## 目次
1. 序章
2. CloudFrontの基本概念
3. オリジンアクセスコントロール（OAC）とは？
4. OACを使ったS3バケットのセキュア配信
   - 4-1. OACの設定手順
   - 4-2. S3バケットポリシーの設定
5. OACのメリットとデメリット
6. OACの活用例
7. まとめ

## 1. 序章
Amazon CloudFrontは、高速で安全なコンテンツ配信ネットワーク（CDN）サービスです。数千もの分散されたエッジロケーションを利用して、エンドユーザーに低遅延でコンテンツを提供します。その一方で、Amazon S3はスケーラブルなオブジェクトストレージサービスです。S3に格納された静的コンテンツをCloudFrontを利用して世界中に配信するのが一般的です。しかし、セキュリティを考慮した場合、S3バケットへの直接アクセスを制限し、CloudFront経由での配信を強制する方法が求められます。これを可能にするのが、オリジンアクセスコントロール（OAC）です。

## 2. CloudFrontの基本概念
CloudFrontは、コンテンツをエッジロケーションにキャッシュして、ユーザーの近くからコンテンツを配信することで、遅延を減少させると同時に帯域幅を節約します。下図はCloudFrontのアーキテクチャを示しています。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 3. オリジンアクセスコントロール（OAC）とは？
OACは、CloudFrontからS3へのアクセスを制御するための機能です。OACを利用すると、クラウドフロントディストリビューションがS3バケットにアクセスする際の認証と承認を行い、バケットポリシーをシンプルにし、セキュリティを強化できます。

## 4. OACを使ったS3バケットのセキュア配信
### 4-1. OACの設定手順
1. **CloudFrontでOACを作成**  
   CloudFrontディストリビューションの設定画面で、OACを有効にします。これにより、CloudFrontからのアクセスが許可されます。

2. **S3バケットポリシーの設定**
   ```json
   {
     "Version": "2012-10-17",
     "Statement": [
       {
         "Effect": "Allow",
         "Principal": {
           "Service": "cloudfront.amazonaws.com"
         },
         "Action": "s3:GetObject",
         "Resource": "arn:aws:s3:::your-bucket-name/*",
         "Condition": {
           "StringEquals": {
             "AWS:SourceArn": "arn:aws:cloudfront::your-aws-account-id:distribution/distribution-id"
           }
         }
       }
     ]
   }
   ```
   このポリシーにより、指定されたCloudFrontディストリビューションからのアクセスが許可される。

### 4-2. S3バケットポリシーの設定
S3バケットに直接的な公開アクセスを制限し、CloudFrontからのみアクセスを受け付けるようにポリシーを設定します。

## 5. OACのメリットとデメリット
### メリット
- **高度なセキュリティ**: CloudFront経由のアクセスのみ許可するため、直接的なS3アクセスを防ぎます。
- **管理の簡素化**: IAMポリシーの設定がシンプルです。

### デメリット
- **初期設定の複雑さ**: より多くの設定とテストが必要です。
- **追加コスト**: CloudFrontの使用による追加負担があります。

## 6. OACの活用例
- **ウェブサイト配信**: 動的および静的コンテンツの提供で、アクセスをセキュアに管理できます。
- **静的ファイルの配信**: 機密性の高いファイルを安全に配信する際に役立ちます。

## 7. まとめ
CloudFrontのオリジンアクセスコントロール（OAC）を活用することで、S3からのコンテンツ配信を安全に行うことができます。特に企業やプロジェクトでの利用を考える場合、その高いセキュリティと管理のしやすさは大きなメリットとして挙げられます。この仕組みを活用して安全なWebアプリケーションの提供を実現することが重要です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

## 目次
1. 序章
2. CloudFrontの基本概念
3. オリジンアクセスコントロール（OAC）とは？
4. OACを使ったS3バケットのセキュア配信
   - 4-1. OACの設定手順
   - 4-2. S3バケットポリシーの設定
5. OACのメリットとデメリット
6. OACの活用例
7. まとめ

## 1. 序章
Amazon CloudFrontは、高速で安全なコンテンツ配信ネットワーク（CDN）サービスです。数千もの分散されたエッジロケーションを利用して、エンドユーザーに低遅延でコンテンツを提供します。その一方で、Amazon S3はスケーラブルなオブジェクトストレージサービスです。S3に格納された静的コンテンツをCloudFrontを利用して世界中に配信するのが一般的です。しかし、セキュリティを考慮した場合、S3バケットへの直接アクセスを制限し、CloudFront経由での配信を強制する方法が求められます。これを可能にするのが、オリジンアクセスコントロール（OAC）です。

## 2. CloudFrontの基本概念
CloudFrontは、コンテンツをエッジロケーションにキャッシュして、ユーザーの近くからコンテンツを配信することで、遅延を減少させると同時に帯域幅を節約します。下図はCloudFrontのアーキテクチャを示しています。

```plaintext
[ユーザー] -- request --> [エッジロケーション] -- fetch --> [起点(Origin, 例: S3)]
```

## 3. オリジンアクセスコントロール（OAC）とは？
OACは、CloudFrontからS3へのアクセスを制御するための機能です。OACを利用すると、クラウドフロントディストリビューションがS3バケットにアクセスする際の認証と承認を行い、バケットポリシーをシンプルにし、セキュリティを強化できます。

## 4. OACを使ったS3バケットのセキュア配信
### 4-1. OACの設定手順
1. **CloudFrontでOACを作成**  
   CloudFrontディストリビューションの設定画面で、OACを有効にします。これにより、CloudFrontからのアクセスが許可されます。

2. **S3バケットポリシーの設定**
   ```json
   {
     "Version": "2012-10-17",
     "Statement": [
       {
         "Effect": "Allow",
         "Principal": {
           "Service": "cloudfront.amazonaws.com"
         },
         "Action": "s3:GetObject",
         "Resource": "arn:aws:s3:::your-bucket-name/*",
         "Condition": {
           "StringEquals": {
             "AWS:SourceArn": "arn:aws:cloudfront::your-aws-account-id:distribution/distribution-id"
           }
         }
       }
     ]
   }
   ```
   このポリシーにより、指定されたCloudFrontディストリビューションからのアクセスが許可される。

### 4-2. S3バケットポリシーの設定
S3バケットに直接的な公開アクセスを制限し、CloudFrontからのみアクセスを受け付けるようにポリシーを設定します。

## 5. OACのメリットとデメリット
### メリット
- **高度なセキュリティ**: CloudFront経由のアクセスのみ許可するため、直接的なS3アクセスを防ぎます。
- **管理の簡素化**: IAMポリシーの設定がシンプルです。

### デメリット
- **初期設定の複雑さ**: より多くの設定とテストが必要です。
- **追加コスト**: CloudFrontの使用による追加負担があります。

## 6. OACの活用例
- **ウェブサイト配信**: 動的および静的コンテンツの提供で、アクセスをセキュアに管理できます。
- **静的ファイルの配信**: 機密性の高いファイルを安全に配信する際に役立ちます。

## 7. まとめ
CloudFrontのオリジンアクセスコントロール（OAC）を活用することで、S3からのコンテンツ配信を安全に行うことができます。特に企業やプロジェクトでの利用を考える場合、その高いセキュリティと管理のしやすさは大きなメリットとして挙げられます。この仕組みを活用して安全なWebアプリケーションの提供を実現することが重要です。 

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1. 序章

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