# Azure VMでZabbixサーバーを構築する方法

## 目次

1. イントロダクション

   1.1 この記事の目的

   1.2 Zabbixとは

   1.3 Azureとの統合の利点

2. 前提条件と準備

   2.1 必要なAzureアカウントの準備

   2.2 Zabbixのシステム要件

3. Azure VMのセットアップ

   3.1 仮想マシンの作成

   3.2 ネットワークとセキュリティ設定

4. Zabbixサーバーのインストール

   4.1 OSの準備（CentOS/Ubuntu）

   4.2 リポジトリの追加

   4.3 Zabbixサーバーのインストール

5. データベースの設定

   5.1 MySQLのインストールと設定

   5.2 データベースの作成

   5.3 Zabbixへの接続設定

6. Webインターフェイスの設定

   6.1 Apache/Nginxのインストール

   6.2 Zabbixフロントエンドの設定

7. ファイアウォールとネットワーク

   7.1 ポートのオープン

   7.2 Azure NSGの設定

8. 動作確認と初期設定

   8.1 Zabbixサーバーの起動確認

   8.2 初期設定の実施

9. まとめ

## 1. イントロダクション

### 1.1 この記事の目的

この記事では、Microsoft Azure上の仮想マシン（VM）を使用して、監視システムZabbixを構築するための手順を詳細に説明します。Zabbixは、ネットワーク、サーバー、クラウドといったITインフラ全体を監視できる強力なプラットフォームで、Azureとの組み合わせはコスト効果が高く、スケーラブルな監視ソリューションを提供します。

### 1.2 Zabbixとは

Zabbixは、オープンソースのエンタープライズクラスの監視ソフトウェアで、1000以上のホストの監視、データ収集、傾向分析が可能です。高機能でありながら無料で使用できるため、多くの企業で採用されています。

### 1.3 Azureとの統合の利点

Azure上でZabbixを実行することで、高可用性、スケーラビリティ、セキュリティ、コンプライアンスといったクラウドの利点を監視ソリューションに組み込むことができます。

## 2. 前提条件と準備

### 2.1 必要なAzureアカウントの準備

ZabbixをAzure上で実行するためには、有効なMicrosoft Azureアカウントが必要です。まだアカウントをお持ちでない方は、[Azureの公式サイト](https://azure.microsoft.com/)から作成してください。無料利用枠を利用することも可能です。

### 2.2 Zabbixのシステム要件

Zabbixをインストールする際には、システム要件を満たす仮想マシンを用意する必要があります。Zabbix 5.0の場合、最低要件として以下が推奨されます：

- CPU：2コア以上

- RAM：2GB以上

- ディスク：10GB以上の空き容量

## 3. Azure VMのセットアップ

### 3.1 仮想マシンの作成

Azureポータルにログインし、[「リソースの作成」]を選択します。仮想マシンテンプレートを選び、以下のパラメータを設定します：

- 名前

- リージョン

- 可用性

- イメージ（CentOSやUbuntu推奨）

- 料金オプション（Standard_B1sなどを選択）

- 管理用のユーザー名とSSH公開鍵

作成したら、仮想マシンが適切にデプロイされるまで待ちます。

### 3.2 ネットワークとセキュリティ設定

作成されたVMにはネットワークセキュリティグループ（NSG）が付随します。監視が可能になるよう、ポート80（HTTP）、443（HTTPS）、10050（Zabbixエージェント）、10051（Zabbixサーバー）のインバウンドルールを設定します。

## 4. Zabbixサーバーのインストール

### 4.1 OSの準備（CentOS/Ubuntu）

仮想マシンにSSHでアクセスし、システムパッケージを最新の状態にします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.2 リポジトリの追加

Zabbixリポジトリを追加して、最新バージョンのZabbixをインストール可能にします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.3 Zabbixサーバーのインストール

以下のコマンドでZabbixサーバーとフロントエンド、エージェントをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. データベースの設定

### 5.1 MySQLのインストールと設定

MySQLまたはMariaDBをインストールし、Zabbix用に最適なパフォーマンス設定を行います。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.2 データベースの作成

Zabbixのデータを保存するためのデータベースを作成します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.3 Zabbixへの接続設定

`zabbix_server.conf`ファイルを編集し、データベース接続情報を設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. Webインターフェイスの設定

### 6.1 Apache/Nginxのインストール

Zabbixフロントエンドを動かすためのWebサーバーをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2 Zabbixフロントエンドの設定

PHP設定を適切に修正し、Zabbixフロントエンドが動作するようにします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 7. ファイアウォールとネットワーク

### 7.1 ポートのオープン

以下のポートをファイアウォールで許可します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 7.2 Azure NSGの設定

Azureポータルで、仮想マシンのNSGを開き、必要なインバウンドルールを追加してポート80、443、10050、10051を許可します。

## 8. 動作確認と初期設定

### 8.1 Zabbixサーバーの起動確認

`zabbix_server`を起動し、システムの稼働状態を確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 8.2 初期設定の実施

Webブラウザから`http://<your-azure-vm-ip>/zabbix`にアクセスし、初期設定を行います。データベース設定で先ほど作成した`zabbixdb`、`zabbixuser`、およびそのパスワードを設定します。

## 9. まとめ

この記事では、Azure上でZabbixを構築する方法について説明しました。クラウドでのZabbixの運用は、柔軟性やコストの最適化に寄与し、スケーラブルな監視システムを実現します。Azureと連携することで、Zabbixの監視能力はより強力なものとなり、貴社のITインフラを効率的に管理できるようになります。実際の運用に際しては、ネットワークやセキュリティ方針に従った設定の微調整を行うことで、安全かつ信頼性の高い監視環境を整えることができます。

# Azure VMでZabbixサーバーを構築する方法

## 目次

1. イントロダクション

   1.1 この記事の目的

   1.2 Zabbixとは

   1.3 Azureとの統合の利点

2. 前提条件と準備

   2.1 必要なAzureアカウントの準備

   2.2 Zabbixのシステム要件

3. Azure VMのセットアップ

   3.1 仮想マシンの作成

   3.2 ネットワークとセキュリティ設定

4. Zabbixサーバーのインストール

   4.1 OSの準備（CentOS/Ubuntu）

   4.2 リポジトリの追加

   4.3 Zabbixサーバーのインストール

5. データベースの設定

   5.1 MySQLのインストールと設定

   5.2 データベースの作成

   5.3 Zabbixへの接続設定

6. Webインターフェイスの設定

   6.1 Apache/Nginxのインストール

   6.2 Zabbixフロントエンドの設定

7. ファイアウォールとネットワーク

   7.1 ポートのオープン

   7.2 Azure NSGの設定

8. 動作確認と初期設定

   8.1 Zabbixサーバーの起動確認

   8.2 初期設定の実施

9. まとめ

## 1. イントロダクション

### 1.1 この記事の目的

この記事では、Microsoft Azure上の仮想マシン（VM）を使用して、監視システムZabbixを構築するための手順を詳細に説明します。Zabbixは、ネットワーク、サーバー、クラウドといったITインフラ全体を監視できる強力なプラットフォームで、Azureとの組み合わせはコスト効果が高く、スケーラブルな監視ソリューションを提供します。

### 1.2 Zabbixとは

Zabbixは、オープンソースのエンタープライズクラスの監視ソフトウェアで、1000以上のホストの監視、データ収集、傾向分析が可能です。高機能でありながら無料で使用できるため、多くの企業で採用されています。

### 1.3 Azureとの統合の利点

Azure上でZabbixを実行することで、高可用性、スケーラビリティ、セキュリティ、コンプライアンスといったクラウドの利点を監視ソリューションに組み込むことができます。

## 2. 前提条件と準備

### 2.1 必要なAzureアカウントの準備

ZabbixをAzure上で実行するためには、有効なMicrosoft Azureアカウントが必要です。まだアカウントをお持ちでない方は、[Azureの公式サイト](https://azure.microsoft.com/)から作成してください。無料利用枠を利用することも可能です。

### 2.2 Zabbixのシステム要件

Zabbixをインストールする際には、システム要件を満たす仮想マシンを用意する必要があります。Zabbix 5.0の場合、最低要件として以下が推奨されます：

- CPU：2コア以上

- RAM：2GB以上

- ディスク：10GB以上の空き容量

## 3. Azure VMのセットアップ

### 3.1 仮想マシンの作成

Azureポータルにログインし、[「リソースの作成」]を選択します。仮想マシンテンプレートを選び、以下のパラメータを設定します：

- 名前

- リージョン

- 可用性

- イメージ（CentOSやUbuntu推奨）

- 料金オプション（Standard_B1sなどを選択）

- 管理用のユーザー名とSSH公開鍵

作成したら、仮想マシンが適切にデプロイされるまで待ちます。

### 3.2 ネットワークとセキュリティ設定

作成されたVMにはネットワークセキュリティグループ（NSG）が付随します。監視が可能になるよう、ポート80（HTTP）、443（HTTPS）、10050（Zabbixエージェント）、10051（Zabbixサーバー）のインバウンドルールを設定します。

## 4. Zabbixサーバーのインストール

### 4.1 OSの準備（CentOS/Ubuntu）

仮想マシンにSSHでアクセスし、システムパッケージを最新の状態にします。

```bash

# CentOSの場合

sudo yum update -y

# Ubuntuの場合

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

```

### 4.2 リポジトリの追加

Zabbixリポジトリを追加して、最新バージョンのZabbixをインストール可能にします。

```bash

# CentOSの場合

sudo rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/5.0/rhel/7/x86_64/zabbix-release-5.0-1.el7.noarch.rpm

# Ubuntuの場合

wget https://repo.zabbix.com/zabbix/5.0/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_5.0-1+${DISTRO}_all.deb

sudo dpkg -i zabbix-release_5.0-1+${DISTRO}_all.deb

sudo apt update

```

### 4.3 Zabbixサーバーのインストール

以下のコマンドでZabbixサーバーとフロントエンド、エージェントをインストールします。

```bash

# CentOSの場合

sudo yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent -y

# Ubuntuの場合

sudo apt install zabbix-server-mysql zabbix-frontend-php zabbix-agent -y

```

## 5. データベースの設定

### 5.1 MySQLのインストールと設定

MySQLまたはMariaDBをインストールし、Zabbix用に最適なパフォーマンス設定を行います。

```bash

# 全てのOSでのインストール

sudo yum install mariadb-server -y

sudo systemctl start mariadb

sudo mysql_secure_installation

```

### 5.2 データベースの作成

Zabbixのデータを保存するためのデータベースを作成します。

```sql

CREATE DATABASE zabbixdb CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin;

CREATE USER 'zabbixuser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'your_password';

GRANT ALL PRIVILEGES ON zabbixdb.* TO 'zabbixuser'@'localhost';

FLUSH PRIVILEGES;

```

### 5.3 Zabbixへの接続設定

`zabbix_server.conf`ファイルを編集し、データベース接続情報を設定します。

```bash

DBHost=localhost

DBName=zabbixdb

DBUser=zabbixuser

DBPassword=your_password

```

## 6. Webインターフェイスの設定

### 6.1 Apache/Nginxのインストール

Zabbixフロントエンドを動かすためのWebサーバーをインストールします。

```bash

# Apacheの場合

sudo yum install httpd -y

sudo systemctl start httpd

# Nginxの場合

sudo yum install nginx -y

sudo systemctl start nginx

```

### 6.2 Zabbixフロントエンドの設定

PHP設定を適切に修正し、Zabbixフロントエンドが動作するようにします。

```bash

# PHP設定を変更

sudo vim /etc/php.ini

# 以下の項目を調整

post_max_size=16M

upload_max_filesize=2M

max_execution_time=300

date.timezone=Asia/Tokyo

```

## 7. ファイアウォールとネットワーク

### 7.1 ポートのオープン

以下のポートをファイアウォールで許可します。

```bash

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=80/tcp

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=443/tcp

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=10050/tcp

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=10051/tcp

sudo firewall-cmd --reload

```

### 7.2 Azure NSGの設定

Azureポータルで、仮想マシンのNSGを開き、必要なインバウンドルールを追加してポート80、443、10050、10051を許可します。

## 8. 動作確認と初期設定

### 8.1 Zabbixサーバーの起動確認

`zabbix_server`を起動し、システムの稼働状態を確認します。

```bash

sudo systemctl start zabbix-server

sudo systemctl enable zabbix-server

sudo systemctl status zabbix-server

```

### 8.2 初期設定の実施

Webブラウザから`http://<your-azure-vm-ip>/zabbix`にアクセスし、初期設定を行います。データベース設定で先ほど作成した`zabbixdb`、`zabbixuser`、およびそのパスワードを設定します。

## 9. まとめ

この記事では、Azure上でZabbixを構築する方法について説明しました。クラウドでのZabbixの運用は、柔軟性やコストの最適化に寄与し、スケーラブルな監視システムを実現します。Azureと連携することで、Zabbixの監視能力はより強力なものとなり、貴社のITインフラを効率的に管理できるようになります。実際の運用に際しては、ネットワークやセキュリティ方針に従った設定の微調整を行うことで、安全かつ信頼性の高い監視環境を整えることができます。

Azure VMでZabbixサーバーを構築する方法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）