# SAP Gatewayを使ったODataサービス作成ステップバイステップ

## 目次
1. イントロダクション
2. SAP Gatewayとは
3. ODataとは
4. ODataサービスの作成準備
   1. システム環境の確認
   2. 必要な権限の設定
5. ODataサービスのプロジェクト作成
6. データモデルの定義
   1. エンティティタイプとプロパティの定義
   2. ナビゲーションプロパティの設定
7. サービスの実装
   1. データプロバイダクラスの生成
   2. CRUD-Qオペレーションの実装
8. サービスの登録と公開
9. SAP Fioriを利用したODataサービスの使用
10. まとめ

## 1. イントロダクション
本記事では、SAP Gatewayを使用してODataサービスを作成するステップを詳しく解説します。これにより、SAPシステム上のデータを効率的にWebサービスとして公開でき、さまざまなクライアントアプリケーションからアクセス可能になります。

## 2. SAP Gatewayとは
SAP Gatewayは、SAPシステムと非SAPデバイス間のシームレスな接続を提供する中間層です。Gatewayは、ODataプロトコルをサポートし、SAPと外部世界をつなぐ役割を果たします。

## 3. ODataとは
OData（Open Data Protocol）は、データの作成、読み取り、更新、削除を可能にするWebプロトコルです。このプロトコルは、シンプルで柔軟なクエリオプションを提供し、HTTPを使用してリソースにアクセスします。

## 4. ODataサービスの作成準備

### 4-1. システム環境の確認
- SAP NetWeaverのバージョンが必要です。推奨されるバージョンとしてはSAP NetWeaver 7.4以上が望ましいです。

### 4-2. 必要な権限の設定
- ODataサービスの作成には、SAP Gateway Builderへのアクセス権限と、データプロバイダクラスの実装に必要な権限が必要です。

## 5. ODataサービスのプロジェクト作成
1. SAP GUIを開き、T-Code `SEGW`（SAP Gateway Service Builder）に移動します。
2. [Create Project]を選択し、新規プロジェクトを作成します。プロジェクト名、説明、パッケージなどを指定します。

## 6. データモデルの定義

### 6-1. エンティティタイプとプロパティの定義
1. [Data Model]タブで、[Create]を使いエンティティタイプを定義します。
2. エンティティに必要なプロパティを追加します（例：ProductID、ProductNameなど）。

### 6-2. ナビゲーションプロパティの設定
- リレーションを設定する場合、2つ以上のエンティティタイプ間でナビゲーションプロパティを設定します。

## 7. サービスの実装

### 7-1. データプロバイダクラスの生成
- SEGWで[RFC/BAPI Mapping]か[Create Runtime Artifacts]を使ってデータプロバイダクラスを生成します。

### 7-2. CRUD-Qオペレーションの実装
1. `SE24`を使用してデータプロバイダクラスを編集します。
2. CRUD-Q（Create, Read, Update, Delete, Query）メソッドを実装します。

```abap
METHODS /IWBEP/IF_MGW_APPL_SRV_RUNTIME~GET_ENTITYSET
  FOR TIMAPNAME= <Entity Set Name>
  IMPORTING
    !IV_ENTITY_NAME TYPE /IWBEP/ENTITY_NAME
  CHANGING
    !CT_ENTITYSET TYPE /IWBEP/T_MGW_SRH.

* Sample code implementation
```

## 8. サービスの登録と公開
1. `T-Code /IWFND/MAINT_SERVICE` に移動し、作成したサービスを登録します。
2. [Activate]を選択してサービスをアクティブ化します。

## 9. SAP Fioriを利用したODataサービスの使用
- Fioriアプリケーションで、エンドポイントURLを指定して、ODataサービスを利用します。

## 10. まとめ
SAP Gatewayを用いることで、SAPシステムのデータを効率的に外部アプリケーションに公開できるODataサービスを作成することができました。これにより、SAPのデータを活用したアプローチがより広がります。しっかりとした権限と事前準備が成功の鍵となりますので、計画的に進めることをお勧めします。 [cv:issue_marketplace_engineer]

SAP Gatewayを使ったODataサービス作成ステップバイステップ

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