【2023年最新】エンジニアが年収1000万円を超えるには?共通点や目指す方法、転職事例まで徹底解説!

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2023年04月23日 3:55

エンジニアで年収1000万円は可能?

エンジニア業界では、近年売り手市場が続いています。実際に、新卒採用後すぐに年収1000万円のIT人材が募集されるなど「高収入な仕事」のイメージも定着してきました。

しかし、転職サイト「type」に登録している30代エンジニアの年収調査の結果を見ると、年収1000万円超の比率は全体の1.6%に過ぎないのが現実です。

参考:「30代で年収1000万円エンジニア」を目指すには?上位1.6%を目指す20代SEが今からできること

年収のボリューム層は400〜600万円

一般的なエンジニアの年収ボリューム層は、400万~600万円が大多数を占めているとされ、年収差はスキルやモチベーションと比例していると考えられるでしょう。

もちろん、サラリーマンの年収は社会情勢や勤務先などによって変動しますが、スキルやモチベーションは自らコントロールできる領域です。モチベーションは目に見えないため、定量化できるITスキルについて理解しておくとよいでしょう。

スキルと密接な関係があるITSS(ITスキル標準)をおさらい

ITSS(ITスキル標準)とは、情報処理推進機構が体系化した指標のひとつです。レベル1〜7まで分類され、育成や自社に必要な人材を獲得するための物差しとして活用されています。

IT関連事業は急速に進歩しており、エンジニアは人手不足状態にあるといえるでしょう。ここでは、業界全体の指標とされるITSSのレベルについて解説します。

レベル1・2

レベル1・2は、エントリーレベルとされており、情報技術職に携わる人材が最低限理解しておくべき基礎知識を習得した状態を証明します。

エンジニアの中でも数多くの専門分野がありますが、いずれの職種においても求められる知識やスキルの基本となることばかりです。スキルを開発するスタート地点に立っているといえ、将来的なキャリアパスを実現するには、さらなる自己研鑽が求められます。

レベル3・4

レベル3・4は、ITエンジニアとして要求された作業を自分の力のみで遂行できる状態を証明します。また、自分の能力で課題の発見から解決まで導くことができ、後進の育成にも力を発揮できる状態だといえるでしょう。スキル開発においては、引き続き自己研鑽することが求められます。

レベル4は試験に加えて業務経験もスキル認定の判断材料に加えられます。

レベル5

レベル5は、企業内でハイエンドプレーヤーとして認められている状態です。ITエンジニアとして十分な経験と実績があることを証明し、業務においては、テクノロジー・メソドロジーを自分が主体となって想像できる能力があります。なお、レベル5の認定から試験ではなく、これまでの業務成果と経験、面接が評価基準となります。

レベル6

レベル6は、ITエンジニアとしてハイエンドプレーヤーとして認められている状態です。社内だけでなく、国内でも実力が認められているといえ、テクノロジーやメソドロジー、ビジネスの創造を中心となって、ほかの者をリードする存在と考えられるでしょう。

専門分野のスキル・経験・実績のすべてが認められている状態ともいえます。

レベル7

レベル7は、ITのプロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、世界的にも通じるプレーヤーとして認められている状態です。これまでなかったビジネスやサービスを創造できる経験と知識を持ち合わせた人材であることを証明しています。

また、プレーヤーとしてではなく、マネジメントにおいても優れたスキルを持っている状態といえるでしょう。

年収1000万円のエンジニアの3つの共通点

年収1000万円のエンジニアの共通点には、以下の3点が挙げられます。

  1. 高いスキル
  2. 高いコミュニケーションスキル
  3. マネジメントスキル

エンジニアとして高年収を得るには、自分のスキルだけではなく、コミュニケーション・マネジメント能力が必要です。ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.高いスキル

1000万円を超える高い年収を得るエンジニアとなるには「スキルの高さ・幅広さ」の両方を認められる必要があります。

たとえば、フロントエンド・バックエンドのいずれにも対応できる・マーケティングとセールス両方のマネジメントスキルがあるなど、対応できる業務範囲が広いほど高い年収を得られるでしょう。

また、経験や実績においても、大小を問わずあらゆるプロジェクトでの実務を担当したことがあれば、高年収につながりやすいといえます。

2.高いコミュニケーションスキル

エンジニアは、高いコミュニケーションスキルが求められます。特に高年収を狙う場合には、コミュニケーション能力を磨かなければなりません。

たとえば、依頼主にプロダクトを提案するときには、技術用語を誰にでもわかるように言語化して説明する必要があります。

つまり、相手の立場に立った言葉を選べる能力が求められるといえるでしょう。また、社内においてのコミュニケーションスキルも重要です。

プロジェクトを円滑に進めるには、エンジニアやセールス、デザイナーなどあらゆる部署の担当者と連携しながら業務にあたらなければなりません。

3.マネジメントスキル

高年収を得やすいプロジェクトマネージャーには、マネジメントスキルが求められます。具体的なスキルとしては、プロジェクト進捗の把握やチームメンバーへのタスクを適宜管理することなどがあります。

また、他部署との連携を取って進捗を共有し、エンジニア1人ひとりが力を発揮できる状態に管理する力が必要です。プロジェクトの進捗以外にも、予算に関する管理能力も求められます。

日本で年収が高いエンジニア職3選

日本で年収が高いエンジニア職には、以下の3つが挙げられます。

  • IT戦略/システム企画
  • プロダクトマネージャー
  • システムアナリスト

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.IT戦略/システム企画

IT戦略やシステム企画職とは、ITツールを経営の現場で「どのように取り入れて活用していくのか」について企業ごとに適したプランを考える業種です。このエンジニア職には、これまでの経営実績や現場での経験が必要不可欠なものといえます。

エンジニアとしての基本的なスキルはもちろん、プロジェクト統括の経験や・会社の運営に携わってきた実績を活かせる職業といえ、高年収を得やすいでしょう。

2.プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーは、商品やサービスなどのプロジェクト全体を統括する立場にあり、チームをまとめる存在として、上流に位置する業種です。

エンジニアとしての専門的知識だけではなく、コミュニケーションスキルとマネジメントスキルが求められます。IT戦略などと同じように、エンジニアとしての経験を活かして高年収を得やすい職種だといえるでしょう。

3.システムアナリスト

システムアナリストは、もっとも上流に位置し、依頼主とのコミュニケーションの中からニーズの明確化や課題の発見・解決のための提案を行う業種です。基礎的なITスキルに加えて、高いコミュニケーションスキルが求められます。

また、顧客に対してプロジェクト支援を行うため、社内のシステムエンジニアを統括して業務にあたらなければなりません。経営戦略の経験や実績を有している場合は、より高年収を得られるでしょう。

エンジニアが年収1000万円を目指す5つの方法

エンジニアが年収1000万円を目指す方法には、以下の5つが挙げられます。

  1. 一次請負の企業に転職する
  2. エンジニア関連の副業をする
  3. 外資系企業へ転職する
  4. 大手企業に転職する
  5. ベンチャー企業に転職して役員を目指す

いずれの場合も自分のスキルや経験、実績が第三者から見て高いと判断できるかが重要です。ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.一次請負の企業に転職する

エンジニアとして年収1,000万円を得るには、上流工程や一次請負の企業へ転職する方法があります。上流工程は、システム開発の最初の部分となり、システム企画から要件定義、外部設計などの工程です。

システム開発を行う場合は、元請けの企業が企画から納品までをするわけではなく、上流工程を元請けが担い、それ以外の業務を下請け企業に外注します。

このような構造であるため、下請けになるほど予算は少なくなり、エンジニアの手元に回ってくる収入も減少します。そのため、エンジニアとして高年収を得るには、元請けや一次請負の企業に転職することが欠かせません。

2エンジニア関連の副業をする

エンジニアで年収1000万円を得るには、副業をして会社以外で収入を増やすこともひとつの方法です。たとえば、プロジェクトマネージャーとして会社からの給与を600万円稼ぎ、残りの400万円を副業で得ることが考えられるでしょう。

副業で400万円を稼ぐには、エンジニアの副業探しに特化した求職サイトに登録することをおすすめします。自分が求める条件や所有しているスキルに絞って案件を探せるため、ミスマッチしてしまうおそれを下げられるでしょう。

3.外資系企業へ転職する

会社員として年収1000万円を超えるには、外資系企業への転職もひとつの方法です。外資系企業は、社風が日系企業と異なり、年功ではなく自身が挙げた成果によって報酬が決まることが多い傾向にあります。

そのため、社歴に関係なく能力を見込まれれば大きなプロジェクトを担当することも可能です。これまでの経験や実績があると第三者から見ても明らかな場合、外資系企業への転職を検討してみてください。

4.大手企業に転職する

大手企業は資本が多く、高年収を得やすい傾向にあります。そのため、エンジニア職として転職した場合も年収アップを見込めるでしょう。大手企業のエンジニア職の初任給を見てみると以下の通りです。

楽天グループ株式会社:300,000円~/月
日本IBM:286,000円/月
ヤフー株式会社:約264,165円/月

大卒の初任給が225,400円であることから考えても高い年収を得ており、大手企業は給与ベースが高いことがわかります。

5.ベンチャー企業に転職して役員を目指す

エンジニアとして年収を上げるには、ベンチャー企業に転職して役員を目指すのもひとつの手段です。転職した当初は業界での実績も認められていない可能性がありますが、市場にまだない製品やサービスを作りだしたい人や経営者を目指す人におすすめしたい方法といえます。

しかし、創業間もない頃や製品・サービスが売れない時期は、安い給料で働かなければならないこともあり得るでしょう。また、長時間労働しなければならないおそれも考えられます。

エンジニアが年収アップした3つの事例

エンジニアが年収アップした事例には、以下の3つが挙げられます。

経験を活かしてコンサルタント職へ転職に
専門性を活かして大手へ転職
語学力を活かし外資系大手へ転職

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.経験を活かしてコンサルタント職へ転職に

プロダクトマネージャーとしての経験を活かしてコンサルタント職へ転職することで年収アップした事例です。転職前はプロジェクトマネージャーとしてシステムインテグレータに勤務して、年収600万円を稼いでいました。

リーダー・マネージャー経験を活かしてコンサルファームへ転職し、ITコンサルタントとして年収800万円を得ています。高いスキルだけではなく、コンサルファーム特有の面接対策をしていたことも転職を成功したポイントです。

2.専門性を活かして大手へ転職

セキュリティエンジニアとしての専門性を活かして大手に転職することで年収アップした事例です。転職前は、セキュリティシステム開発企業に勤務して、年収550万円を稼いでいました。

メーカーの二次請けとして、上流から下流まで幅広い工程を担当した経験が見込まれて、大手シンクタンクへの転職が成功し、同じ職種ながら年収700万円を得ています。セキュリティ系の専門職は、今人材需要が高まっていることから年収アップを期待しやすいといえるでしょう。

3.語学力を活かし外資系大手へ転職

語学力を活かして外資系大手に転職することで年収アップした事例です。転職前は、国内中堅企業で社内SEとして年収380万円を稼いでいました。

エンジニアとしての資格を自主的に取得していただけではなく、実務レベルの語学力を認められ、外資系の大手EC企業に社内SEとして転職が成功し、年収500万円を得ています。資格・語学力ともに主体的に学ぶ姿勢が評価された点も見逃せません。

参考:転職なら、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)

エンジニアが年収1000万円を目指すときによくある3つの質問

エンジニアが年収1000万円を目指すときによくある質問には、以下の3つが挙げられます。

質問1.エンジニアの生涯年収はどれくらいですか?
質問2.エンジニアの年収が思ったよりも低いのはなぜですか?
質問3.ITSSレベルごとの平均年収はどれくらいですか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.エンジニアの生涯年収はどれくらいですか?

SEの生涯賃金は、1億9,500万円と予想されており、日本の平均生涯賃金と比べると500万円ほど多いと推計されますが、ほぼ同じ水準だと考えてもよいでしょう。

エンジニアとして生涯年収を増やしたい場合は、スキルアップするとともに、実績を積んで転職することが欠かせません。現状のスキルの棚卸しをして転職や副業など、収入アップの道筋を検討してみましょう。

質問2.エンジニアの年収が思ったよりも低いのはなぜですか?

ITエンジニアの年収が思ったよりも低いのは、日本のIT業界の構造が問題といえます。IT業界はピラミッド型の構造となっており、発注元の企業から元請け・下請け・孫請け……へと仕事が降りていくほど、中間マージンが抜かれてしまいます。そのため、下流に位置するほど現場で働くエンジニアの収入も報酬も少なくなってしまう傾向です。

質問3.ITSSレベルごとの平均年収はどれくらいですか?

ITSSレベルごとの平均年収は、以下の通りです。

レベル1:437.8万円
レベル2:499.2万円
レベル3:576.0万円
レベル4:726.1万円
レベル5:937.8万円
レベル6/7: 1129.9万円

スキル標準レベルが上がるごとに、平均年収も増えていることがよくわかります。また、レベルごとの上がり幅に着目すると、レベル4以降は200万円程度の年収アップしていることから、高度なスキルを認められた人材の希少性と需要があると考えられるでしょう。

まとめ

エンジニアで年収1000万円を得る方法や求められるスキル、実際に達成するための方法について解説しました。エンジニアといっても多くの人は世間並の収入しか稼げていません。ここで大切なのは、自分自身のスキルを磨くとともに、第三者から見ても認められる実績や経験を積むことだといえます。エンジニアとしての年収をアップさせるためには、スキルアップしながらあらゆるプロジェクトに参画し、自己研鑽することが重要です。

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