# 目次
1. 1-1 CloudFrontの概要
2. 1-2 CloudFrontのログ設定
   1. 2-1 ログの種類
   2. 2-2 ログの保存場所の設定
   3. 2-3 ログフォーマットの選択
3. 1-3 Athenaを使ったアクセス解析
   1. 3-1 Athenaの概要
   2. 3-2 CloudFrontログのクエリ化
   3. 3-3 具体的なクエリ例
4. 1-4 実践例
   1. 4-1 ログからアクセス元の地域分析
   2. 4-2 最もリクエストが多いオブジェクトの特定
5. 1-5 まとめ

## 1-1 CloudFrontの概要
Amazon CloudFrontはコンテンツデリバリーネットワーク（CDN）サービスであり、静的および動的なウェブコンテンツの配信を高速化するために設計されています。高いパフォーマンスとセキュリティを提供し、配信スピードの向上や負荷分散による効率的なリソース利用を実現します。

## 1-2 CloudFrontのログ設定
CloudFrontでは、配信ログを設定することで、利用状況の分析や問題の調査が可能です。

### 2-1 ログの種類
CloudFrontは主に以下の2種類のログを提供します。

- **標準アクセスログ**: フォーム入力や画像のリクエストなど、すべてのコンテンツリクエストを記録します。
- **リアルタイムログ**: リアルタイムで、より詳細なリクエストデータを取得できます。

### 2-2 ログの保存場所の設定
CloudFrontのログはS3バケットに保存されます。ログを保存するために、事前にS3バケットを作成し、そのバケットの名前をCloudFrontの設定に入力します。

![img](/mosaic-code.jpg)

ここでは、`your-logs-bucket`がS3バケットの名前であり、`cloudfront/logs/`が保存する際のプレフィックスとなります。

### 2-3 ログフォーマットの選択
CloudFrontのログはW3C拡張ログフォーマットを利用して記録されます。これにより、HTTPメソッド、ステータスコード、ユーザーエージェント、リファラーなどの情報を簡単に解析できます。

## 1-3 Athenaを使ったアクセス解析
Athenaは、S3上のデータをSQLを使って直接クエリし、分析を行うためのインタラクティブなクエリサービスです。

### 3-1 Athenaの概要
Amazon Athenaはサーバーレスで動作し、インフラを管理する必要がありません。大量データを迅速に処理するために最適化されています。Athenaは標準SQLをサポートしており、学習コストが低いのが特徴です。

### 3-2 CloudFrontログのクエリ化
CloudFrontログファイルのレイアウトに基づいて、Athenaのテーブルを作成します。この情報を基に、SQLクエリを実行してログデータを分析します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3-3 具体的なクエリ例
以下は、人気のあるコンテンツを特定するためのクエリ例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-4 実践例
ログデータを解析することで、様々な実用的情報を引き出すことができます。

### 4-1 ログからアクセス元の地域分析
アクセスログをもとに、訪問者がどの地域からアクセスしているかを特定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2 最もリクエストが多いオブジェクトの特定
どのオブジェクト（ファイル）が最も要求されているかを確認し、キャッシュ戦略を最適化できます。

## 1-5 まとめ
CloudFrontのログを活用することで、ユーザーの行動を詳細に分析し、インフラの最適化やセキュリティ向上に役立てることができます。Athenaを用いることで、大量のログデータを簡単にクエリし、有意義な洞察を得ることが可能です。このプロセスを通して、Webアプリケーションのパフォーマンスを飛躍的に向上させることができます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

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1. 1-1 CloudFrontの概要
2. 1-2 CloudFrontのログ設定
   1. 2-1 ログの種類
   2. 2-2 ログの保存場所の設定
   3. 2-3 ログフォーマットの選択
3. 1-3 Athenaを使ったアクセス解析
   1. 3-1 Athenaの概要
   2. 3-2 CloudFrontログのクエリ化
   3. 3-3 具体的なクエリ例
4. 1-4 実践例
   1. 4-1 ログからアクセス元の地域分析
   2. 4-2 最もリクエストが多いオブジェクトの特定
5. 1-5 まとめ

## 1-1 CloudFrontの概要
Amazon CloudFrontはコンテンツデリバリーネットワーク（CDN）サービスであり、静的および動的なウェブコンテンツの配信を高速化するために設計されています。高いパフォーマンスとセキュリティを提供し、配信スピードの向上や負荷分散による効率的なリソース利用を実現します。

## 1-2 CloudFrontのログ設定
CloudFrontでは、配信ログを設定することで、利用状況の分析や問題の調査が可能です。

### 2-1 ログの種類
CloudFrontは主に以下の2種類のログを提供します。

- **標準アクセスログ**: フォーム入力や画像のリクエストなど、すべてのコンテンツリクエストを記録します。
- **リアルタイムログ**: リアルタイムで、より詳細なリクエストデータを取得できます。

### 2-2 ログの保存場所の設定
CloudFrontのログはS3バケットに保存されます。ログを保存するために、事前にS3バケットを作成し、そのバケットの名前をCloudFrontの設定に入力します。

```shell
aws cloudfront create-distribution --origin-domain-name example.com --default-root-object index.html --logging \
  '{ "enabled": true, "includeCookies": false, "bucket": "your-logs-bucket", "prefix": "cloudfront/logs/" }'
```

ここでは、`your-logs-bucket`がS3バケットの名前であり、`cloudfront/logs/`が保存する際のプレフィックスとなります。

### 2-3 ログフォーマットの選択
CloudFrontのログはW3C拡張ログフォーマットを利用して記録されます。これにより、HTTPメソッド、ステータスコード、ユーザーエージェント、リファラーなどの情報を簡単に解析できます。

## 1-3 Athenaを使ったアクセス解析
Athenaは、S3上のデータをSQLを使って直接クエリし、分析を行うためのインタラクティブなクエリサービスです。

### 3-1 Athenaの概要
Amazon Athenaはサーバーレスで動作し、インフラを管理する必要がありません。大量データを迅速に処理するために最適化されています。Athenaは標準SQLをサポートしており、学習コストが低いのが特徴です。

### 3-2 CloudFrontログのクエリ化
CloudFrontログファイルのレイアウトに基づいて、Athenaのテーブルを作成します。この情報を基に、SQLクエリを実行してログデータを分析します。

```sql
CREATE EXTERNAL TABLE cloudfront_logs (
  `date` date,
  time string,
  location string,
  bytes bigint,
  requestip string,
  method string,
  host string,
  uri string,
  status int,
  referrer string,
  useragent string,
  querystring string,
  cookie string,
  resulttype string,
  requestid string,
  hostheader string,
  requestprotocol string,
  requestbytes bigint,
  timetaken double,
  os string,
  browser string,
  browserversion string
)
ROW FORMAT DELIMITED
FIELDS TERMINATED BY '\t'
LOCATION 's3://your-logs-bucket/cloudfront/logs/';
```

### 3-3 具体的なクエリ例
以下は、人気のあるコンテンツを特定するためのクエリ例です。

```sql
SELECT uri, COUNT(*) AS request_count
FROM cloudfront_logs
GROUP BY uri
ORDER BY request_count DESC
LIMIT 10;
```

## 1-4 実践例
ログデータを解析することで、様々な実用的情報を引き出すことができます。

### 4-1 ログからアクセス元の地域分析
アクセスログをもとに、訪問者がどの地域からアクセスしているかを特定します。

```sql
SELECT location, COUNT(*) AS visits
FROM cloudfront_logs
GROUP BY location
ORDER BY visits DESC;
```

### 4-2 最もリクエストが多いオブジェクトの特定
どのオブジェクト（ファイル）が最も要求されているかを確認し、キャッシュ戦略を最適化できます。

## 1-5 まとめ
CloudFrontのログを活用することで、ユーザーの行動を詳細に分析し、インフラの最適化やセキュリティ向上に役立てることができます。Athenaを用いることで、大量のログデータを簡単にクエリし、有意義な洞察を得ることが可能です。このプロセスを通して、Webアプリケーションのパフォーマンスを飛躍的に向上させることができます。 

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