# Oracle Monitoringのメモリ使用率監視手順

## 目次

1. Oracleにおけるメモリ使用率監視の重要性

2. 前提条件と準備

3. Oracle Enterprise Managerによるメモリ使用率監視

   1. Enterprise Managerのセットアップ

   2. メモリ使用状況のモニタリング手順

4. SQLスクリプトを用いたメモリ使用率監視

   1. SQLスクリプトの作成

   2. スクリプト実行手順

5. 外部ツールを使ったメモリ使用率監視

   1. GrafanaとPrometheusのセットアップ

   2. メモリデータの可視化

6. メモリ使用率を最適化するためのヒント

7. まとめ

## 1. Oracleにおけるメモリ使用率監視の重要性

Oracle Databaseのパフォーマンスは、適切なメモリ管理に大きく依存します。メモリの使用率が高いと、データベースの応答時間が遅くなり、全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、定期的にメモリ使用率を監視し、適切な調整を行うことが重要です。

## 2. 前提条件と準備

Oracle Databaseのメモリ使用率を監視するためには、以下の準備が必要です。

- Oracle Databaseが適切にインストールされていること

- 構成に応じた適切なユーザー権限が付与されていること

- 監視対象のサーバーにアクセスできること

## 3. Oracle Enterprise Managerによるメモリ使用率監視

### 3-1. Enterprise Managerのセットアップ

Oracle Enterprise Managerは、データベース管理者がデータベースの状態を監視するための強力なツールです。以下にそのセットアップ手順を示します。

1. **インストールとログイン**:

   - Oracle Enterprise Managerがインストールされていることを確認します。

   - デフォルトのURL（例: `https://<server-ip>:5500/em`)にアクセスし、管理者アカウントでログインします。

2. **ターゲットの追加**:

   - 「ターゲット」タブをクリックし、「ターゲットの追加」を選択して、監視対象のデータベースインスタンスを登録します。

3. **メトリック設定**:

   - 「メトリックとポリシー設定」から、メモリ使用率に関連するメトリックをカスタマイズします。

### 3-2. メモリ使用状況のモニタリング手順

1. **リアルタイム監視**:

   - Enterprise Managerから「パフォーマンス」タブに移動し、「メモリ統計」を選択します。

   - リアルタイムでSGA（System Global Area）、PGA（Program Global Area）の使用率を見ることができます。

2. **アラート設定**:

   - 「アラートと障害」セクションで、メモリ使用率が特定の閾値を超えた際にアラートが発生するように設定します。

## 4. SQLスクリプトを用いたメモリ使用率監視

### 4-1. SQLスクリプトの作成

以下は、メモリ使用率をチェックするためのSQLスクリプトの例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. スクリプト実行手順

1. **SQL*Plusにログイン**:

   - ターミナルやコマンドプロンプトから`sqlplus / as sysdba`コマンドを実行して、データベースにログインします。

2. **スクリプト実行**:

   - 作成したSQLスクリプトを実行し、メモリ使用率を確認します。

## 5. 外部ツールを使ったメモリ使用率監視

### 5-1. GrafanaとPrometheusのセットアップ

外部の可視化ツールを使用すると、Oracle Databaseのメモリ使用率をより詳細に監視できます。

1. **Prometheusのインストール**:

   - Prometheusを公式サイトからダウンロードし、インストールを行います。

   - `prometheus.yml`ファイルにOracle Database用のエクスポータを設定します。

2. **Grafanaのインストール**:

   - Grafanaをインストールし、Prometheusデータソースを追加します。

   - Oracle Databaseのメモリ使用率を表示するためのダッシュボードを作成します。

### 5-2. メモリデータの可視化

1. **ダッシュボード作成**:

   - Grafanaで新しいダッシュボードを作成し、Oracle Databaseのメモリ使用率関連メトリクスを追加します。

   - SGAやPGAの使用状況をグラフ化することで、視覚的に簡単にトレンドを把握できます。

## 6. メモリ使用率を最適化するためのヒント

- **パラメータ調整**:

  - Oracleデータベースの初期化パラメータ（例えば、sga_targetやpga_aggregate_target）を調整し、メモリ使用を最適化します。

  

- **スケーリング**:

  - データベースの負荷が増加した場合、ハードウェアリソースやOracleインスタンスのスケーリングを検討します。

- **パフォーマンスチューニング**:

  - 高負荷クエリを特定し、インデックスの作成やクエリの最適化を行います。

## 7. まとめ

Oracle Databaseのメモリ使用率を監視することは、データベースパフォーマンスを維持するために重要です。Oracle Enterprise ManagerやSQLスクリプトを使用して効率的にメモリ使用率を監視し、必要に応じてメモリの最適化を行うことで、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。また、外部ツールを用いることで、さらに詳細な監視が可能となり、エンジニアにとっては強力なサポートとなります。

# Oracle Monitoringのメモリ使用率監視手順

## 目次

1. Oracleにおけるメモリ使用率監視の重要性

2. 前提条件と準備

3. Oracle Enterprise Managerによるメモリ使用率監視

   1. Enterprise Managerのセットアップ

   2. メモリ使用状況のモニタリング手順

4. SQLスクリプトを用いたメモリ使用率監視

   1. SQLスクリプトの作成

   2. スクリプト実行手順

5. 外部ツールを使ったメモリ使用率監視

   1. GrafanaとPrometheusのセットアップ

   2. メモリデータの可視化

6. メモリ使用率を最適化するためのヒント

7. まとめ

## 1. Oracleにおけるメモリ使用率監視の重要性

Oracle Databaseのパフォーマンスは、適切なメモリ管理に大きく依存します。メモリの使用率が高いと、データベースの応答時間が遅くなり、全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、定期的にメモリ使用率を監視し、適切な調整を行うことが重要です。

## 2. 前提条件と準備

Oracle Databaseのメモリ使用率を監視するためには、以下の準備が必要です。

- Oracle Databaseが適切にインストールされていること

- 構成に応じた適切なユーザー権限が付与されていること

- 監視対象のサーバーにアクセスできること

## 3. Oracle Enterprise Managerによるメモリ使用率監視

### 3-1. Enterprise Managerのセットアップ

Oracle Enterprise Managerは、データベース管理者がデータベースの状態を監視するための強力なツールです。以下にそのセットアップ手順を示します。

1. **インストールとログイン**:

   - Oracle Enterprise Managerがインストールされていることを確認します。

   - デフォルトのURL（例: `https://<server-ip>:5500/em`)にアクセスし、管理者アカウントでログインします。

2. **ターゲットの追加**:

   - 「ターゲット」タブをクリックし、「ターゲットの追加」を選択して、監視対象のデータベースインスタンスを登録します。

3. **メトリック設定**:

   - 「メトリックとポリシー設定」から、メモリ使用率に関連するメトリックをカスタマイズします。

### 3-2. メモリ使用状況のモニタリング手順

1. **リアルタイム監視**:

   - Enterprise Managerから「パフォーマンス」タブに移動し、「メモリ統計」を選択します。

   - リアルタイムでSGA（System Global Area）、PGA（Program Global Area）の使用率を見ることができます。

2. **アラート設定**:

   - 「アラートと障害」セクションで、メモリ使用率が特定の閾値を超えた際にアラートが発生するように設定します。

## 4. SQLスクリプトを用いたメモリ使用率監視

### 4-1. SQLスクリプトの作成

以下は、メモリ使用率をチェックするためのSQLスクリプトの例です。

```sql

SELECT 

    component,

    current_size/1024/1024 AS size_mb,

    user_specified_size/1024/1024 AS spec_size_mb

FROM 

    v$sga_dynamic_components;

```

### 4-2. スクリプト実行手順

1. **SQL*Plusにログイン**:

   - ターミナルやコマンドプロンプトから`sqlplus / as sysdba`コマンドを実行して、データベースにログインします。

2. **スクリプト実行**:

   - 作成したSQLスクリプトを実行し、メモリ使用率を確認します。

## 5. 外部ツールを使ったメモリ使用率監視

### 5-1. GrafanaとPrometheusのセットアップ

外部の可視化ツールを使用すると、Oracle Databaseのメモリ使用率をより詳細に監視できます。

1. **Prometheusのインストール**:

   - Prometheusを公式サイトからダウンロードし、インストールを行います。

   - `prometheus.yml`ファイルにOracle Database用のエクスポータを設定します。

2. **Grafanaのインストール**:

   - Grafanaをインストールし、Prometheusデータソースを追加します。

   - Oracle Databaseのメモリ使用率を表示するためのダッシュボードを作成します。

### 5-2. メモリデータの可視化

1. **ダッシュボード作成**:

   - Grafanaで新しいダッシュボードを作成し、Oracle Databaseのメモリ使用率関連メトリクスを追加します。

   - SGAやPGAの使用状況をグラフ化することで、視覚的に簡単にトレンドを把握できます。

## 6. メモリ使用率を最適化するためのヒント

- **パラメータ調整**:

  - Oracleデータベースの初期化パラメータ（例えば、sga_targetやpga_aggregate_target）を調整し、メモリ使用を最適化します。

  

- **スケーリング**:

  - データベースの負荷が増加した場合、ハードウェアリソースやOracleインスタンスのスケーリングを検討します。

- **パフォーマンスチューニング**:

  - 高負荷クエリを特定し、インデックスの作成やクエリの最適化を行います。

## 7. まとめ

Oracle Databaseのメモリ使用率を監視することは、データベースパフォーマンスを維持するために重要です。Oracle Enterprise ManagerやSQLスクリプトを使用して効率的にメモリ使用率を監視し、必要に応じてメモリの最適化を行うことで、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。また、外部ツールを用いることで、さらに詳細な監視が可能となり、エンジニアにとっては強力なサポートとなります。

Oracle Monitoringのメモリ使用率監視手順

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）