# Azure VNetの作成手順と初期設定ガイド

## 目次

1. はじめに

2. Azure Virtual Network (VNet)とは？

3. VNetを作成する手順

   1. Azureポータルへのサインイン

   2. VNetの基本設定

   3. サブネットの設定

   4. 確認と作成

4. 初期設定の詳細

   1. サブネットの追加

   2. プライベートIPアドレス範囲

   3. ネットワークセキュリティグループ (NSG)

   4. ルートテーブルの設定

   5. ピアリングの設定

5. VNetの活用例

6. まとめ

## 1. はじめに

Azure Virtual Network (VNet) は、Microsoft Azureにおける基本的なネットワーキング機能を提供するサービスです。本記事では、Azure VNetの作成手順と初期設定について具体的な方法を解説します。クラウドネットワークの設計や展開を容易にするためのステップバイステップガイドとしてご活用ください。

## 2. Azure Virtual Network (VNet)とは？

Azure Virtual Network (VNet) は、Microsoft Azure上で仮想ネットワークを構築するための基盤です。各VNetは独立したプライベートネットワーク空間を提供し、仮想マシンや他のAzureリソースが相互に通信を行うことを可能にします。ネットワークトラフィックの分離、ネットワークセキュリティの向上、および拡張性のあるネットワーク設計が可能です。

## 3. VNetを作成する手順

### 3-1. Azureポータルへのサインイン

まず、[Azureポータル](https://portal.azure.com)にサインインします。Microsoftアカウントが必要ですので、まだ用意していない場合は、アカウントを作成してください。

### 3-2. VNetの基本設定

1. **リソースの作成**ボタンをクリックし、「Virtual Network」を検索して選択します。

2. [Virtual Networkの作成]をクリックします。

3. 次に、以下の情報を指定します。

   - **名前**: VNetの名前を指定します。

   - **サブスクリプション**: 利用するAzureサブスクリプションを選択します。

   - **リソースグループ**: 新しいリソースグループを作成するか、既存のグループを選択します。

   - **リージョン**: VNetを配置するリージョンを選択します。

### 3-3. サブネットの設定

VNetに最初のサブネットを作成するために、次のステップを進めてください:

1. **アドレス空間**: VNetに使用するアドレス範囲をCIDR形式で入力します（例: 10.0.0.0/16）。

2. **サブネット名**: 最初のサブネットの名前を指定します。

3. **サブネットアドレス範囲**: サブネットの範囲をCIDR形式で指定します（例: 10.0.0.0/24）。

### 3-4. 確認と作成

指定した設定を確認し、「作成」ボタンをクリックしてVNetのデプロイを始めます。デプロイには数分かかることがあります。

## 4. 初期設定の詳細

### 4-1. サブネットの追加

デプロイが完了したら、必要に応じて追加のサブネットをVNetに追加します。これにより、異なるネットワークセグメント間での分離や異なるセキュリティルールの適用が可能になります。

### 4-2. プライベートIPアドレス範囲

各サブネットには独自のIPアドレス範囲が必要です。サブネットのアドレス範囲は、VNetのアドレス空間内に収まるように設定してください。

### 4-3. ネットワークセキュリティグループ (NSG)

ネットワークセキュリティグループを使用して、送信および受信トラフィックを制御します。具体的なポートやプロトコルに基づいたアクセス許可や拒否ルールを設定します。

### 4-4. ルートテーブルの設定

カスタムルートを作成することで、特定のトラフィックが要求された経路を通るように制御できます。例えば、トラフィックをオンプレミスのネットワークにリダイレクトするためのルートを定義することが可能です。

### 4-5. ピアリングの設定

Azureの他のVNetとのピアリングを行うことで、異なるVNet間でのネットワーク通信を可能にします。これにより、複数のVNetがあたかも1つのネットワークであるかのように動作します。

## 5. VNetの活用例

Azure VNetは様々なシナリオで利用可能です。ここではいくつかの例を紹介します：

- **ハイブリッドネットワーク**: オンプレミスとクラウドを接続したハイブリッドネットワーク構成。

- **セキュアなアプリケーションインフラストラクチャ**: インターネットからのアクセスを制限したプライベートなアプリケーションホスティング。

- **クロスリージョンレプリケーション**: 複数Azureリージョンにまたがるデータレプリケーションネットワーク。

## 6. まとめ

Azure VNetは、クラウド上で安全で効率的なネットワークインフラを構築するための重要なツールです。本ガイドでは、Azure VNetの基本的な作成手順と初期設定を詳しく解説しました。これを基にして、さらに複雑なネットワーキングシナリオを検討することが可能です。クラウドネットワークを活用して、効率的かつ安全なアプリケーション環境を構築しましょう。

Azure VNetの作成手順と初期設定ガイド

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