# Azure Key Vaultの使い方入門：シークレット・キー・証明書管理

## 目次

1. はじめに

2. Azure Key Vaultとは

3. 主な機能

   - 3-1. シークレット管理

   - 3-2. キー管理

   - 3-3. 証明書管理

4. 料金プラン

5. Azure Key Vaultのセットアップ

6. シークレットの管理方法

   - 6-1. シークレットの作成

   - 6-2. シークレットの更新と削除

7. キーの管理方法

   - 7-1. キーの作成

   - 7-2. キーの更新と削除

8. 証明書の管理方法

   - 8-1. 証明書の作成・インポート

   - 8-2. 証明書の更新と削除

9. セキュリティのベストプラクティス

10. まとめ

## 1. はじめに

Azure Key Vaultは、マイクロソフトが提供するクラウドベースのセキュリティサービスです。開発者やITプロフェッショナルが、シークレット、暗号化キー、および証明書を安全に管理、追跡、保護するために設計されています。本記事では、Azure Key Vaultの基本機能を紹介し、具体的な使用方法について詳しく解説します。

## 2. Azure Key Vaultとは

Azure Key Vaultは、アプリケーションおよびサービスが使用する機密性の高いデータを管理するためのサービスです。これにより、開発者はセキュリティに関する懸念をクラウドプロバイダーにオフロードし、アプリケーションでのシークレットのハードコーディングを避けることができます。

## 3. 主な機能

Azure Key Vaultには、主に次の3つの機能があります。

### 3-1. シークレット管理

シークレット管理では、パスワード、データベース接続文字列、APIキーなどの機密情報を安全に保管できます。

### 3-2. キー管理

公開鍵、非公開鍵、およびシンメトリックキーを安全に生成、保存、管理します。Azure Key Vaultでは、これらのキーを用いた暗号化や署名操作がサポートされています。

### 3-3. 証明書管理

SSL/TLS証明書などを安全に管理します。証明書の発行、更新、回復を自動化し、ライフサイクル管理を簡素化します。

## 4. 料金プラン

Azure Key Vaultの利用には、基本プランとプレミアムプランがあります。料金は、シークレット、キー、証明書の数およびそれらのリクエスト数に基づきます。具体的な料金については[Microsoft Azureの公式サイト](https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/key-vault/)をご確認ください。

| プラン     | シークレット（¥/10,000トランザクション） | キー（¥/10,000トランザクション） | 証明書（¥/10,000トランザクション） |

|------------|---------------------------------------|-------------------------------|-------------------------------|

| Basic      | 0,4                                   | 3,2                           | 600                           |

| Premium    | 0,42                                  | 3,5                           | 640                           |

## 5. Azure Key Vaultのセットアップ

Azure Key Vaultを設定するには、まずAzureポータルにサインインし、Key Vaultリソースを作成します。次に、リソースグループとリージョンを選択し、Key Vaultの名前を指定します。作成後、ポリシーとアクセス許可を設定してKey Vaultにアクセスできるユーザーを定義します。

### ステップバイステップのガイド

1. Azureポータルにアクセスし、Key Vaultを検索。

2. 「作成」をクリック。

3. 必要な情報（名前、リソースグループ、リージョン）を入力して、「レビュー+作成」を選択。

4. Key Vaultが作成されると、自動的にダッシュボードに表示されます。

5. アクセスポリシーを設定し、シークレット、キー、証明書の管理を許可するユーザーを指定。

## 6. シークレットの管理方法

### 6-1. シークレットの作成

シークレットを作成するには、AzureポータルでKey Vaultを開き、「シークレット」を選択し、「＋生成/インポート」をクリックします。名前と値を設定するだけで新しいシークレットが作成されます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6-2. シークレットの更新と削除

シークレットの更新は、上記の作成手順を繰り返して新しい値を設定することによって行われます。削除は、シークレットリストから選択し「削除」をクリックします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 7. キーの管理方法

### 7-1. キーの作成

鍵は、Key Vault内で生成するかインポートして作成できます。堅牢な暗号化のために、RSAまたはHSMキーを選ぶことが推奨されます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 7-2. キーの更新と削除

キーの更新機能は提供されていないため、新しいバージョンのキーを作成することになります。削除は、ポータルのキーセクションから行います。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 8. 証明書の管理方法

### 8-1. 証明書の作成・インポート

Azure Key Vaultでは、自己署名証明書の生成と、既存の証明書のインポートが可能です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 8-2. 証明書の更新と削除

証明書の更新は自動管理されているか、手動で新しい証明書をインポートします。削除は、証明書の一覧から行います。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 9. セキュリティのベストプラクティス

Azure Key Vaultを使用する際のベストプラクティスは以下の通りです：

- セキュリティポリシーを厳密に管理し、最小特権の原則を適用する。

- 監査ログを有効にしてアクセスを追跡。

- シークレットや鍵の定期的なローテーションを行う。

## 10. まとめ

Azure Key Vaultは、重要なシークレットや鍵、証明書を安全に管理し、セキュリティ要件を満たすための強力なツールです。これを活用することで、セキュリティの向上と管理の効率化を実現できます。AzureポータルやAzure CLIを活用し、ぜひご自身のプロジェクトに取り入れてください。

# Azure Key Vaultの使い方入門：シークレット・キー・証明書管理

## 目次

1. はじめに

2. Azure Key Vaultとは

3. 主な機能

   - 3-1. シークレット管理

   - 3-2. キー管理

   - 3-3. 証明書管理

4. 料金プラン

5. Azure Key Vaultのセットアップ

6. シークレットの管理方法

   - 6-1. シークレットの作成

   - 6-2. シークレットの更新と削除

7. キーの管理方法

   - 7-1. キーの作成

   - 7-2. キーの更新と削除

8. 証明書の管理方法

   - 8-1. 証明書の作成・インポート

   - 8-2. 証明書の更新と削除

9. セキュリティのベストプラクティス

10. まとめ

## 1. はじめに

Azure Key Vaultは、マイクロソフトが提供するクラウドベースのセキュリティサービスです。開発者やITプロフェッショナルが、シークレット、暗号化キー、および証明書を安全に管理、追跡、保護するために設計されています。本記事では、Azure Key Vaultの基本機能を紹介し、具体的な使用方法について詳しく解説します。

## 2. Azure Key Vaultとは

Azure Key Vaultは、アプリケーションおよびサービスが使用する機密性の高いデータを管理するためのサービスです。これにより、開発者はセキュリティに関する懸念をクラウドプロバイダーにオフロードし、アプリケーションでのシークレットのハードコーディングを避けることができます。

## 3. 主な機能

Azure Key Vaultには、主に次の3つの機能があります。

### 3-1. シークレット管理

シークレット管理では、パスワード、データベース接続文字列、APIキーなどの機密情報を安全に保管できます。

### 3-2. キー管理

公開鍵、非公開鍵、およびシンメトリックキーを安全に生成、保存、管理します。Azure Key Vaultでは、これらのキーを用いた暗号化や署名操作がサポートされています。

### 3-3. 証明書管理

SSL/TLS証明書などを安全に管理します。証明書の発行、更新、回復を自動化し、ライフサイクル管理を簡素化します。

## 4. 料金プラン

Azure Key Vaultの利用には、基本プランとプレミアムプランがあります。料金は、シークレット、キー、証明書の数およびそれらのリクエスト数に基づきます。具体的な料金については[Microsoft Azureの公式サイト](https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/key-vault/)をご確認ください。

| プラン     | シークレット（¥/10,000トランザクション） | キー（¥/10,000トランザクション） | 証明書（¥/10,000トランザクション） |

|------------|---------------------------------------|-------------------------------|-------------------------------|

| Basic      | 0,4                                   | 3,2                           | 600                           |

| Premium    | 0,42                                  | 3,5                           | 640                           |

## 5. Azure Key Vaultのセットアップ

Azure Key Vaultを設定するには、まずAzureポータルにサインインし、Key Vaultリソースを作成します。次に、リソースグループとリージョンを選択し、Key Vaultの名前を指定します。作成後、ポリシーとアクセス許可を設定してKey Vaultにアクセスできるユーザーを定義します。

### ステップバイステップのガイド

1. Azureポータルにアクセスし、Key Vaultを検索。

2. 「作成」をクリック。

3. 必要な情報（名前、リソースグループ、リージョン）を入力して、「レビュー+作成」を選択。

4. Key Vaultが作成されると、自動的にダッシュボードに表示されます。

5. アクセスポリシーを設定し、シークレット、キー、証明書の管理を許可するユーザーを指定。

## 6. シークレットの管理方法

### 6-1. シークレットの作成

シークレットを作成するには、AzureポータルでKey Vaultを開き、「シークレット」を選択し、「＋生成/インポート」をクリックします。名前と値を設定するだけで新しいシークレットが作成されます。

```bash

# Azure CLIを使用してシークレットを作成する方法

$ az keyvault secret set --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExamplePassword" --value "MySecret123"

```

### 6-2. シークレットの更新と削除

シークレットの更新は、上記の作成手順を繰り返して新しい値を設定することによって行われます。削除は、シークレットリストから選択し「削除」をクリックします。

```bash

# Azure CLIを使ったシークレット削除

$ az keyvault secret delete --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExamplePassword"

```

## 7. キーの管理方法

### 7-1. キーの作成

鍵は、Key Vault内で生成するかインポートして作成できます。堅牢な暗号化のために、RSAまたはHSMキーを選ぶことが推奨されます。

```bash

# Azure CLIでRSAキーを作成

$ az keyvault key create --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExampleKey" --protection software --kty RSA

```

### 7-2. キーの更新と削除

キーの更新機能は提供されていないため、新しいバージョンのキーを作成することになります。削除は、ポータルのキーセクションから行います。

```bash

# Azure CLIでキーを削除

$ az keyvault key delete --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExampleKey"

```

## 8. 証明書の管理方法

### 8-1. 証明書の作成・インポート

Azure Key Vaultでは、自己署名証明書の生成と、既存の証明書のインポートが可能です。

```bash

# 自己署名の証明書を作成

$ az keyvault certificate create --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExampleCertificate" --policy "$(az keyvault certificate get-default-policy)"

```

### 8-2. 証明書の更新と削除

証明書の更新は自動管理されているか、手動で新しい証明書をインポートします。削除は、証明書の一覧から行います。

```bash

# Azure CLIで証明書削除

$ az keyvault certificate delete --vault-name <your-keyvault-name> --name "ExampleCertificate"

```

## 9. セキュリティのベストプラクティス

Azure Key Vaultを使用する際のベストプラクティスは以下の通りです：

- セキュリティポリシーを厳密に管理し、最小特権の原則を適用する。

- 監査ログを有効にしてアクセスを追跡。

- シークレットや鍵の定期的なローテーションを行う。

## 10. まとめ

Azure Key Vaultは、重要なシークレットや鍵、証明書を安全に管理し、セキュリティ要件を満たすための強力なツールです。これを活用することで、セキュリティの向上と管理の効率化を実現できます。AzureポータルやAzure CLIを活用し、ぜひご自身のプロジェクトに取り入れてください。

Azure Key Vaultの使い方入門：シークレット・キー・証明書管理

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