GoogleDataAPIを利用した複数プロパティの統合分析

0

2024年12月17日 3:45

Google Analyticsを利用していると、複数のプロパティ(ウェブサイトやアプリなど)を管理する必要がある場合があります。複数のプロパティにまたがるデータを統合的に分析することで、ユーザー行動やビジネスの全体像をより正確に把握できます。Google Analytics Data API(GoogleDataAPI)を活用すれば、複数のプロパティからデータを取得し、効率的に統合分析を行うことが可能です。本記事では、GoogleDataAPIを使った複数プロパティの統合分析手法を解説します。

必要な準備

複数プロパティの統合分析を行うためには、以下の準備が必要です:

  1. Google Cloudプロジェクトの設定
  2. サービスアカウントの作成
  3. Google Analytics APIの有効化
  4. Node.js環境のセットアップ
  5. 複数のGoogle Analytics 4(GA4)プロパティIDの確認

Google Cloudプロジェクトの設定

Google Cloud Consoleで新しいプロジェクトを作成し、GoogleDataAPIを使用する基盤を整えます。

サービスアカウントの作成

サービスアカウントを作成し、Google Analytics APIに必要な権限を付与します。JSON形式の認証キーをダウンロードして保存します。

Google Analytics APIの有効化

Google Cloud Consoleで「APIとサービス」 > 「ライブラリ」に移動し、Google Analytics Data APIを有効にします。

Node.js環境のセットアップ

Node.jsを利用してデータを取得します。以下のコマンドで必要なライブラリをインストールしてください:

img

複数プロパティIDの確認

Google Analyticsの管理画面から、統合分析を行う対象のプロパティID(GA4のプロパティID)を確認します。

複数プロパティのデータ取得手順

ここでは、GoogleDataAPIを使用して複数のプロパティからデータを取得し、統合的に分析する手順を紹介します。

必要なライブラリのインポート

Google Analytics Data APIを使用するためのライブラリをインポートします。

img

クライアントの初期化

サービスアカウントキーを使用してクライアントを初期化します。

img

複数プロパティからデータを取得

以下のコードでは、複数のプロパティからセッション数を取得し、統合します。

img

データの統合と解析

上記コードを実行すると、複数のプロパティから取得したセッションデータが統合され、以下のように出力されます:

img

複数プロパティ統合データの活用例

  1. 全体トラフィックの把握: 複数のプロパティを合算し、総セッション数やトラフィックの傾向を分析。
  2. プロパティ間の比較分析: 特定のプロパティのパフォーマンスを他と比較し、改善ポイントを発見。
  3. レポートの統合: BIツールやGoogle Sheetsと連携し、統合レポートを自動生成。

例えば、PROPERTY_ID_1 のセッションが PROPERTY_ID_2 の1.5倍ある場合、プロモーションやUXの違いを分析し、成果の出やすい施策を他のプロパティに展開することが可能です。

他の手法との比較

Google AnalyticsのウェブUIでもプロパティごとのデータは確認できますが、統合して比較することは手間がかかります。APIを活用することで次のようなメリットがあります:

  1. 効率性: 複数のプロパティデータを一括で取得可能。
  2. 柔軟性: カスタムメトリクスやディメンションを自由に設定。
  3. 統合性: データを他のシステムやツールと連携し、高度な統合分析が可能。

例えば、APIを使用すればプロパティごとのデータを毎日自動取得し、レポートとしてまとめることができます。

まとめ

GoogleDataAPIを活用することで、複数のプロパティを横断した統合分析が効率的に行えます。この記事の手順を参考にして、ビジネス全体のデータを一元化し、パフォーマンス向上に役立てましょう。

[cv:issue_marketplace_engineer]

# Node.js
0

診断を受けるとあなたの現在の業務委託単価を算出します。今後副業やフリーランスで単価を交渉する際の参考になります。また次の単価レンジに到達するためのヒントも確認できます。