# ESP8266 + Arduino IDEでWi-Fi対応IoTデバイスを作成する方法

## 1. はじめに

IoT（Internet of Things）のデバイスを開発する際、多くの場合、デバイスがインターネットに接続してデータを送受信できることが求められます。ESP8266は、Wi-Fi接続機能を備えたマイクロコントローラーで、手軽にIoTデバイスを構築するための安価な選択肢として人気があります。このチュートリアルでは、Arduino IDEを使用してESP8266をプログラムし、Wi-Fi接続および基本的なIoT機能を実現する方法を学びます。

## 2. 必要なもの

- ESP8266（NodeMCUボード推奨）
- USBケーブル
- Arduino IDE
- Wi-Fiネットワーク環境
- パソコン

## 3. Arduino IDEのインストールとセットアップ

### 3.1 Arduino IDEのインストール

まず、Arduinoの公式サイト（https://www.arduino.cc/en/software）からArduino IDEをダウンロードしてインストールします。

### 3.2 ESP8266ボードの追加

Arduino IDEを開き、次に示す手順でESP8266ボードを追加します。

1. メニューから「ファイル > 環境設定」を開きます。
2. 「追加のボードマネージャのURL」フィールドに、以下のURLを入力します：

   ```
   http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json
   ```

3. 「OK」をクリックして設定を保存します。
4. 「ツール > ボード > ボードマネージャ」を開き、「esp8266」と検索し、「ESP8266 by ESP8266 Community」をインストールします。

## 4. ESP8266のセットアップ

### 4.1 ボードの選択

1. 「ツール > ボード」から、「NodeMCU 1.0 (ESP-12E Module)」を選択します。

### 4.2 ポートの選択

ESP8266をUSBケーブルでパソコンに接続し、「ツール > ポート」から対応するポートを選択します。

## 5. 基本的なWi-Fi接続のコード作成

以下のサンプルコードは、ESP8266をWi-Fiネットワークに接続し、IPアドレスをシリアルモニタに表示するものです。

```cpp
#include <ESP8266WiFi.h>

// Wi-Fi設定
const char* ssid = "your_SSID";
const char* password = "your_PASSWORD";

void setup() {
  Serial.begin(115200); // シリアル通信の初期化
  delay(10);

  WiFi.begin(ssid, password);  // Wi-Fiに接続

  Serial.print("Connecting to ");
  Serial.print(ssid);
  Serial.println(" ...");

  // 接続が完了するまで待機
  while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) {
    delay(500);
    Serial.print(".");
  }
  
  Serial.println();
  Serial.println("Wi-Fi connected");
  Serial.print("IP address: ");
  Serial.println(WiFi.localIP()); // IPアドレスの取得
}

void loop() {
  // メインプログラムはここに記述
}
```

## 6. プログラムのアップロードと実行

1. 「スケッチ > アップロード」をクリックして、コードをESP8266に書き込む。
2. アップロードが完了したら、シリアルモニタを開きます。（「ツール > シリアルモニタ」またはCtrl+Shift+M）
3. ボーレートを115200に設定し、Wi-Fiに接続する過程を確認します。

## 7. データ送信の実装

現在のセットアップでは、デバイスがWi-Fiに接続できるようになりました。次に、データをサーバーまたはクラウドサービスに送信する方法を学びます。ここでは、HTTP GETリクエストを使用して、データをRESTful APIに送信します。

### 7.1 HTTP GETリクエストの構築

以下は、HTTP GETリクエストを行う際のサンプルコードです。

```cpp
#include <ESP8266HTTPClient.h>

void sendData() {
  if (WiFi.status() == WL_CONNECTED) { // Wi-Fi接続を確認
    HTTPClient http;
    http.begin("http://yourserver.com/data");  // APIのURLを指定
    int httpCode = http.GET();  // GETリクエストを送信

    if (httpCode > 0) {
      String payload = http.getString();
      Serial.println(payload);   // サーバーの応答を表示
    }

    http.end(); // http接続を終了
  }
}

void loop() {
  sendData();
  delay(60000); // 毎分データを送信
}
```

## 8. まとめ

ESP8266を使用すると、手軽にWi-Fi対応のIoTデバイスを開発できます。Arduino IDEを使うことで、開発のセットアップも比較的簡単です。このガイドでは、ESP8266をWi-Fiに接続し、基本的なデータ送信機能を実装する手順を紹介しました。これを基に、温度センサーや湿度センサーを接続して、より高度なIoTデバイスを開発していくことができます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

ESP8266 + Arduino IDEでWi-Fi対応IoTデバイスを作成する方法

1. はじめに

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