# Cloud Run で旧バージョンが削除できないときの CLI 対処法

## 目次

1. はじめに

   1-1. 背景

   1-2. 本記事の目的

2. Cloud Runとは？

   2-1. 概要

   2-2. 主な機能

3. 旧バージョンの削除ができない問題の原因

   3-1. よくある原因

   3-2. トラブルシューティング

4. gcloud CLIを使った対処法

   4-1. 事前準備

   4-2. バージョンの特定

   4-3. 旧バージョンの削除コマンド

   4-4. 削除確認と再試行

5. トラブルシューティングの応用例

6. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. 背景

Google Cloud Runは、コンテナ化されたアプリケーションをリクエストベースでスケーリングするためのサーバーレスプラットフォームです。そのシンプルさと強力さにより、多くの開発者が利用しています。しかし、時間が経つにつれて、古いバージョンが蓄積し、管理が煩雑になることがあります。特に手動で古いバージョンを削除しようとすると、思わぬ問題が発生することがあります。

### 1-2. 本記事の目的

本記事では、Cloud Runで旧バージョンが削除できない場合に、Google Cloud SDKのgcloud CLIを活用した対処法を解説します。具体的な手順を示し、問題を解決するためのコマンドを提供します。

## 2. Cloud Runとは？

### 2-1. 概要

Cloud Runは、コンテナ化されたアプリケーションをサーバーレスにデプロイできるプラットフォームです。Google Cloudが提供するこのサービスは、HTTPリクエストを処理するコンテナを任意のプログラミング言語やライブラリを使って実装し、必要に応じて自動的にスケールします。

### 2-2. 主な機能

- **スケーリング**: リクエストに応じて自動でインスタンスを増減します。

- **簡単なデプロイ**: コマンド一つでデプロイが可能です。

- **HTTPSサポート**: デフォルトでHTTPSがサポートされ、安全です。

## 3. 旧バージョンの削除ができない問題の原因

### 3-1. よくある原因

- **依存関係の問題**: 他のサービスやリソースが特定バージョンを使用している場合、削除ができないことがある。

- **アクセス権限の不足**: 削除のための適切なIAMロールが付与されていない場合。

- **API使用制限**: 同時に多数のバージョンを操作しようとすると、制限に引っかかることがある。

### 3-2. トラブルシューティング

問題解決のための基本的なステップとしては、まずログを確認し、エラーメッセージに基づいて原因を特定します。その後、アクセス権を確認し、依存関係の設定を見直します。

## 4. gcloud CLIを使った対処法

### 4-1. 事前準備

- **gcloud CLIのインストール**: 公式ドキュメントを参照して、gcloud CLIをインストールしてください。

- **ログイン**: `gcloud auth login`でGoogleアカウントにログインします。

### 4-2. バージョンの特定

まず、削除したいサービスのバージョンを確認します。

```bash

gcloud run revisions list --platform managed --service <SERVICE_NAME>

```

このコマンドにより、特定のサービスにデプロイされているすべてのリビジョンが表示されます。それぞれのリビジョンにはユニークな識別子があり、後ほどこれを用いて削除を行います。

### 4-3. 旧バージョンの削除コマンド

- 削除するリビジョンが特定できたら、次のコマンドを使って削除します。

```bash

gcloud run revisions delete <REVISION_ID> --platform managed --region <REGION>

```

ここでは、`<REVISION_ID>`に削除したいリビジョンのIDを入力し、`<REGION>`には該当するリージョンを指定します。これにより、指定したリビジョンが削除されます。

### 4-4. 削除確認と再試行

削除が完了したら、再度以下のコマンドでリストを確認し、正しく削除されているかを確認します。

```bash

gcloud run revisions list --platform managed --service <SERVICE_NAME>

```

もし削除に失敗した場合は、ログを確認し、エラーメッセージに基づいて再試行してください。

## 5. トラブルシューティングの応用例

- **権限の問題**: `gcloud projects add-iam-policy-binding`を使って、適切な権限をユーザーに付与する。

- **API制限の問題**: 数分待ってから再試行する。また、削除するリビジョンの数を減らすことで回避可能です。

## 6. まとめ

この記事では、Cloud Runで旧バージョンが削除できない際の対処法として、gcloud CLIを使った具体的な手順を紹介しました。まずは状況を確認し、適切なコマンドを用いることで多くの問題が解決できます。問題解決には適切な権限が必要不可欠なので、それを確認しながら解決を進めてください。これらの方法を駆使することで、Cloud Runの旧バージョン管理の効率化が期待できます。

Cloud Run で旧バージョンが削除できないときの CLI 対処法

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