# Cisco ACIのファブリック構成とLeaf/Spineの設定方法

## 目次

- 1-1. Cisco ACIとは？
- 1-2. ファブリック構成の基本
- 1-3. LeafとSpineの役割
- 1-4. 構成手順
  - 1-4-1. 素材の準備
  - 1-4-2. 初期設定の実施
  - 1-4-3. ポリシーの設定
  - 1-4-4. テナントとEPGの作成
- 1-5. 設定の確認
- 1-6. トラブルシューティング
- まとめ

## 1-1. Cisco ACIとは？

Cisco Application Centric Infrastructure（ACI）は、データセンターのネットワークをソフトウェアベースで効率的に管理するための次世代型ネットワークアーキテクチャです。その中心となるのが、リーフ（Leaf）とスパイン（Spine）で構成されるファブリックネットワークです。これにより、迅速なスケーリングと柔軟なリソースの利用が可能になります。

## 1-2. ファブリック構成の基本

Cisco ACIファブリックは、シンプルでスケーラブルな3階層構造を持ちます。基本的には、エッジデバイスであるリーフがサーバやストレージデバイスに接続され、中核のスパインが各リーフスイッチを接続する形で構築されています。この構成により、各ノード間での均等なデータ転送が可能となり、効率的で一貫性のあるネットワークを構築できます。

## 1-3. LeafとSpineの役割

- **Leaf（リーフ）スイッチ**：
  - 各サーバー、ストレージデバイスに接続。
  - スパインスイッチとの接続を通じてネットワークトラフィックを中継。
  
- **Spine（スパイン）スイッチ**：
  - リーフスイッチ間の接続を担当。
  - 通常、全リーフスイッチに対して均等に接続され、データ転送を円滑にする。

## 1-4. 構成手順

### 1-4-1. 素材の準備

1. **ハードウェアの準備**：Cisco Nexusスイッチ（リーフとスパイン）を購入し、物理的に設置します。
2. **ソフトウェアの準備**：Cisco ACIのソフトウェアバージョンが最新であることを確認します。また、管理インターフェースにアクセス可能な端末を用意します。

### 1-4-2. 初期設定の実施

- **APIC（Application Policy Infrastructure Controller）の設定**：
  1. APICにログインし、初期設定ウィザードを使用して基本設定を行います。
  2. ネットワークIDと管理者アカウントを設定します。
  
- **ファブリックの検出**：
  1. 各リーフおよびスパインスイッチを検出し、正しく識別されることを確認します。
  2. フィルタリング、障害管理の設定を済ませます。

### 1-4-3. ポリシーの設定

- **AEP（Attachable Entity Profile）設定**：
  - サーバやデバイスとの接続ポリシーを設定します。

- **フィルタと契約の作成**：
  - セキュリティポリシーを策定し、データトラフィックの許可や禁止を設定します。

### 1-4-4. テナントとEPGの作成

- **テナントの作成**：
  - 各機能や部署にあわせたテナントをAPIC管理画面で作成します。

- **エンドポイントグループ（EPG）の作成**：
  - ネットワークポリシーの単位となるEPGを設定し、イーサネットおよびVLANを設定します。

## 1-5. 設定の確認

1. **ファブリックの状態の確認**：
   - すべてのリーフとスパインスイッチがAPICで正しく認識されていることを確認します。
   
2. **トラフィックフローのテスト**：
   - テストサーバからpingやHTTPリクエストを実行し、ルーティングが正しく機能することを確認します。

## 1-6. トラブルシューティング

- **一般的な問題**：
  1. デバイスが正しく認識されない場合は、物理接続と電源状況を再確認します。
  2. スイッチ間の通信が不安定な場合は、ポート設定とVLAN設定を確認します。

## まとめ

このようにCisco ACIを利用したLeaf/Spineファブリックの構築は、シンプルながら強力なネットワークインフラを提供します。適切な設定により、柔軟でスケーラブル、かつ管理がしやすいネットワークを構築できます。また、定期的なメンテナンスと監視により、信頼性を高め続けることが可能です。エンタープライズ環境でのCisco ACIの採用は、今後のネットワーク運用の効率化に大きく貢献するでしょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Cisco ACIのファブリック構成とLeaf/Spineの設定方法

## 目次

- 1-1. Cisco ACIとは？
- 1-2. ファブリック構成の基本
- 1-3. LeafとSpineの役割
- 1-4. 構成手順
  - 1-4-1. 素材の準備
  - 1-4-2. 初期設定の実施
  - 1-4-3. ポリシーの設定
  - 1-4-4. テナントとEPGの作成
- 1-5. 設定の確認
- 1-6. トラブルシューティング
- まとめ

## 1-1. Cisco ACIとは？

Cisco Application Centric Infrastructure（ACI）は、データセンターのネットワークをソフトウェアベースで効率的に管理するための次世代型ネットワークアーキテクチャです。その中心となるのが、リーフ（Leaf）とスパイン（Spine）で構成されるファブリックネットワークです。これにより、迅速なスケーリングと柔軟なリソースの利用が可能になります。

## 1-2. ファブリック構成の基本

Cisco ACIファブリックは、シンプルでスケーラブルな3階層構造を持ちます。基本的には、エッジデバイスであるリーフがサーバやストレージデバイスに接続され、中核のスパインが各リーフスイッチを接続する形で構築されています。この構成により、各ノード間での均等なデータ転送が可能となり、効率的で一貫性のあるネットワークを構築できます。

## 1-3. LeafとSpineの役割

- **Leaf（リーフ）スイッチ**：
  - 各サーバー、ストレージデバイスに接続。
  - スパインスイッチとの接続を通じてネットワークトラフィックを中継。
  
- **Spine（スパイン）スイッチ**：
  - リーフスイッチ間の接続を担当。
  - 通常、全リーフスイッチに対して均等に接続され、データ転送を円滑にする。

## 1-4. 構成手順

### 1-4-1. 素材の準備

1. **ハードウェアの準備**：Cisco Nexusスイッチ（リーフとスパイン）を購入し、物理的に設置します。
2. **ソフトウェアの準備**：Cisco ACIのソフトウェアバージョンが最新であることを確認します。また、管理インターフェースにアクセス可能な端末を用意します。

### 1-4-2. 初期設定の実施

- **APIC（Application Policy Infrastructure Controller）の設定**：
  1. APICにログインし、初期設定ウィザードを使用して基本設定を行います。
  2. ネットワークIDと管理者アカウントを設定します。
  
- **ファブリックの検出**：
  1. 各リーフおよびスパインスイッチを検出し、正しく識別されることを確認します。
  2. フィルタリング、障害管理の設定を済ませます。

### 1-4-3. ポリシーの設定

- **AEP（Attachable Entity Profile）設定**：
  - サーバやデバイスとの接続ポリシーを設定します。

- **フィルタと契約の作成**：
  - セキュリティポリシーを策定し、データトラフィックの許可や禁止を設定します。

### 1-4-4. テナントとEPGの作成

- **テナントの作成**：
  - 各機能や部署にあわせたテナントをAPIC管理画面で作成します。

- **エンドポイントグループ（EPG）の作成**：
  - ネットワークポリシーの単位となるEPGを設定し、イーサネットおよびVLANを設定します。

## 1-5. 設定の確認

1. **ファブリックの状態の確認**：
   - すべてのリーフとスパインスイッチがAPICで正しく認識されていることを確認します。
   
2. **トラフィックフローのテスト**：
   - テストサーバからpingやHTTPリクエストを実行し、ルーティングが正しく機能することを確認します。

## 1-6. トラブルシューティング

- **一般的な問題**：
  1. デバイスが正しく認識されない場合は、物理接続と電源状況を再確認します。
  2. スイッチ間の通信が不安定な場合は、ポート設定とVLAN設定を確認します。

## まとめ

このようにCisco ACIを利用したLeaf/Spineファブリックの構築は、シンプルながら強力なネットワークインフラを提供します。適切な設定により、柔軟でスケーラブル、かつ管理がしやすいネットワークを構築できます。また、定期的なメンテナンスと監視により、信頼性を高め続けることが可能です。エンタープライズ環境でのCisco ACIの採用は、今後のネットワーク運用の効率化に大きく貢献するでしょう。 

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