# AWS CloudFrontでキャッシュをPOST/PUTリクエストにも適用する方法

## 目次
1. はじめに
2. CloudFrontの基本的なキャッシュ方針
3. POST/PUTリクエストのキャッシュとは
4. キャッシュの構成手順
   1. バックエンドの準備
   2. カスタムオリジンの設定
   3. Lambda@Edgeの活用
   4. キャッシュポリシーの設定
5. 実装の際の注意点
6. まとめ

## 1. はじめに
AWS CloudFrontは、ウェブコンテンツをグローバルに配信するためのCDN（コンテンツデリバリネットワーク）です。通常の動作ではGETリクエストに対してキャッシュを行いますが、特定のユースケースではPOSTやPUTリクエストにもキャッシュを適用する必要が出てくる場合があります。本記事では、そのための構成方法を詳しく説明します。[cv:issue_marketplace_engineer]

## 2. CloudFrontの基本的なキャッシュ方針
通常AWS CloudFrontはGETリクエストに対してのみコンテンツをキャッシュするため、基本的な設定だけではPOSTやPUTなど、状態を変更するリクエストに対してはキャッシュを行いません。CloudFrontのキャッシュポリシーは、URLやヘッダ、クエリ文字列によってコンテンツのバージョンを判別し、適切なキャッシュを提供します。

## 3. POST/PUTリクエストのキャッシュとは
POSTやPUTは、通常、状態を変化させるためのリクエストですが、APIの一部ではこれらのリクエストに対してもレスポンスをキャッシュした方が効率的になる場合があります。具体的には、同じリソースへの複数の変更が発生する場合です。しかし、これを適切に設定しないと、データの整合性に重大な問題をきたす恐れがあります。

## 4. キャッシュの構成手順

### 4-1. バックエンドの準備
まず、バックエンド側がPOSTやPUTでの同一リソースへのリクエストに対して一貫したレスポンスを返せるような準備が整っていることが前提です。これは特にキャッシュの整合性を保つために重要です。

### 4-2. カスタムオリジンの設定
CloudFrontディストリビューションを設定するときは、オリジンとしてカスタムのバックエンドを指定する必要があります。このオリジンがPOST・PUTリクエストに適したキャッシュヘッダー（例：Cache-Control）を設定するように構成することが重要です。

### 4-3. Lambda@Edgeの活用
Lambda@Edgeを使用してCloudFrontリクエストの発生時に特定の処理を追加することができます。これにより、POST/PUTリクエストをキャッシュ可能なGETリクエストに変換して、結果をキャッシュさせるといった実装が可能になります。この場合、段階的には以下のようなLambda関数を設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-4. キャッシュポリシーの設定
バージニアで新しいキャッシュポリシーを作成し、POSTやPUTリクエストの内容に基づいて適切なポリシーを設定します。必要に応じて、このキャッシュポリシーを特定のURLパターンに紐付けます。

## 5. 実装の際の注意点
- **データの整合性:** POST/PUTリクエストのキャッシュはデータの整合性を破壊してしまう可能性があるため、十分にテストを行った後、必要最小限の場所で実装します。
- **キャッシュの期限:** 短いキャッシュ期限を設定し、頻繁に更新されるPOST/PUTリクエストに対応できるようにする必要があります。
- **キャッシュ無効化:** 状況に応じて、特定のリソースのキャッシュを無効化できるよう、クリアする手段も考慮します。

## 6. まとめ
AWS CloudFrontでPOSTやPUTリクエストに対してキャッシュを利用することで、キャッシュの効率とシステムパフォーマンスが向上します。しかし、データの整合性には十分注意を払う必要があります。Lambda@Edgeやカスタムオリジンの設定を駆使し、賢く構成を設計することが求められます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# AWS CloudFrontでキャッシュをPOST/PUTリクエストにも適用する方法

## 目次
1. はじめに
2. CloudFrontの基本的なキャッシュ方針
3. POST/PUTリクエストのキャッシュとは
4. キャッシュの構成手順
   1. バックエンドの準備
   2. カスタムオリジンの設定
   3. Lambda@Edgeの活用
   4. キャッシュポリシーの設定
5. 実装の際の注意点
6. まとめ

## 1. はじめに
AWS CloudFrontは、ウェブコンテンツをグローバルに配信するためのCDN（コンテンツデリバリネットワーク）です。通常の動作ではGETリクエストに対してキャッシュを行いますが、特定のユースケースではPOSTやPUTリクエストにもキャッシュを適用する必要が出てくる場合があります。本記事では、そのための構成方法を詳しく説明します。

## 2. CloudFrontの基本的なキャッシュ方針
通常AWS CloudFrontはGETリクエストに対してのみコンテンツをキャッシュするため、基本的な設定だけではPOSTやPUTなど、状態を変更するリクエストに対してはキャッシュを行いません。CloudFrontのキャッシュポリシーは、URLやヘッダ、クエリ文字列によってコンテンツのバージョンを判別し、適切なキャッシュを提供します。

## 3. POST/PUTリクエストのキャッシュとは
POSTやPUTは、通常、状態を変化させるためのリクエストですが、APIの一部ではこれらのリクエストに対してもレスポンスをキャッシュした方が効率的になる場合があります。具体的には、同じリソースへの複数の変更が発生する場合です。しかし、これを適切に設定しないと、データの整合性に重大な問題をきたす恐れがあります。

## 4. キャッシュの構成手順

### 4-1. バックエンドの準備
まず、バックエンド側がPOSTやPUTでの同一リソースへのリクエストに対して一貫したレスポンスを返せるような準備が整っていることが前提です。これは特にキャッシュの整合性を保つために重要です。

### 4-2. カスタムオリジンの設定
CloudFrontディストリビューションを設定するときは、オリジンとしてカスタムのバックエンドを指定する必要があります。このオリジンがPOST・PUTリクエストに適したキャッシュヘッダー（例：Cache-Control）を設定するように構成することが重要です。

### 4-3. Lambda@Edgeの活用
Lambda@Edgeを使用してCloudFrontリクエストの発生時に特定の処理を追加することができます。これにより、POST/PUTリクエストをキャッシュ可能なGETリクエストに変換して、結果をキャッシュさせるといった実装が可能になります。この場合、段階的には以下のようなLambda関数を設定します。

```javascript
    'use strict';
    
    exports.handler = (event, context, callback) => {
        const request = event.Records[0].cf.request;

        // POST/PUTリクエストをGETに書き換え
        if (request.method === 'POST' || request.method === 'PUT') {
            request.method = 'GET';
        }
        
        callback(null, request);
    };
```

### 4-4. キャッシュポリシーの設定
バージニアで新しいキャッシュポリシーを作成し、POSTやPUTリクエストの内容に基づいて適切なポリシーを設定します。必要に応じて、このキャッシュポリシーを特定のURLパターンに紐付けます。

## 5. 実装の際の注意点
- **データの整合性:** POST/PUTリクエストのキャッシュはデータの整合性を破壊してしまう可能性があるため、十分にテストを行った後、必要最小限の場所で実装します。
- **キャッシュの期限:** 短いキャッシュ期限を設定し、頻繁に更新されるPOST/PUTリクエストに対応できるようにする必要があります。
- **キャッシュ無効化:** 状況に応じて、特定のリソースのキャッシュを無効化できるよう、クリアする手段も考慮します。

## 6. まとめ
AWS CloudFrontでPOSTやPUTリクエストに対してキャッシュを利用することで、キャッシュの効率とシステムパフォーマンスが向上します。しかし、データの整合性には十分注意を払う必要があります。Lambda@Edgeやカスタムオリジンの設定を駆使し、賢く構成を設計することが求められます。 

AWS CloudFrontでキャッシュをPOST/PUTリクエストにも適用する方法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）