バックログやタスク管理ツールで「どこに何があるかわからない」をAIで解決する方法
2025年04月17日 14:34
「タスク管理ツールを使っているのに、どこに何があるかわからない」──これは現代の多くのエンジニア、PM、ディレクターが抱える共通の悩みです。Asana、Backlog、Trello、Jira、Notion、GitHub Issuesなど、便利なはずのツールが逆に混乱の原因になっていませんか?
その理由は明確です。
このような状況を打破するには、従来の「人力での整理」では限界があります。そこで注目されているのが「AIの活用」です。
情報整理の問題は、技術ではなく「設計」と「運用」の問題であることが多いです。例として、Jiraでエピック、タスク、サブタスクを細分化しても、現場では「今どこにいて何をすればいいか」が見えないという声がよく聞かれます。
こうした中、特に以下の課題が顕著です:
AIの最も有効な活用法は「自然言語での問い合わせ」です。たとえば、ChatGPTやNotion AIに対して次のように聞けます:
「◯◯プロジェクトのバグ対応、最新の進捗どこ?」
すると、AIが該当するタスクを抽出し、進捗や期限、担当者の状況を要約してくれます。これは、人がドキュメントやツールを縦断して探すよりも圧倒的に高速です。
AIは階層を横断する検索に強く、「思いついたキーワード」から関連情報を引き出すのが得意です。具体的には以下のようなことが可能です:
NotionのAI機能では、ページをまたいで情報をまとめたり、会話形式で質問することで関連ページやタスクを自動的に提示してくれます。ToDoの抽出や要約も非常に強力です。
GitHubのAI機能では、Issueを自動で分類・関連付けする機能が強化されてきています。「このバグはどの機能に関係するのか」を推論し、関連Pull Requestを提示してくれる場合もあります。
プロジェクト管理ツールLinearでは、AIがIssueの要点やコメントを自動要約してくれるため、未読が溜まりにくくなります。さらに、自動で「次に何をすべきか」まで提案してくれる機能も試験導入されています。
Zapierを使えば、Backlogに新しいタスクが追加されたらChatGPTに要約を投げ、自動的にSlackで通知するような連携も可能です。
まずは、どのツールにどんな情報があるかをマッピングしましょう。ここが曖昧なままでは、AI連携もうまくいきません。
Jira、Trello、Backlog、Notionなど多くのツールはAPI連携やZapier経由の接続が可能です。
いきなり全社展開はリスクが高いので、1チーム、1プロジェクトから始めて「どれくらい業務効率が上がるか」を定量的に見ていくとよいでしょう。
情報が複雑化する現代のプロジェクト管理において、AIの活用はもはや「贅沢」ではなく「必須」になりつつあります。特に「どこに何があるかわからない」問題に対して、AIは検索・要約・提案という3つの面で大きな力を発揮します。
まずは小さく試し、成功体験を積み重ねることで、より大きな業務改善につながるでしょう。
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