# Unityエディタ拡張：カスタムインスペクターの作り方入門

## 目次

- 1-1 はじめに
- 1-2 カスタムインスペクターとは？
- 1-3 必要な準備
- 1-4 カスタムインスペクターの作成方法
  - 1-4-1 スクリプトの作成
  - 1-4-2 Editorクラスの使用
  - 1-4-3 OnInspectorGUIメソッドのオーバーライド
- 1-5 例題：簡単なカスタムインスペクターの作成
  - 1-5-1 シーンの準備
  - 1-5-2 スクリプトのコード解説
- 1-6 カスタマイズのテクニック
  - 1-6-1 レイアウトの調整
  - 1-6-2 シリアライズフィールドの利用
  - 1-6-3 カスタムプロパティドローア
- 1-7 まとめ

## 1-1 はじめに

Unityにおけるエディタ拡張は、プロジェクトの生産性を向上させる強力な手段です。特にカスタムインスペクターは、開発者がオブジェクトのプロパティを視覚的に管理しやすくするための重要なツールとして機能します。本記事では、Unityのカスタムインスペクターの基本的な作り方と、その活用方法について詳しく解説します。

## 1-2 カスタムインスペクターとは？

カスタムインスペクターは、Unityエディタでゲームオブジェクトのプロパティを表示、編集するためのカスタマイズされたUIです。通常、インスペクターウィンドウには基本的なフィールドが表示されますが、カスタムインスペクターを作成することで、UIを自由にデザインして、特定の機能にアクセスしやすくすることができます。

## 1-3 必要な準備

カスタムインスペクターの作成には以下のものが必要です：

- Unityエディタ（バージョンは問いませんが、2020年以降が推奨）
- C#の基本的な知識
- 基本的なUnityプロジェクト

## 1-4 カスタムインスペクターの作成方法

### 1-4-1 スクリプトの作成

通常のC#スクリプトを作成します。ここでは、`MyComponent`というクラスがあると仮定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 1-4-2 Editorクラスの使用

UnityEditor名前空間を使用して、`Editor`クラスを継承した新しいスクリプトを作成します。スクリプトは`Editor`フォルダー内に配置してください。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 1-4-3 OnInspectorGUIメソッドのオーバーライド

`OnInspectorGUI`メソッドをオーバーライドして、カスタマイズしたUIを描画します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-5 例題：簡単なカスタムインスペクターの作成

### 1-5-1 シーンの準備

1. Unityエディタで新規プロジェクトを作成します。
2. 任意のGameObjectに`MyComponent`を追加します。
3. `Assets/Editor`フォルダを作成し、その中にカスタムインスペクター用のスクリプトを保存します。

### 1-5-2 スクリプトのコード解説

上記のスクリプトでは、`MyComponent`の`speed`と`playerName`フィールドに対するカスタムUI要素を設定しています。ボタンを押すと、これらのフィールドが初期値にリセットされる機能も備えています。

## 1-6 カスタマイズのテクニック

### 1-6-1 レイアウトの調整

`GUILayout`を使用して、レイアウトを柔軟に調整できます。たとえば、`Horizontal`や`Vertical`を使って、要素を整然と並べることが可能です。

### 1-6-2 シリアライズフィールドの利用

`SerializedProperty`を使用することで、UnityのネイティブのUIと一致したシリアライズフィールドの管理が可能になります。これは大規模なデータセットを扱う際に便利です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 1-6-3 カスタムプロパティドローア

プロパティドローアを使って、プロパティの外観と動作をさらにカスタマイズすることができます。

## 1-7 まとめ

カスタムインスペクターを使用することで、Unityエディタでの作業を大幅に効率化することができます。基本的なカスタマイズから始め、徐々に高度なインスペクターを構築することで、プロジェクトのニーズに正確に対応した便利なツールを開発することが可能です。エディタ拡張を身につけることで、日々の開発フローに新しい可能性を開きましょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Unityエディタ拡張：カスタムインスペクターの作り方入門

## 目次

- 1-1 はじめに
- 1-2 カスタムインスペクターとは？
- 1-3 必要な準備
- 1-4 カスタムインスペクターの作成方法
  - 1-4-1 スクリプトの作成
  - 1-4-2 Editorクラスの使用
  - 1-4-3 OnInspectorGUIメソッドのオーバーライド
- 1-5 例題：簡単なカスタムインスペクターの作成
  - 1-5-1 シーンの準備
  - 1-5-2 スクリプトのコード解説
- 1-6 カスタマイズのテクニック
  - 1-6-1 レイアウトの調整
  - 1-6-2 シリアライズフィールドの利用
  - 1-6-3 カスタムプロパティドローア
- 1-7 まとめ

## 1-1 はじめに

Unityにおけるエディタ拡張は、プロジェクトの生産性を向上させる強力な手段です。特にカスタムインスペクターは、開発者がオブジェクトのプロパティを視覚的に管理しやすくするための重要なツールとして機能します。本記事では、Unityのカスタムインスペクターの基本的な作り方と、その活用方法について詳しく解説します。

## 1-2 カスタムインスペクターとは？

カスタムインスペクターは、Unityエディタでゲームオブジェクトのプロパティを表示、編集するためのカスタマイズされたUIです。通常、インスペクターウィンドウには基本的なフィールドが表示されますが、カスタムインスペクターを作成することで、UIを自由にデザインして、特定の機能にアクセスしやすくすることができます。

## 1-3 必要な準備

カスタムインスペクターの作成には以下のものが必要です：

- Unityエディタ（バージョンは問いませんが、2020年以降が推奨）
- C#の基本的な知識
- 基本的なUnityプロジェクト

## 1-4 カスタムインスペクターの作成方法

### 1-4-1 スクリプトの作成

通常のC#スクリプトを作成します。ここでは、`MyComponent`というクラスがあると仮定します。

```csharp
using UnityEngine;

public class MyComponent : MonoBehaviour
{
    public float speed = 1.0f;
    public string playerName = "Player";
}
```

### 1-4-2 Editorクラスの使用

UnityEditor名前空間を使用して、`Editor`クラスを継承した新しいスクリプトを作成します。スクリプトは`Editor`フォルダー内に配置してください。

```csharp
using UnityEditor;
using UnityEngine;

[CustomEditor(typeof(MyComponent))]
public class MyComponentEditor : Editor
{
    public override void OnInspectorGUI()
    {
        // Custom Inspector Logic
    }
}
```

### 1-4-3 OnInspectorGUIメソッドのオーバーライド

`OnInspectorGUI`メソッドをオーバーライドして、カスタマイズしたUIを描画します。

```csharp
public override void OnInspectorGUI()
{
    MyComponent myComponent = (MyComponent)target;

    myComponent.speed = EditorGUILayout.FloatField("Speed", myComponent.speed);
    myComponent.playerName = EditorGUILayout.TextField("Player Name", myComponent.playerName);

    if (GUILayout.Button("Reset Values"))
    {
        myComponent.speed = 1.0f;
        myComponent.playerName = "Player";
    }
}
```

## 1-5 例題：簡単なカスタムインスペクターの作成

### 1-5-1 シーンの準備

1. Unityエディタで新規プロジェクトを作成します。
2. 任意のGameObjectに`MyComponent`を追加します。
3. `Assets/Editor`フォルダを作成し、その中にカスタムインスペクター用のスクリプトを保存します。

### 1-5-2 スクリプトのコード解説

上記のスクリプトでは、`MyComponent`の`speed`と`playerName`フィールドに対するカスタムUI要素を設定しています。ボタンを押すと、これらのフィールドが初期値にリセットされる機能も備えています。

## 1-6 カスタマイズのテクニック

### 1-6-1 レイアウトの調整

`GUILayout`を使用して、レイアウトを柔軟に調整できます。たとえば、`Horizontal`や`Vertical`を使って、要素を整然と並べることが可能です。

### 1-6-2 シリアライズフィールドの利用

`SerializedProperty`を使用することで、UnityのネイティブのUIと一致したシリアライズフィールドの管理が可能になります。これは大規模なデータセットを扱う際に便利です。

```csharp
SerializedObject serializedObj;
SerializedProperty speedProperty;
SerializedProperty playerNameProperty;

private void OnEnable()
{
    serializedObj = new SerializedObject(target);
    speedProperty = serializedObj.FindProperty("speed");
    playerNameProperty = serializedObj.FindProperty("playerName");
}

public override void OnInspectorGUI()
{
    serializedObj.Update();

    EditorGUILayout.PropertyField(speedProperty);
    EditorGUILayout.PropertyField(playerNameProperty);

    serializedObj.ApplyModifiedProperties();
}
```

### 1-6-3 カスタムプロパティドローア

プロパティドローアを使って、プロパティの外観と動作をさらにカスタマイズすることができます。

## 1-7 まとめ

カスタムインスペクターを使用することで、Unityエディタでの作業を大幅に効率化することができます。基本的なカスタマイズから始め、徐々に高度なインスペクターを構築することで、プロジェクトのニーズに正確に対応した便利なツールを開発することが可能です。エディタ拡張を身につけることで、日々の開発フローに新しい可能性を開きましょう。 

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