# Java 17移行時にコードレビューで確認すべき10のポイント

## 目次
1. Java 17の新機能の確認
2. 廃止された機能と非推奨APIの確認
3. パターンマッチングの活用
4. シールクラスの適切な利用
5. テキストブロックの活用
6. Recordsの活用と互換性の確認
7. Foreign Function & Memory APIの利用
8. G1ガベージコレクタの設定確認
9. 新しいC10K問題への対応
10. テストとCI/CDパイプラインの更新

## 1. Java 17の新機能の確認
Java 17はLTS（Long-Term Support）版として、多くの開発者に選択されています。移行に際して、主要な新機能を理解して、コードレビューの際に確認することが重要です。例えば、Java 16で追加された機能も含め、特にAPI変更や新しいメソッドが想定通りに使用されているかを確認しましょう。

## 2. 廃止された機能と非推奨APIの確認
Java 17では廃止されたAPIや非推奨の機能があります。コードをレビューする際には、以下のような非推奨APIの使用状況を確認し、新しい推奨APIに置き換えることが必要です。
- `Thread.stop()`のような廃止予定のメソッド
- 不適切に使用されがちな`java.util.Date`や`java.sql.Timestamp`の適切な代替

## 3. パターンマッチングの活用
Pattern Matching for `instanceof`はコードをより可読性の高いものにします。無用なキャストを減らし、パターンマッチングを積極的に利用することを検討します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. シールクラスの適切な利用
シールクラス（Sealed Classes）により、クラスの継承を制約することが可能になりました。コードレビューの際には、必要に応じてクラス階層を明確にし、不必要なクラスの上位クラスへの継承を防ぎ、シールクラスを用いることでセキュアなコード設計を促進します。

## 5. テキストブロックの活用
Java 15以降はテキストブロックが導入され、長大な文字列をより読みやすく記述することができます。古い方式で文字列連結されている部分は、テキストブロックへの移行を検討します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. Recordsの活用と互換性の確認
Recordsを用いることで、データキャリアオブジェクトをより簡潔に定義できますが、特に互換性やレガシーコードとの統合部分では注意が必要です。レビューを通じ、レコードの導入によるコードの簡素化と安全性向上を検討します。

## 7. Foreign Function & Memory APIの利用
FF&M APIにより、安全で効率的なメモリ管理が可能になります。特にネイティブインタフェースとの連携が発生する場面では、新APIの導入が有効か検討し、レビュー時にはこれらのAPIが正しく利用されているか確認します。

## 8. G1ガベージコレクタの設定確認
Java 17のガベージコレクションの設定やチューニングを確認し、システムパフォーマンスに与える影響を最小化します。G1 GCはデフォルトですが、移行に際してはガベージコレクタの設定を見直し、コードの動作への影響を評価します。

## 9. 新しいC10K問題への対応
高負荷システムにおけるC10K問題（大量の同時接続に対する問題）への対応も必要です。これには、非同期I/Oや`CompletableFuture`といったモダンなJavaアーキテクチャの活用が求められます。コードレビュー時にはこれらが適切に実装されているかを確認します。

## 10. テストとCI/CDパイプラインの更新
Java 17への移行に伴い、すべてのテストスクリプトやCI/CDパイプラインを最新のJavaバージョンで動作確認します。自動化されたテストは、コードの変更が意図しない動作を引き起こさないよう保証します。

## まとめ
Java 17への移行は、ソフトウェアの信頼性と保守性を向上させるために重要なステップです。コードレビューの際には、紹介した10のポイントを重点的にチェックし、最新のJava機能をフル活用したクリーンで効率的なコードを実現しましょう。更なるイノベーションを支えるために、適切かつ計画的にJava 17への移行を遂行してください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Java 17移行時にコードレビューで確認すべき10のポイント

## 目次
1. Java 17の新機能の確認
2. 廃止された機能と非推奨APIの確認
3. パターンマッチングの活用
4. シールクラスの適切な利用
5. テキストブロックの活用
6. Recordsの活用と互換性の確認
7. Foreign Function & Memory APIの利用
8. G1ガベージコレクタの設定確認
9. 新しいC10K問題への対応
10. テストとCI/CDパイプラインの更新

## 1. Java 17の新機能の確認
Java 17はLTS（Long-Term Support）版として、多くの開発者に選択されています。移行に際して、主要な新機能を理解して、コードレビューの際に確認することが重要です。例えば、Java 16で追加された機能も含め、特にAPI変更や新しいメソッドが想定通りに使用されているかを確認しましょう。

## 2. 廃止された機能と非推奨APIの確認
Java 17では廃止されたAPIや非推奨の機能があります。コードをレビューする際には、以下のような非推奨APIの使用状況を確認し、新しい推奨APIに置き換えることが必要です。
- `Thread.stop()`のような廃止予定のメソッド
- 不適切に使用されがちな`java.util.Date`や`java.sql.Timestamp`の適切な代替

## 3. パターンマッチングの活用
Pattern Matching for `instanceof`はコードをより可読性の高いものにします。無用なキャストを減らし、パターンマッチングを積極的に利用することを検討します。

```java
if (obj instanceof String s) {
    System.out.println("String of length: " + s.length());
}
```

## 4. シールクラスの適切な利用
シールクラス（Sealed Classes）により、クラスの継承を制約することが可能になりました。コードレビューの際には、必要に応じてクラス階層を明確にし、不必要なクラスの上位クラスへの継承を防ぎ、シールクラスを用いることでセキュアなコード設計を促進します。

## 5. テキストブロックの活用
Java 15以降はテキストブロックが導入され、長大な文字列をより読みやすく記述することができます。古い方式で文字列連結されている部分は、テキストブロックへの移行を検討します。

```java
String textBlock = """
    {
        "name": "John Doe",
        "age": 30
    }
    """;
```

## 6. Recordsの活用と互換性の確認
Recordsを用いることで、データキャリアオブジェクトをより簡潔に定義できますが、特に互換性やレガシーコードとの統合部分では注意が必要です。レビューを通じ、レコードの導入によるコードの簡素化と安全性向上を検討します。

## 7. Foreign Function & Memory APIの利用
FF&M APIにより、安全で効率的なメモリ管理が可能になります。特にネイティブインタフェースとの連携が発生する場面では、新APIの導入が有効か検討し、レビュー時にはこれらのAPIが正しく利用されているか確認します。

## 8. G1ガベージコレクタの設定確認
Java 17のガベージコレクションの設定やチューニングを確認し、システムパフォーマンスに与える影響を最小化します。G1 GCはデフォルトですが、移行に際してはガベージコレクタの設定を見直し、コードの動作への影響を評価します。

## 9. 新しいC10K問題への対応
高負荷システムにおけるC10K問題（大量の同時接続に対する問題）への対応も必要です。これには、非同期I/Oや`CompletableFuture`といったモダンなJavaアーキテクチャの活用が求められます。コードレビュー時にはこれらが適切に実装されているかを確認します。

## 10. テストとCI/CDパイプラインの更新
Java 17への移行に伴い、すべてのテストスクリプトやCI/CDパイプラインを最新のJavaバージョンで動作確認します。自動化されたテストは、コードの変更が意図しない動作を引き起こさないよう保証します。

## まとめ
Java 17への移行は、ソフトウェアの信頼性と保守性を向上させるために重要なステップです。コードレビューの際には、紹介した10のポイントを重点的にチェックし、最新のJava機能をフル活用したクリーンで効率的なコードを実現しましょう。更なるイノベーションを支えるために、適切かつ計画的にJava 17への移行を遂行してください。 

Java 17移行時にコードレビューで確認すべき10のポイント

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