# AKSとDatadogを連携してモニタリングする構成例

## 目次

1. はじめに

2. AKSとは

3. Datadogとは

4. AKSとDatadogの連携のメリット

5. AKSのセットアップ

6. Datadogエージェントのインストール

    1. Helmを使用したインストール

    2. マニュアルインストール

7. Datadogによるメトリクスの監視

8. ログのモニタリング設定

9. アラート設定と自動応答の設定

10. まとめ

## 1. はじめに

Kubernetesは、多くの企業においてアプリケーションのデプロイとスケーリングのためのデフォルトなプラットフォームとなっています。Azure Kubernetes Service (AKS) は、マネージドなKubernetesサービスを提供し、多くの手間を省きます。しかし、運用の一環としてシステムの監視は欠かせません。このガイドでは、Datadogを使用してAKSクラスタの監視を行う方法を解説します。

## 2. AKSとは

Azure Kubernetes Service (AKS) は、Azureが提供するフルマネージドなKubernetesクラスターです。AKSはクラスターの管理を簡素化し、運用コストを削減します。オートスケーリング、ロールベースのアクセス制御、ログとメトリクスの統合など、多くの便利な機能を提供します。

## 3. Datadogとは

Datadogは、リアルタイムの監視と解析サービスを提供するクラウドベースのSaaSプラットフォームです。アプリケーションのメトリクス、トレース、ログを一元的に可視化、分析し、異常を検知してアラートを送ることができます。Kubernetesの監視においても非常に強力なツールです。

## 4. AKSとDatadogの連携のメリット

AKSとDatadogを連携することにより、以下のメリットが得られます。

- **リアルタイム監視**: クラスターのパフォーマンスとヘルスを即座に確認できる。

- **豊富なメトリクス**: Pod、Node、Containerの詳細なメトリクスを取得可能。

- **カスタムダッシュボード**: 直感的なUIで、必要な情報をひと目で確認。

- **アラート機能**: 異常を未然にキャッチし、速やかな対応が可能。

## 5. AKSのセットアップ

Azure CLIを使用してAKSクラスターを作成します。以下のコマンドでセットアップを行います。

![img](/mosaic-code.jpg)

このコマンドにより、3ノードのAKSクラスターを作成し、Azure Monitor for containersを有効にします。

## 6. Datadogエージェントのインストール

Datadogエージェントをクラスター上にデプロイし、監視を開始します。

### 6.1 Helmを使用したインストール

Helmチャートを使用するとエージェントのインストールが簡単になります。

![img](/mosaic-code.jpg)

`datadog-values.yaml`には、具体的な設定を記述します。例として以下があります：

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2 マニュアルインストール

kubectlを使用してマニフェストファイルを適用する方法もあります。以下に例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

適用は以下のコマンドで行います：

![img](/mosaic-code.jpg)

## 7. Datadogによるメトリクスの監視

Datadogダッシュボードから様々なメトリクスを確認できます。CPU使用率、メモリ使用率、ディスクI/O、ネットワークトラフィックなど多岐にわたる情報が集約されます。

### メトリクス例

以下は、AKSクラスタ内のNodeのCPU使用率を表示するダッシュボードのサンプルです。

\[

\begin{array}{|c|c|}

\hline

\text{Node Name} & \text{CPU Usage (\%)} \\

\hline

node-1 & 45.6 \\

node-2 & 67.8 \\

node-3 & 54.3 \\

\hline

\end{array}

\]

## 8. ログのモニタリング設定

Datadogでは、コンテナログを収集し、必要な情報を抽出できます。リソースの状態を詳しく解析できます。

### ログ設定例

以下のconfig.yamlでログ収集設定を行います：

![img](/mosaic-code.jpg)

## 9. アラート設定と自動応答の設定

Datadogのアラート機能を使用して、システムの異常に迅速に対応します。

### アラート設定例

以下は、メモリ使用率が90%を超えた際に送信されるアラート設定の例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 10. まとめ

AKSとDatadogの連携により、システムの稼働状態を一元管理し、迅速な対応が可能になります。本記事では、Datadogを用いてAKSクラスターの詳細な監視、ログ管理、アラートの設定方法を解説しました。適切な監視体制を整えることで、システムの信頼性と効率を向上させることができます。

以上で、AKSとDatadogを連携してモニタリングを行う構成例の解説を終わります。

# AKSとDatadogを連携してモニタリングする構成例

## 目次

1. はじめに

2. AKSとは

3. Datadogとは

4. AKSとDatadogの連携のメリット

5. AKSのセットアップ

6. Datadogエージェントのインストール

    1. Helmを使用したインストール

    2. マニュアルインストール

7. Datadogによるメトリクスの監視

8. ログのモニタリング設定

9. アラート設定と自動応答の設定

10. まとめ

## 1. はじめに

Kubernetesは、多くの企業においてアプリケーションのデプロイとスケーリングのためのデフォルトなプラットフォームとなっています。Azure Kubernetes Service (AKS) は、マネージドなKubernetesサービスを提供し、多くの手間を省きます。しかし、運用の一環としてシステムの監視は欠かせません。このガイドでは、Datadogを使用してAKSクラスタの監視を行う方法を解説します。

## 2. AKSとは

Azure Kubernetes Service (AKS) は、Azureが提供するフルマネージドなKubernetesクラスターです。AKSはクラスターの管理を簡素化し、運用コストを削減します。オートスケーリング、ロールベースのアクセス制御、ログとメトリクスの統合など、多くの便利な機能を提供します。

## 3. Datadogとは

Datadogは、リアルタイムの監視と解析サービスを提供するクラウドベースのSaaSプラットフォームです。アプリケーションのメトリクス、トレース、ログを一元的に可視化、分析し、異常を検知してアラートを送ることができます。Kubernetesの監視においても非常に強力なツールです。

## 4. AKSとDatadogの連携のメリット

AKSとDatadogを連携することにより、以下のメリットが得られます。

- **リアルタイム監視**: クラスターのパフォーマンスとヘルスを即座に確認できる。

- **豊富なメトリクス**: Pod、Node、Containerの詳細なメトリクスを取得可能。

- **カスタムダッシュボード**: 直感的なUIで、必要な情報をひと目で確認。

- **アラート機能**: 異常を未然にキャッチし、速やかな対応が可能。

## 5. AKSのセットアップ

Azure CLIを使用してAKSクラスターを作成します。以下のコマンドでセットアップを行います。

```bash

az aks create --resource-group myResourceGroup --name myAKSCluster --node-count 3 --enable-addons monitoring --generate-ssh-keys

```

このコマンドにより、3ノードのAKSクラスターを作成し、Azure Monitor for containersを有効にします。

## 6. Datadogエージェントのインストール

Datadogエージェントをクラスター上にデプロイし、監視を開始します。

### 6.1 Helmを使用したインストール

Helmチャートを使用するとエージェントのインストールが簡単になります。

```bash

helm repo add datadog https://helm.datadoghq.com

helm repo update

helm install datadog -f datadog-values.yaml --set datadog.apiKey=<YOUR_DATADOG_API_KEY> datadog/datadog

```

`datadog-values.yaml`には、具体的な設定を記述します。例として以下があります：

```yaml

datadog:

  apiKey: "<YOUR_DATADOG_API_KEY>"

  site: "datadoghq.com"

  kubeStateMetricsEnabled: true

  kubeStateMetricsCore:

    enabled: true

```

### 6.2 マニュアルインストール

kubectlを使用してマニフェストファイルを適用する方法もあります。以下に例を示します。

```yaml

apiVersion: v1

kind: Secret

metadata:

  name: datadog-secret

  namespace: default

type: Opaque

data:

  api-key: <BASE64_ENCODED_DATADOG_API_KEY>

---

apiVersion: apps/v1

kind: DaemonSet

metadata:

  name: datadog-agent

  namespace: default

spec:

  selector:

    matchLabels:

      app: datadog-agent

  template:

    metadata:

      labels:

        app: datadog-agent

    spec:

      containers:

      - image: "datadog/agent:latest"

        name: datadog-agent

        env:

        - name: DD_API_KEY

          valueFrom:

            secretKeyRef:

              name: datadog-secret

              key: api-key

```

適用は以下のコマンドで行います：

```bash

kubectl apply -f datadog-agent.yaml

```

## 7. Datadogによるメトリクスの監視

Datadogダッシュボードから様々なメトリクスを確認できます。CPU使用率、メモリ使用率、ディスクI/O、ネットワークトラフィックなど多岐にわたる情報が集約されます。

### メトリクス例

以下は、AKSクラスタ内のNodeのCPU使用率を表示するダッシュボードのサンプルです。

\[

\begin{array}{|c|c|}

\hline

\text{Node Name} & \text{CPU Usage (\%)} \\

\hline

node-1 & 45.6 \\

node-2 & 67.8 \\

node-3 & 54.3 \\

\hline

\end{array}

\]

## 8. ログのモニタリング設定

Datadogでは、コンテナログを収集し、必要な情報を抽出できます。リソースの状態を詳しく解析できます。

### ログ設定例

以下のconfig.yamlでログ収集設定を行います：

```yaml

logs:

  - type: docker

    service: myapp

    source: docker

    log_processing_rules:

      - type: exclude_at_match

        name: exclude_health_logs

        pattern: "GET /health"

```

## 9. アラート設定と自動応答の設定

Datadogのアラート機能を使用して、システムの異常に迅速に対応します。

### アラート設定例

以下は、メモリ使用率が90%を超えた際に送信されるアラート設定の例です。

```yaml

notifications:

  - type: email

    to: "ops-team@example.com"

    condition:

      expression: "avg(last_5m):avg:kubernetes.memory.usage_pct{cluster:myaks-cluster} > 90"

    message: "AKSクラスタのメモリ使用率が90%を超えました。要確認！"

```

## 10. まとめ

AKSとDatadogの連携により、システムの稼働状態を一元管理し、迅速な対応が可能になります。本記事では、Datadogを用いてAKSクラスターの詳細な監視、ログ管理、アラートの設定方法を解説しました。適切な監視体制を整えることで、システムの信頼性と効率を向上させることができます。

以上で、AKSとDatadogを連携してモニタリングを行う構成例の解説を終わります。

AKSとDatadogを連携してモニタリングする構成例

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