GoogleDataAPIを使った複数ビューのデータ統合

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2024年12月17日 4:24

複数のビューやプロパティに分散されたデータを統合して分析することは、全体像を把握するために非常に重要です。Google Analytics Data API(GoogleDataAPI)を活用すれば、複数ビューのデータを効率的に取得し、統合して一元管理することが可能です。本記事では、GoogleDataAPIを使って複数ビューのデータを統合する方法を解説します。

必要な準備

複数ビューのデータ統合を実施するためには、以下の準備が必要です:

  1. Google Cloudプロジェクトの設定
  2. サービスアカウントの作成
  3. Google Analytics APIの有効化
  4. Node.js環境のセットアップ
  5. 複数のGoogle Analytics 4(GA4)プロパティIDの確認

Google Cloudプロジェクトの設定

Google Cloud Consoleで新しいプロジェクトを作成し、GoogleDataAPIを使用する基盤を整えます。

サービスアカウントの作成

サービスアカウントを作成し、Google Analytics APIに必要な権限を付与します。JSON形式の認証キーをダウンロードして保存します。

Google Analytics APIの有効化

Google Cloud Consoleで「APIとサービス」 > 「ライブラリ」に移動し、Google Analytics Data APIを有効にします。

Node.js環境のセットアップ

Node.jsを利用してデータを取得します。以下のコマンドで必要なライブラリをインストールしてください:

img

複数のGA4プロパティIDの確認

Google Analyticsの管理画面から、データ統合の対象となる複数のGA4プロパティIDを確認します。

複数ビューのデータ取得手順

複数のプロパティやビューからデータを取得し、統合する手順を紹介します。

必要なライブラリのインポート

Google Analytics Data APIを使用するためのライブラリをインポートします。

img

クライアントの初期化

サービスアカウントキーを使用してクライアントを初期化します。

img

複数プロパティからのデータ取得

以下のコードでは、複数のGA4プロパティからセッション数とコンバージョン数を取得し、統合します。

img

実行結果の例

以下のように、複数プロパティのデータが統合されて出力されます:

img

データ統合の活用例

  1. 複数サイトのパフォーマンス比較: 各プロパティのトラフィックやコンバージョンデータを比較し、最も成果が出ているサイトを特定。
  2. 一元化されたレポート作成: 複数プロパティのデータを統合し、BIツールやGoogle Sheetsでダッシュボードを作成。
  3. マーケティング施策の最適化: 複数サイトのデータを分析して、リソースの最適な配分を決定。

例えば、プロパティAとプロパティBのセッション数を比較し、Bの成長率が低い場合、Bのコンテンツやマーケティング施策を強化することで全体のパフォーマンス向上が期待できます。

他の手法との比較

Google AnalyticsウェブUIではプロパティごとのデータは確認できますが、APIを利用することで次のようなメリットがあります:

  1. 効率性: 複数のプロパティから一括でデータを取得可能。
  2. 柔軟性: カスタム条件でデータをフィルタリング・分析。
  3. 統合性: データを他のシステムやBIツールと連携して統合分析が可能。

例えば、毎日自動的に複数プロパティのデータを取得し、Looker Studioで統合レポートを作成すれば、意思決定が迅速に行えます。

まとめ

GoogleDataAPIを活用すれば、複数のGA4プロパティやビューからデータを取得し、一元化して統合分析することが可能です。この記事の手順を参考に、複数サイトやアプリのデータを効率的に管理し、データドリブンな意思決定を実現しましょう。

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