# HubSpot APIと外部DB（MySQL）を連携して顧客データを同期する

## 目次
1. はじめに
    1-1. 背景
    1-2. この手順書の目的
2. 準備
    2-1. HubSpot APIの構成
    2-2. MySQLデータベースの設定
3. データ同期の設計
    3-1. データフローの概要
    3-2. データモデルの定義
4. 同期プログラムの実装
    4-1. 必要なライブラリ
    4-2. HubSpot APIへの接続
    4-3. MySQLデータベースへの接続
    4-4. データ取得と更新ロジック
5. デプロイと運用
    5-1. 継続的デプロイの構成
    5-2. モニタリングとエラーハンドリング
6. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. 背景
顧客データの正確な同期は、営業やマーケティング活動において非常に重要です。HubSpotは強力なCRMツールを提供しており、そのAPIを通じて顧客データを外部データベース（MySQL）と連携することで、より一貫したデータ管理が可能になります。

### 1-2. この手順書の目的
この手順書では、HubSpot APIとMySQLデータベースを使って顧客データを同期する方法を詳しく説明します。具体的なコード例や実装のヒントを提供し、スムーズなデータ連携を達成するためのガイドとなることを目的とします。

## 2. 準備

### 2-1. HubSpot APIの構成
HubSpot APIを利用するには、まずHubSpotで開発者アカウントを作成し、APIキーまたはOAuthトークンを取得する必要があります。これにより、CRMデータに対して安全にアクセスできます。
- [HubSpot APIドキュメント](https://developers.hubspot.com/docs/api/overview)

### 2-2. MySQLデータベースの設定
MySQLデータベースを設定し、顧客データを保存するためのテーブルを作成します。以下は、顧客情報を保存するための基本的なスキーマの例です。

```sql
CREATE TABLE customers (
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    hubspot_id VARCHAR(255) NOT NULL,
    first_name VARCHAR(100),
    last_name VARCHAR(100),
    email VARCHAR(255),
    phone VARCHAR(20),
    last_updated TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP
);
```

## 3. データ同期の設計

### 3-1. データフローの概要
データ同期は、HubSpotからMySQLにデータを取得し、更新する手順に分かれます。通常、以下の流れでデータフローを設計します:
1. HubSpot APIから顧客データを取得
2. 取得したデータをMySQLデータベースに保存
3. 既存データとの差分を検出して更新

### 3-2. データモデルの定義
データモデルはHubSpotとMySQLの両方で一貫性を保つ必要があります。フィールド名やデータ型に関して、両者で統一された仕様を設け、誤ったデータ操作を防ぎます。

## 4. 同期プログラムの実装

### 4-1. 必要なライブラリ
Pythonを用いて実装する場合は、以下のライブラリを活用します:
- `mysql-connector-python` : MySQLとの接続
- `requests` : HubSpot APIへのHTTPリクエスト

```bash
pip install mysql-connector-python requests
```

### 4-2. HubSpot APIへの接続
以下のコード例は、HubSpot APIを通して顧客データを取得する方法を示します。

```python
import requests

def get_hubspot_contacts(api_key):
    url = "https://api.hubapi.com/contacts/v1/lists/all/contacts/all"
    headers = {"Authorization": f"Bearer {api_key}"}
    response = requests.get(url, headers=headers)
    
    if response.status_code == 200:
        return response.json()
    else:
        raise Exception(f"Error: {response.status_code}")

# APIキーの設定
hubspot_api_key = "your_hubspot_api_key"
contacts = get_hubspot_contacts(hubspot_api_key)
```

### 4-3. MySQLデータベースへの接続
次に、取得したデータをMySQLデータベースに保存する際の接続例を示します。

```python
import mysql.connector

def connect_to_mysql():
    return mysql.connector.connect(
        host="localhost",
        user="your_username",
        password="your_password",
        database="your_database"
    )
```

### 4-4. データ取得と更新ロジック
具体的なデータ挿入や更新のロジックを構築します。

```python
def upsert_customer_data(connection, customer_data):
    cursor = connection.cursor()
    query = """
    INSERT INTO customers (hubspot_id, first_name, last_name, email, phone)
    VALUES (%s, %s, %s, %s, %s)
    ON DUPLICATE KEY UPDATE
    first_name = VALUES(first_name),
    last_name = VALUES(last_name),
    email = VALUES(email),
    phone = VALUES(phone),
    last_updated = CURRENT_TIMESTAMP;
    """
    for customer in customer_data:
        cursor.execute(query, (
            customer['vid'],
            customer['properties'].get('firstname', {}).get('value'),
            customer['properties'].get('lastname', {}).get('value'),
            customer['properties'].get('email', {}).get('value'),
            customer['properties'].get('phone', {}).get('value')
        ))
    connection.commit()
```

## 5. デプロイと運用

### 5-1. 継続的デプロイの構成
コードをリポジトリに保存してGitHub ActionsやJenkinsを使用し、自動でデプロイする仕組みを構築します。

### 5-2. モニタリングとエラーハンドリング
同期中のエラーをモニタリングし、適切に管理するためにログを記録します。また、エラーが発生した場合はリトライや通知を行う仕組みを実装します。

```python
import logging

logging.basicConfig(filename='sync.log', level=logging.INFO)

try:
    connection = connect_to_mysql()
    upsert_customer_data(connection, contacts)
except Exception as e:
    logging.error(f"An error occurred: {e}")
finally:
    if connection.is_connected():
        connection.close()
```

## 6. まとめ
HubSpot APIとMySQLデータベースを組み合わせることで、顧客データをスムーズに同期し、効果的なデータ管理を実現することができます。この手順書を参考に、自身のプロジェクトに活用することで、顧客データの一貫性と正確性を高めることが可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

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