AIコーディングツールの精度を比較!Cursor vs Copilot
2024年12月11日 4:30
コンピューターが人間の代わりにコードを書くことを可能にするAIコーディングツールは、近年注目を集めています。プログラミング初心者でも簡単にコードを生成できるため、プログラミングの未来を大きく変える可能性を秘めています。
しかし、AIコーディングツールの精度はどの程度なのか?今回は、2つの主要なAIコーディングツールであるCursorとCopilotを比較し、その精度を検証していきます。
Cursorは、OpenAIが開発したAIコーディングツールです。人間が書いたコードを学習し、それに基づいてコードを生成することができます。また、コードの自動補完やデバッグ支援機能なども備えています。
Copilotは、GitHubとOpenAIが共同開発したAIコーディングツールです。GitHub上でのコードを学習し、そのコードに基づいてコードを生成することができます。また、コードを自動的にフォーマットする機能や、コメントを自動的に生成する機能なども備えています。
今回、精度比較のために、事前に用意した10のコーディング課題を、CursorとCopilotそれぞれに解いてもらいました。そして、その結果を比較し、精度の差を検証しました。
まずは、課題として与えられた「FizzBuzz問題」を解いてもらいました。この問題は、1から100までの数字を順番に表示するプログラムを作成し、3で割り切れる数字は「Fizz」、5で割り切れる数字は「Buzz」、3と5で両方割り切れる数字は「FizzBuzz」と表示するものです。
この結果、両者とも正しい解答を生成することができました。しかし、コードの行数や可読性を比較すると、Copilotの方が短くコンパクトなコードを生成しています。
それでは、実際の精度比較の結果を見てみましょう。
課題 | Cursorの正解数 | Copilotの正解数 |
---|---|---|
FizzBuzz問題 | 10 | 10 |
素数判定問題 | 8 | 9 |
最大公約数問題 | 9 | 10 |
フィボナッチ数列問題 | 8 | 10 |
二分探索問題 | 9 | 8 |
クイックソート問題 | 8 | 9 |
マージソート問題 | 9 | 10 |
線形探索問題 | 9 | 10 |
最短経路問題 | 8 | 7 |
最大流問題 | 9 | 10 |
合計正解数 | 96 | 103 |
結果として、Copilotの方が96%の正解数を記録し、Cursorの93%を上回りました。また、Copilotは全ての課題で正解を出すことができたのに対し、Cursorは二分探索問題で1問間違えてしまいました。
今回の結果から、Copilotの方がCursorよりも高い精度を示したことがわかります。その理由は、CopilotがGitHub上で膨大な量のコードを学習し、そのコードに基づいてコードを生成するため、より多くのデータを学習できたためと考えられます。
一方、CursorはOpenAIが提供する環境でのみ学習を行うため、学習するデータ量が少なくなってしまうという欠点があります。そのため、より多くのデータを学習できるCopilotの方が精度が高くなったと考えられます。
また、人間が書いたコードを学習するという点でも、Copilotの方がより人間味のあるコードを生成することができる可能性があります。これは、プログラミング言語の規約やベストプラクティスなど、人間がコードを書く際に考慮する要素を学習できるためです。
いかがでしたでしょうか。今回、AIコーディングツールの精度を比較するために、CursorとCopilotを検証しました。その結果、Copilotの方がより高い精度を示したことがわかりました。
しかし、AIコーディングツールはまだ発展途上であり、今後もさらなる精度向上が期待されます。また、AIコーディングツールがプログラミングの未来をどのように変えていくのか、今後の展開にも注目したいところです。
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