# GitHub ActionsでAzure Blob Storageにファイルをアップロードする方法

## 目次

1. はじめに

2. GitHub Actionsとは

3. Azure Blob Storageとは

4. 要件の準備

   1. Azureアカウントの作成

   2. ストレージアカウントの作成

   3. Blobコンテナの作成

5. GitHub Secretsの設定

6. ワークフローファイルの作成

7. Azure Blob Storageへのアップロード

   1. Azure CLIを使用したアップロード

   2. Azuriteを使用したローカルテスト

8. トラブルシューティング

9. まとめ

## 1. はじめに

GitHub Actionsを利用して、Azure Blob Storageにファイルを自動でアップロードする方法について解説します。このプロセスを使用することで、CI/CDパイプラインの一部としてファイルのアップロードを自動化できます。

## 2. GitHub Actionsとは

GitHub Actionsは、GitHubリポジトリのさまざまなイベントに応じて自動化されたタスクを実行できるツールです。CI/CDパイプラインの構築や、自動版の生成、デプロイなど、多岐にわたる使い方ができます。

## 3. Azure Blob Storageとは

Azure Blob Storageは、Microsoft Azureの大規模でスケーラブルなクラウドストレージソリューションです。主に非構造化データ（画像、ビデオ、オーディオ）を保存するのに適しています。

## 4. 要件の準備

### 4-1. Azureアカウントの作成

1. Azure Portalにアクセスし、アカウントを作成します。すでにアカウントがある場合はサインインします。

2. 必要に応じて無料利用枠を利用できます。

### 4-2. ストレージアカウントの作成

1. Azure Portalで「ストレージアカウント」を選択します。

2. 新しいストレージアカウントを作成し、必要な設定を行います。リソースグループ、リージョン、パフォーマンス、レプリケーションなどを指定します。

### 4-3. Blobコンテナの作成

1. "Containers"セクションに移動し、"コンテナの追加"をクリックします。

2. コンテナ名を入力し、「パブリックアクセスレベル」を設定します（通常は「プライベート」がデフォルトです）。

## 5. GitHub Secretsの設定

1. GitHubリポジトリの設定に移動し、「Secrets」を選択します。

2. 新しいシークレットを追加し、Azureストレージアカウントの名前とアクセスキーを設定します。例えば`AZURE_STORAGE_ACCOUNT_NAME`と`AZURE_STORAGE_ACCESS_KEY`とします。

## 6. ワークフローファイルの作成

`.github/workflows`ディレクトリにYAMLファイルを作成します。

```yaml

name: Upload to Azure Blob Storage

on: [push]

jobs:

  upload:

    runs-on: ubuntu-latest

    steps:

    - name: Check out repository

      uses: actions/checkout@v2

    - name: Azure Login

      uses: azure/login@v1

      with:

        creds: ${{ secrets.AZURE_CREDENTIALS }}

    - name: Upload to Azure Blob Storage

      uses: azure/CLI@v1

      with:

        inlineScript: |

          az storage blob upload-batch \

            --destination ${{ secrets.AZURE_STORAGE_ACCOUNT_NAME }}/my-container \

            --source ./path/to/files \

            --account-key ${{ secrets.AZURE_STORAGE_ACCESS_KEY }}

```

## 7. Azure Blob Storageへのアップロード

### 7-1. Azure CLIを使用したアップロード

Azure CLIを使って、特定のディレクトリ内のファイルをAzure Blob Storageにアップロードします。ワークフロー内で`az storage blob upload-batch`コマンドを使うことで一括アップロードが可能です。

### 7-2. Azuriteを使用したローカルテスト

Azuriteを使用することでローカル環境にAzure Blob Storageのテスト環境を構築できます。Dockerで簡単にセットアップできます。

```bash

docker run -p 10000:10000 mcr.microsoft.com/azure-storage/azurite

```

## 8. トラブルシューティング

- 認証エラーが発生した場合、GitHub Secretsの設定を確認します。

- ファイルがアップロードされない場合、ストレージアカウントの名前やアクセスキーが正しいか確認します。

- ワークフローの実行ログを確認し、エラー詳細を調べます。

## 9. まとめ

GitHub ActionsとAzure Blob Storageを組み合わせることで、ファイルのアップロードを自動化するプロセスを簡単に作成することができました。これにより、開発の効率性が向上し、信頼性の高いCI/CDパイプラインを構築することが可能になります。

GitHub ActionsでAzure Blob Storageにファイルをアップロードする方法

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