# C#エンジニア向けMSTestのユニットテスト実施手順

## 目次

1. MSTestとは

2. MSTestを用いた環境構築

   - 2-1. Visual Studioのインストール

   - 2-2. NSTest関連のパッケージインストール

3. MSTestによるユニットテストの作成と実行

   - 3-1. 新規テストプロジェクトの作成

   - 3-2. テストメソッドの作成

   - 3-3. テストケースの実行

4. コードカバレッジの確認

5. テストメソッドの属性

6. 非同期メソッドのテスト

7. 依存関係のモック

8. MSTest実践的活用法

9. ユニットテストのベストプラクティス

10. まとめ

## 1. MSTestとは

MSTestは、Microsoftが提供するC#向けの単体テストフレームワークです。Visual Studioと統合されており、手軽にテスト環境を構築できるほか、テスト結果を判りやすく可視化するツールが充実しています。

## 2. MSTestを用いた環境構築

### 2-1. Visual Studioのインストール

MSTestを使うには、まずVisual Studioのインストールが必要です。以下の手順でインストールを進めます。

1. Visual Studio公式サイトにアクセスし、最新バージョンをダウンロードしてください。

2. インストールは、[.NETデスクトップ開発]ワークロードを選択し、[インストール]ボタンをクリックします。

### 2-2. MSTest関連のパッケージインストール

Visual Studio上でNuGetパッケージマネージャーを利用してMSTestをインストールします。

1. パッケージマネージャーコンソールを開きます。

2. 以下のコマンドを入力します。

   ```bash

   Install-Package MSTest.TestFramework

   Install-Package MSTest.TestAdapter

   ```

これでMSTestの利用準備が整いました。

## 3. MSTestによるユニットテストの作成と実行

### 3-1. 新規テストプロジェクトの作成

Visual Studioで新しいテストプロジェクトを作成します。

1. [ファイル] -> [新規作成] -> [プロジェクト]を選択します。

2. [テンプレート] -> [.NET Core] -> [xUnit test project] を選択し、プロジェクト名と保存先を指定します。

### 3-2. テストメソッドの作成

ユニットテストを書くにはテストメソッドを作成します。

```csharp

using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;

namespace SampleTests

{

    [TestClass]

    public class UnitTest1

    {

        [TestMethod]

        public void TestMethod1()

        {

            int expected = 5;

            int actual = Add(2, 3);

            Assert.AreEqual(expected, actual, "2 + 3 should equal 5");

        }

        private int Add(int a, int b) => a + b;

    }

}

```

### 3-3. テストケースの実行

Visual Studioでテストエクスプローラーを開き、[実行]ボタンを押してテストを実行します。結果がリアルタイムで表示される仕組みになっています。

## 4. コードカバレッジの確認

ユニットテストの効果を測るためにはコードカバレッジを確認することが重要です。Visual Studioではビルド後に[テスト] -> [コードカバレッジの分析]を選択することで対応できます。コードの網羅率を数値で確認し、カバーできていない部分に注重点を置くことで信頼性の高いプログラムを構築できます。

## 5. テストメソッドの属性

MSTestでは様々な属性を利用してテストを微調整できます。

- `[TestInitialize]`: 各テストメソッドの実行前にSetUp処理を実行する際に使用。

- `[TestCleanup]`: 各テストメソッドの実行後にtear down処理を行う時に使用。

- `[Ignore]`: 特定のテストメソッドを一時的に無効化したいときに指定します。

## 6. 非同期メソッドのテスト

非同期操作を含むコードも同様にテスト可能です。非同期テストメソッドはTaskを返します。

```csharp

[TestMethod]

public async Task TestAsyncMethod()

{

    var result = await SomeAsyncMethod();

    Assert.IsTrue(result, "Result should be true.");

}

```

## 7. 依存関係のモック

複雑な依存関係を持つクラスをテストするにはモックが不可欠です。Moqフレームワークなどを利用することで、依存関係を簡単に模擬し、ユニットテストをシンプルに維持できます。

```csharp

var mockDependency = new Mock<IDependency>();

mockDependency.Setup(x => x.DoWork()).Returns(true);

```

## 8. MSTest実践的活用法

MSTestを効果的に使用するためのTipsをいくつか紹介します。

- テストケースを小さく保ち、単一の検証にフォーカス

- モックを効果的に使用し、テスト対象コードの与える影響を最小限化

- 自動化されたパイプラインでテストを統合し、常に最新の結果を取得

## 9. ユニットテストのベストプラクティス

高い品質を保ったまま効率的にユニットテストを実施するためのベストプラクティスとして以下を observance してください。

- AAA（Arrange, Act, Assert）パターンの徹底

- 名前付け規約をしっかり守る

- テストの独立性を保つ

- 継続的なメンテナンスと修正

## まとめ

MSTestは、C#開発における強力なテスティングフレームワークであり、Visual Studioと深く連携しつつ使用を行うことで、開発効率とコード品質を大きく向上させることが出来ます。定期的なレビューと最適化を進めることで、より安定したソフトウェア開発を実現することが可能です。

C#エンジニア向けMSTestのユニットテスト実施手順

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