Javaエンジニアが避けるべきコードの書き方とリファクタリング術

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2025年03月18日 11:01

Javaエンジニアが避けるべきコードの書き方とリファクタリング術

目次

  1. はじめに
  2. 避けるべきコードの書き方
    • 2-1. マジックナンバーの使用
    • 2-2. 長すぎるメソッド
    • 2-3. グローバル変数の使用
    • 2-4. コードの重複
    • 2-5. 低直交性のコード
  3. リファクタリング術
    • 3-1. コンスタントの抽出
    • 3-2. メソッドの抽出
    • 3-3. 変数のカプセル化
    • 3-4. 継承の利用
    • 3-5. デザインパターンの適用
  4. リファクタリングのベストプラクティス
  5. まとめ

1. はじめに

Javaを含むすべてのプログラミング言語において、コードの可読性と保守性は非常に重要です。特にJavaではビジネスアプリケーションの構築において広く使用されており、長期間にわたりメンテナンスが必要になることが多いため、品質の低いコードは避けるべきです。本記事では、Javaエンジニアが避けるべき一般的な問題と、それを改善するためのリファクタリング術について解説します。

2. 避けるべきコードの書き方

2-1. マジックナンバーの使用

説明: コード内に意味のない数字を直接記述することをマジックナンバーと呼びます。これによって、コードの理解が困難になります。

例:
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問題点: コードを読む人にとって、その数字が何を表しているのかわからないため、理解を妨げます。

2-2. 長すぎるメソッド

説明: メソッドが長くなりすぎると、何をしているのか理解するのが難しくなります。

例:
img

問題点: コードが複雑になり、バグの原因になります。

2-3. グローバル変数の使用

説明: グローバルスコープの変数は、どの部分でも変更される可能性があるため、バグを見つけにくくします。

問題点: 予測不可能な動作の原因となります。

2-4. コードの重複

説明: 同じコードが複数の場所に存在すると、変更が必要なときに手間がかかり、バグが発生しやすくなります。

問題点: メンテナンス性が低くなります。

2-5. 低直交性のコード

説明: 直交性が低いコードは複数の場所で密接に結びついており、変更が多くの部分に影響を与えます。

問題点: システム全体の不安定さを増加させます。

3. リファクタリング術

3-1. コンスタントの抽出

方法: マジックナンバーを使用しているところでは、意味のある定数に置き換えます。

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3-2. メソッドの抽出

方法: 長いメソッドの場合、関連する処理を小さいメソッドに分けます。

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3-3. 変数のカプセル化

方法: グローバル変数を使用している場合、それらをクラス変数に変更し、適切なアクセサメソッドを提供します。

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3-4. 継承の利用

方法: 似た構造や機能のコードがある場合は、継承を活用して共通性を抽出します。

3-5. デザインパターンの適用

方法: 状況に応じて、シングルトンやストラテジーパターンなどのデザインパターンを利用します。

4. リファクタリングのベストプラクティス

  • テスト駆動開発(TDD)の利用: リファクタリングの前と後でテストを行い、結果が一致することを確認します。
  • 小さい変更を積み重ねる: 一度に大きな変更を行わずに、小さなステップでリファクタリングすることが重要です。
  • レビューの依頼: 別の開発者によるレビューを受けて、より安全にリファクタリングを進めます。

5. まとめ

コードの可読性と保守性を高めるためには、避けるべき書き方を認識し、リファクタリングを活用することが重要です。これにより、バグを減らし、効率的な開発を実現できます。継続的にコードの質を改善し、優れたソフトウェアを作り上げましょう。

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