json ./

# Install production dependencies.
RUN npm install --only=production

# Copy local code to the container image.
COPY . .

# Run the web service on container startup.
CMD [ "node", "index.js" ]
```

### コンテナのビルドとデプロイ
1. コンテナをビルドします。

```bash
gcloud builds submit --tag gcr.io/your-project-id/slack-bot
```

2. Cloud Runにデプロイします。

```bash
gcloud run deploy slack-bot --image gcr.io/your-project-id/slack-bot --platform managed --region us-central1 --allow-unauthenticated
```

## 1-5. ボットのデプロイ

Slack Botが正常にデプロイされたら、Slackのイベントサブスクリプションを設定する必要があります。

### Slackイベントサブスクリプションの設定
1. Slack APIコンソールで、イベントサブスクリプションを有効にし、エンドポイントを設定します。
2. エンドポイントURLとして、Cloud RunでデプロイしたURLを設定し、`/slack/events`を追加します。
3. `Subscribe to bot events`で`message.channels`イベントを追加し、保存します。

## 1-6. ボットの動作確認
Slackでボットをテストチャネルに追加し、メッセージを送信してボットが応答することを確認します。

## 1-7. まとめ
今回の記事では、Google Cloud RunとSlack APIを使用してスケーラブルなSlack Botを構築・デプロイする方法を学びました。Node.jsやDockerを使用することで、ローカル開発環境からクラウドへとスムーズにアプリケーションを移行できることが確認できたかと思います。その他の機能や使用するAPIを拡張することにより、より複雑でインタラクティブなBotを作成することが可能です。 

Cloud RunでSlack Botを構築する方法

目次

1-1. はじめに

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）