# Azure DNSゾーンの作成手順とレコード設定方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure DNSとは？

3. Azure DNSゾーンの作成

   - 3-1. Azureポータルにサインイン

   - 3-2. DNSゾーンの作成

4. DNSレコードの設定方法

   - 4-1. レコードの種類

   - 4-2. Aレコードの追加

   - 4-3. MXレコードの追加

   - 4-4. CNAMEレコードの追加

   - 4-5. その他のレコードの追加

5. Azure DNSと他のDNSサービスの比較

6. トラブルシューティング

7. まとめ

## 本文

### 1. はじめに

Azure DNSは、Microsoft Azureが提供するホスト型のDNSサービスで、インターネットやイントラネットのドメインネームを管理するために使用されます。クラウドにおけるインフラストラクチャの自動化やデジタル転換に伴い、Azure DNSを利用することで効率的にDNS管理が可能になります。本記事では、具体的な手順に基づいてAzure DNSゾーンを作成し、DNSレコードを設定する方法をご紹介します。

### 2. Azure DNSとは？

Azure DNSは、高可用性とパフォーマンスに優れたDNSドメインのホスティングサービスです。Azure DNSを使うことで、Azureのリソースと親和性が高く、スケーラブルで堅牢なインフラを活用してドメインの管理を行えます。これにより、手間のかかる保守やスケーリングの必要がなくなり、ビジネスはコアコンピタンスに注力できるようになります。

### 3. Azure DNSゾーンの作成

#### 3-1. Azureポータルにサインイン

1. Azureポータル（https://portal.azure.com）にアクセスし、Azureアカウントでサインインします。

2. サインインした後、ポータル内の「すべてのサービス」をクリックして、「DNS ゾーン」を検索し選択します。

#### 3-2. DNSゾーンの作成

1. 「+ 新規作成」ボタンをクリックして、新しいDNSゾーンを作成します。

2. 「ゾーン名」フィールドに、作成したいドメイン名を入力します（例: example.com）。

3. リソースグループを選択するか、新規作成します。

4. 必要に応じて、「場所」（リージョン）を選択しますが、DNSゾーン名自体には影響しません。

5. 必要事項を入力したら、「確認と作成」ボタンをクリックして設定内容を確認し、「作成」ボタンをクリックします。

### 4. DNSレコードの設定方法

DNSゾーンを作成したら、次にそのゾーン内でレコードを設定する必要があります。

#### 4-1. レコードの種類

DNSレコードにはいくつかの種類がありますが、ここではよく使われるものに焦点を当てます。

- Aレコード: ドメイン名をIPv4アドレスにマッピング

- AAAAレコード: ドメイン名をIPv6アドレスにマッピング

- CNAMEレコード: ドメインエイリアスを指定

- MXレコード: メール送信先のメールサーバを指定

- TXTレコード: ドメイン検証や様々なテキスト情報を保持

#### 4-2. Aレコードの追加

1. Azureポータルで該当のDNSゾーンに移動します。

2. 「＋ レコードセット」をクリックして新しいレコードを追加します。

3. 「名前」フィールドにホスト名を入力します（ルートの場合は空のまま）。

4. 「タイプ」ドロップダウンから「A」を選択します。

5. 「TTL（存続時間）」と「IPアドレス」を必要に応じて入力し、「OK」をクリックします。

#### 4-3. MXレコードの追加

1. 「＋ レコードセット」をクリックします。

2. 「名前」フィールドにホスト名を入力します。

3. 「タイプ」ドロップダウンから「MX」を選択します。

4. 「TTL」を設定し、「MX優先順位」と「メールサーバー名」を入力します。

5. 入力が完了したら「OK」をクリックして保存します。

#### 4-4. CNAMEレコードの追加

1. 「＋ レコードセット」を選択します。

2. 「名前」フィールドにホスト名を入力します。

3. 「タイプ」から「CNAME」を選択します。

4. 「エイリアス」欄に参照したいドメイン名を入力します。

5. 必要なTTLなどを設定し、「OK」をクリックします。

#### 4-5. その他のレコードの追加

- 任意のレコードタイプを選択し、設定を入力します。

- 各フィールドに必要な情報を入力し、「OK」をクリックして保存します。

### 5. Azure DNSと他のDNSサービスの比較

| サービス | 可用性 | スケーラビリティ | 管理インターフェース |

|----------|--------|------------------|--------------------|

| Azure DNS| 高     | 高               | 直感的             |

| AWS Route 53 | 高     | 高               | CLIとWeb UI       |

| Google Cloud DNS | 高     | 高               | Web UIとAPI接口   |

| 自分で管理するDNS | 低〜中 | 中               | 手動設定と保守     |

Azure DNSの最大の利点はネイティブなAzureリソースとの統合がスムーズであることと、高信頼性とパフォーマンスの向上を提供することです。

### 6. トラブルシューティング

- レコードが正しく機能しない場合、TTLの値を確認し、キャッシュの問題かどうかを確認してください。

- ネットワーク設定を見直し、他のDNSサービスやファイアウォール設定が影響していないか確認します。

- Azureサポートに問い合わせる手段も検討して、より迅速に問題を解決します。

### 7. まとめ

Azure DNSは、堅牢でスケーラブルなDNSサービスを提供し、企業はAzureの他のサービスとシームレスに連携することができます。この記事で示した手順に従えば、Azure DNSゾーンの設定は簡単かつ効率的に行えます。DNSレコードを正確に管理することで、安定したサービス提供を確保し、ビジネスの成長をサポートすることができるでしょう。技術的なサポートやトラブルシューティングも豊富に用意されており、初めての導入でも安心して実施できます。

この記事を参考にして、Azure DNSの利用を始めましょう。

Azure DNSゾーンの作成手順とレコード設定方法

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