Airbnbのような不動産CtoCマーケットプレイスアプリのシステム開発の流れ

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2023年01月12日 7:00

こんにちは、ISSUEの寒河江です。
システム開発を依頼するときにどんな機能が必要でどれくらいのコスト・期間が必要になるのか具体的な事例が
ネット上に公開されていないので自身の経験をもとに公開して行きます。

ISSUEでは、2,300名のエンジニアの中から審査に通過した精鋭のエンジニアによる開発が可能です。
ご興味ある方はぜひお問い合わせください。

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この記事を読むとどんな人にどんな利益があるのか

  • システム開発を発注したいがどのくらいの費用と工数がかかるのか知りたい方が費用と工数について知れる

このプロダクトは何か

今回は「WeRoom」というサービスを参考に要件定義から設計までを詳しくお伝えします。
WeRoomは賃貸物件契約において、借主と貸主を仲介業者なしで直接マッチング(予約)できるサービスです。

https://www.weroom.co.jp/
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プロダクトイメージ
WeRoomデモ_MP4_AdobeExpress

このプロダクトが解決したい課題

WeRoom借主と貸主を直接つなげるプラットフォームで、双方にオープンな情報を提供することで、よりミスマッチが少なく・快適な生活のスタートのサポートをさせていただきたいと考えています。

そのために解決すべき課題は、賃貸契約における情報の非対称性です。具体的には以下のようなものがあります。

【借主側】
・仲介業者なしで内見できない時がある
・初期費用をもっと安く抑えたい
・そもそも不動産屋に行くのが大変

【貸主側】
・仲介手数料が高い
・業者なしで、借主を探すのが大変
・良質な借主を集客したい

WeRoomの特徴

①内見/決済/契約が自動化
→決済(家賃、初期費用)などが自動化されていることで仲介業者が間に入らなくても、簡単に契約できます

②仲介手数料無料
→不動産業者が仲介しない、貸主と借主を直接繋ぐマッチングプラットフォーム

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技術選定

  • フロントエンド・・・Flutter
  • バックエンド・・・Firebase Functions、Node.js
  • インフラ・・・Firebase
  • 決済・・・Stripe

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要件定義

最初に誰がこのサービスを使うのか定義しておきます。

登場人物

借り手・・・家を借りる人
貸し手・・・家を貸す人

登場人物が物件を借りる(貸す)までどんなやりとりが必要になるかどうかを洗い出します。
登場人物ごとに分けると以下のようになります。

借主

借主メモ
物件を検索する
新規会員登録電話番号認証
審査事業側での審査(本人確認書類・職業)
内覧する①. 内覧の申し込み(日時調整)②. 指定の時間に物件へ③. 自動解錠④. 30分~1時間で退室⑤. 自動手動施錠
申込む(入居審査)①. 入居申込書の提出(保証委託契約書と一緒にできそう)②. 収入証明書の提出③. 電話確認プラットフォーム側で保証会社を用意
契約する(重要事項説明)①. 重要事項の確認②. 賃貸借契約書の記入③. 保証委託契約書への記入④. 入居日を決める(重説は箇条書きにして全てにチェックしないと次に進めない仕組みにする)
クレカ登録・振り込む ※金額が大きいのでクレカなどではなく口座連携が必要になるクレカで分割払い
物件の引き渡しを行う①. スマートロック未導入②. 鍵・宅配カードなどの郵送 or 手渡し③. スマートロック導入済み ・暗証番号の共有
評価【退去時】・総合評価(5段階)・その他(自由記述)
家賃振込口座登録・クレカで支払い

貸主

貸主メモ
新規会員登録電話番号認証
(貸主・支払い方法の登録)・基本情報・住所・電話番号・支払い方法
物件(リスティング)情報作成・各項目記入・スマートロック未導入・操作なし・スマートロック導入済・物件とスマートロックを紐付ける・特記事項
審査・本人確認(貸主)・物件確認
物件情報の公開・スプレッドシートで物件情報をインポート・スプレッドシート のフォーマットをダウンロードできるようにしておく
内覧対応①. 借主からの申込を受ける ②. 解錠時間・施錠時間を設定する。
口座の登録
契約①. 借主が入力した契約情報を確認する ②. 同意する
鍵を渡す・スマートロック未導入・郵送 or 手渡し・スマートロック導入済・暗証番号の発行
評価【退去時】・総合評価(5段階)・その他(自由記述)

原本はこちら
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Z7VcYabWsaiO5qmReVVCzowhw0H4AtDPniCvQhoCN2E/edit?usp=sharing

必要になる機能

借主

① 物件を検索する

都道府県・市区町村をマスタデータで用意しておき、入力補完を行います。
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② 新規会員登録(電話番号認証)

メールアドレスやSNS認証を許可すると、ユーザーが重複してアカウントを作成しやすくなるので、
電話番号認証を要求します。
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③ 内覧する

物件詳細ページから内覧日時を選択し、
貸主とDMで相談します。
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④ 契約する

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⑤ クレカ登録・振り込む

決済にはstripeを使います。実装方法・審査期間・手数料についてはプラットフォームサービスにStripeを導入するまで(基本知識編)をご覧下さい
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⑥ 評価

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貸主

① 新規会員登録(電話番号認証)

借主と同じ

② 貸主・支払い方法の登録

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③ 物件(リスティング)情報作成

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④ 口座の登録

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⑤ 契約

借主と同じ

画面遷移図

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開発工数

3~4ヶ月

開発費用

400万円 ~

  • 要件定義・設計・・・50万円
  • 実装・・・300万円
  • テスト・修正・・・50万円

システム開発を誰に依頼するか悩んでいる方へ

システム開発会社は良い・悪いの見分けがつきにくいですが、
外注した時の品質は大きく違います。

しかし、開発のご経験がない方にとって良質なシステム開発会社を見分けるのはとても難しいです。
ISSUEでは、2,300名のエンジニアの中から審査に通過した精鋭のエンジニアによる開発が可能です。

これまで多くの開発実績もあるので、
ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
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