# ApigeeでCORS（クロスオリジン）ポリシーを構成する方法

## 目次

1. イントロダクション

   - 1.1 CORSの概要

   - 1.2 ApigeeでのCORSの重要性

2. ApigeeでのCORSポリシー設定手順

   - 2.1 Apigee管理コンソールへのアクセス

   - 2.2 APIプロキシの選択と編集

   - 2.3 CORSポリシーの追加

3. CORSポリシーの構成要素

   - 3.1 Allowed Origins

   - 3.2 Allowed Methods

   - 3.3 Allowed Headers

   - 3.4 その他の設定

4. CORS設定のベストプラクティス

   - 4.1 セキュリティの考慮

   - 4.2 テスト環境での検証

5. よくある質問とトラブルシューティング

   - 5.1 CORSエラーの原因と解決策

6. まとめ

## 1. イントロダクション

### 1.1 CORSの概要

CORS（Cross-Origin Resource Sharing）は、ブラウザのセキュリティモデルを緩和するためのメカニズムであり、ウェブアプリケーションが異なるオリジンのリソースにアクセスすることを許可します。デフォルトでは、ブラウザは異なるオリジンのリソースへのアクセスを禁止しますが、CORSヘッダーを利用することで指定したオリジンにアクセスできるようになります。

### 1.2 ApigeeでのCORSの重要性

Apigeeを使ったAPIプロキシでCORSを正しく設定することは、セキュリティと使い勝手の両方の観点から非常に重要です。特に、フロントエンドアプリケーションがバックエンドAPIとやりとりする場合、CORS設定を誤るとAPIが正常に呼び出せなくなるため、適切な設定が必要です。

## 2. ApigeeでのCORSポリシー設定手順

### 2.1 Apigee管理コンソールへのアクセス

Apigeeの管理コンソールにログインします。一般的には、企業のアカウントを用いてアクセスし、適切な権限が必要です。

### 2.2 APIプロキシの選択と編集

管理コンソールで、CORS設定を追加したい対象のAPIプロキシを選択します。次に、「Develop」モードに移動し、プロキシエディターを開きます。

### 2.3 CORSポリシーの追加

「Policy」セクションに移動し、ポリシーを追加します。「Add New Policy」ボタンをクリックし、「CORS」と名前のつくポリシーを選択します。ポリシー名を決め、「Create」をクリックします。

## 3. CORSポリシーの構成要素

### 3.1 Allowed Origins

CORSポリシーの最重要部分の一つが「Allowed Origins」です。これは、どのオリジンがAPIを呼び出すことを許可されるかを定義します。ここには、アスタリスク（*）を使ってすべてのオリジンを許可することもできますが、セキュリティ上の理由から特定のオリジンのみを許可する設定が推奨されます。

### 3.2 Allowed Methods

この設定では、APIがどのHTTPメソッド（GET, POST, DELETE, etc.）に応答するかを指定します。必要以上のメソッドを許可するのは避け、できる限り最小限に抑えると良いでしょう。

### 3.3 Allowed Headers

クライアントから送信されるリクエストヘッダーを指定します。具体的なヘッダー名を挙げることで、セキュリティ上のリスクを減少させることができます。

### 3.4 その他の設定

CORSには、「Allow Credentials」や「Max Age」など他にも設定項目があります。「Allow Credentials」では、クッキーや認証情報をリクエストに含めるかどうかを制御し、「Max Age」はプリフライトリクエストがキャッシュされる時間を制御します。

## 4. CORS設定のベストプラクティス

### 4.1 セキュリティの考慮

すべてのオリジンからのリクエストを許可する（*を使用）ことは推奨されません。可能な限り、特定の必要なオリジンを指定することで、セキュリティリスクを軽減することが大切です。

### 4.2 テスト環境での検証

CORS設定が正しく機能することを確認するために、まずはテスト環境で検証を行うことが重要です。設定後に、実際にリクエストを送信し、正しいレスポンスが返ってくることを確認します。

## 5. よくある質問とトラブルシューティング

### 5.1 CORSエラーの原因と解決策

多くの場合、CORSエラーは許可されていないオリジンまたはメソッドからのリクエストによって発生します。これを解決するには、該当するポリシーを確認し、正しいオリジンやメソッドがリストアップされているかを確認します。

## 6. まとめ

CORSは、異なるオリジン間でのHTTPリクエストを制御する重要なヘッダーであり、特にAPIプロキシを提供する際にその設定は必須です。Apigeeでは、ポリシーを通じて簡単にCORSを設定でき、セキュリティと利便性を両立させることができます。設定の際には、必ずテスト環境での検証を行い、セキュリティリスクを最小限に抑える設定を心がけましょう。

ApigeeでCORS（クロスオリジン）ポリシーを構成する方法

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