

# CORS Policyエラー の初心者向け解説

## 目次

1-1. CORSとは

1-2. Access-Control-Allow-Origin ヘッダーの役割

1-3. なぜCORSエラーが発生するのか

1-4. サーバー側の対応方法

  - Expressでの設定方法

  - Firebaseでの設定方法

1-5. 本番とローカルでのCORSの違い

1-6. まとめ

## 1-1. CORSとは

Cross-Origin Resource Sharing (CORS) とは、異なるオリジン間でリソースを共有するための仕組みです。ウェブブラウザのセキュリティ制限には、異なるオリジン間でのAPI呼び出しを制限することで、悪意あるサイトがユーザーの情報に不正にアクセスすることを防ぐ目的があります。この制限を緩和して安全にリソースを共有するためにCORSが利用されます。

## 1-2. Access-Control-Allow-Origin ヘッダーの役割

Access-Control-Allow-Origin ヘッダーは、どのオリジンがサーバーにリソースを要求することを許可されているかを指定します。このヘッダーが正しく設定されていないと、ブラウザはリクエストを拒否するため、コンソールにCORSエラーが表示されます。

例:

![img](/mosaic-code.jpg)

この例では、`https://example.com` だけがリソースを要求することが許可されています。ワイルドカード (`*`) を使用すると、すべてのオリジンが許可されますが、セキュリティリスクを伴うため注意が必要です。

## 1-3. なぜCORSエラーが発生するのか

CORSエラーは、ブラウザが他のオリジンからリソースを取得しようとする際に、その要求がサーバーによって許可されていないときに発生します。つまり、ブラウザ側で要求が行われたものの、サーバーからの適切なCORS設定がない場合です。

### 図: CORSエラーの発生プロセス

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-4. サーバー側の対応方法

### Expressでの設定方法

Expressでは、`cors`ミドルウェアを使用してCORSの設定を簡単に行うことができます。

![img](/mosaic-code.jpg)

このコードでは、`https://example.com` からのリクエストのみが許可されています。

### Firebaseでの設定方法

Firebase Hostingを使用している場合、`firebase.json`ファイルにCORS設定を追加できます。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-5. 本番とローカルでのCORSの違い

開発中、ローカルホストでサーバーを稼働させているときには、CORS設定を緩めにしていることが多いためCORSエラーが発生しにくいですが、本番環境ではセキュリティのために厳密なCORS設定が求められます。

- **ローカル環境**: `origin: '*'`（すべてのドメインを許可）を使うことが多い。

- **本番環境**: 明示的に許可するドメインを指定する。

本番環境でのCORS設定は、セキュリティ上の理由から慎重に構成することをお勧めします。

## 1-6. まとめ

CORSはウェブセキュリティの重要な部分であり、異なるオリジン間のリソース共有を可能にします。Access-Control-Allow-Origin ヘッダーによって、どのオリジンがリソースにアクセスできるかを設定できます。CORSエラーを回避するためには、フロントエンドアプリケーションがアクセスするサーバーのCORS設定を適切に調整することが必要です。特に本番環境では、セキュリティリスクを考慮してCORS設定を厳重にしてください。



# CORS Policyエラー の初心者向け解説

## 目次

1-1. CORSとは

1-2. Access-Control-Allow-Origin ヘッダーの役割

1-3. なぜCORSエラーが発生するのか

1-4. サーバー側の対応方法

  - Expressでの設定方法

  - Firebaseでの設定方法

1-5. 本番とローカルでのCORSの違い

1-6. まとめ

## 1-1. CORSとは

Cross-Origin Resource Sharing (CORS) とは、異なるオリジン間でリソースを共有するための仕組みです。ウェブブラウザのセキュリティ制限には、異なるオリジン間でのAPI呼び出しを制限することで、悪意あるサイトがユーザーの情報に不正にアクセスすることを防ぐ目的があります。この制限を緩和して安全にリソースを共有するためにCORSが利用されます。

## 1-2. Access-Control-Allow-Origin ヘッダーの役割

Access-Control-Allow-Origin ヘッダーは、どのオリジンがサーバーにリソースを要求することを許可されているかを指定します。このヘッダーが正しく設定されていないと、ブラウザはリクエストを拒否するため、コンソールにCORSエラーが表示されます。

例:

```plaintext

Access-Control-Allow-Origin: https://example.com

```

この例では、`https://example.com` だけがリソースを要求することが許可されています。ワイルドカード (`*`) を使用すると、すべてのオリジンが許可されますが、セキュリティリスクを伴うため注意が必要です。

## 1-3. なぜCORSエラーが発生するのか

CORSエラーは、ブラウザが他のオリジンからリソースを取得しようとする際に、その要求がサーバーによって許可されていないときに発生します。つまり、ブラウザ側で要求が行われたものの、サーバーからの適切なCORS設定がない場合です。

### 図: CORSエラーの発生プロセス

```plaintext

ブラウザ

  └── リクエスト送信 (別のオリジンに対して)

      └── サーバー (適切なCORSヘッダーなし)

          └── CORSエラー発生

```

## 1-4. サーバー側の対応方法

### Expressでの設定方法

Expressでは、`cors`ミドルウェアを使用してCORSの設定を簡単に行うことができます。

```javascript

const express = require('express');

const cors = require('cors');

const app = express();

app.use(cors({

  origin: 'https://example.com',

  methods: ['GET', 'POST'],

  allowedHeaders: ['Content-Type'],

}));

app.get('/api/data', (req, res) => {

  res.json({ message: 'Hello World' });

});

app.listen(3000, () => {

  console.log('Server running on port 3000');

});

```

このコードでは、`https://example.com` からのリクエストのみが許可されています。

### Firebaseでの設定方法

Firebase Hostingを使用している場合、`firebase.json`ファイルにCORS設定を追加できます。

```json

"hosting": {

  "headers": [

    {

      "source": "**",

      "headers": [

        {

          "key": "Access-Control-Allow-Origin",

          "value": "https://example.com"

        }

      ]

    }

  ]

}

```

## 1-5. 本番とローカルでのCORSの違い

開発中、ローカルホストでサーバーを稼働させているときには、CORS設定を緩めにしていることが多いためCORSエラーが発生しにくいですが、本番環境ではセキュリティのために厳密なCORS設定が求められます。

- **ローカル環境**: `origin: '*'`（すべてのドメインを許可）を使うことが多い。

- **本番環境**: 明示的に許可するドメインを指定する。

本番環境でのCORS設定は、セキュリティ上の理由から慎重に構成することをお勧めします。

## 1-6. まとめ

CORSはウェブセキュリティの重要な部分であり、異なるオリジン間のリソース共有を可能にします。Access-Control-Allow-Origin ヘッダーによって、どのオリジンがリソースにアクセスできるかを設定できます。CORSエラーを回避するためには、フロントエンドアプリケーションがアクセスするサーバーのCORS設定を適切に調整することが必要です。特に本番環境では、セキュリティリスクを考慮してCORS設定を厳重にしてください。

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