# Azure DNSでのAレコードとCNAMEレコード登録方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure DNSとは

3. Aレコードの概要

4. CNAMEレコードの概要

5. AzureポータルでのAレコードの登録方法

   - 5-1: DNSゾーンの作成

   - 5-2: Aレコードの追加

6. AzureポータルでのCNAMEレコードの登録方法

   - 6-1: CNAMEレコードの追加

7. AレコードとCNAMEレコードの使い分け

8. まとめ

## 1. はじめに

Azure DNSはMicrosoft Azureが提供するホスティングDNS機能で、高速かつ信頼性の高いDNSサーバーとして、多くの企業で利用されています。特に、Webアプリケーションやクラウドサービスにおいては、ドメイン名とIPアドレスを適切に紐づけることが重要です。本記事では、Azure DNSを用いたAレコードおよびCNAMEレコードの登録方法について詳しく説明していきます。

## 2. Azure DNSとは

Azure DNSは、DNSドメインをAzureでホスティングし、名前解決サービスを提供するためのツールです。以下のような利点があります：

- 高速なDNS応答時間

- 安全性と高可用性の確保

- 簡単な管理と設定

Azure DNSは特に、大規模なWebサービスやクラウドプラットフォームでのDNS管理に適しています。

## 3. Aレコードの概要

Aレコードは、ドメイン名をIPアドレスに変換する最も基本的なDNSレコードです。ユーザーがWebブラウザにドメイン名を入力すると、Aレコードによって指定されたIPアドレスに接続されます。例えば、「example.com」というドメイン名が「192.168.1.1」というIPアドレスに解決されると、このIPアドレスが指し示すサーバーのWebページが表示されます。

## 4. CNAMEレコードの概要

CNAMEレコードは、Canonical Nameレコードの略で、あるドメイン名を別のドメイン名にエイリアスとして関連付けるために使用されます。例えば、「www.example.com」を「example.com」に関連付けることで、ユーザーはどちらのドメイン名を入力しても同じWebページにアクセスできます。このように、CNAMEレコードはエイリアスの管理を簡単にし、DNSエントリの冗長性を減少させます。

## 5. AzureポータルでのAレコードの登録方法

### 5-1. DNSゾーンの作成

Azure DNSでAレコードを登録するには、まずDNSゾーンを作成する必要があります。

1. Azureポータルにサインインし、「DNSゾーン」を検索します。

2. 「作成」ボタンをクリックして、新しいDNSゾーンを作成します。

3. サブスクリプション、リソースグループ、ゾーン名を入力します。

4. 「確認および作成」をクリックし、設定を確認後、「作成」をクリックします。

### 5-2. Aレコードの追加

1. 作成したDNSゾーンを選択します。

2. 「+ レコードセット」をクリックします。

3. 「名前」フィールドにドメイン名を入力します。例えば、「www」。

4. 「タイプ」ドロップダウンから「A」を選択します。

5. 「IP アドレス」フィールドに目標のIPアドレスを入力します。

6. 「OK」をクリックしてレコードを作成します。

## 6. AzureポータルでのCNAMEレコードの登録方法

### 6-1. CNAMEレコードの追加

1. 作成したDNSゾーンを選択します。

2. 「+ レコードセット」をクリックします。

3. 「名前」フィールドにエイリアスのドメイン名を入力します。例えば、「app」。

4. 「タイプ」ドロップダウンから「CNAME」を選択します。

5. 「エイリアス」フィールドにターゲットドメイン名を入力します。例えば、「www.example.com」。

6. 「OK」をクリックしてレコードを作成します。

## 7. AレコードとCNAMEレコードの使い分け

AレコードとCNAMEレコードの使い分けは用途によって決まります。Aレコードはドメイン名を直接IPアドレスにマッピングするため、主要なドメインやサブドメインで使用されます。CNAMEレコードはエイリアスとして機能し、同一のIPアドレスを指す複数のドメインを簡単に管理する際に使われます。

- **Aレコード**は、直接的なドメインとIPの対応関係を必要とする場合に有効です。

- **CNAMEレコード**は可読性を高め、多くのドメインから同一ホストに解決されるシナリオに最適です。

## 8. まとめ

Azure DNSは、信頼性と高速性を兼ね備えたDNS管理を可能にするツールです。Aレコードはドメイン名とIPアドレスの直接的な紐付けを提供し、CNAMEレコードは柔軟かつ管理が容易なドメインエイリアスを実現します。本記事を通じて、Azure DNSでのAおよびCNAMEレコードの設定方法をマスターできたと思います。これを機に、より正確で効率的なDNS管理を実現してください。

Azure DNSでのAレコードとCNAMEレコード登録方法

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