# 目次

1. Mockitoとは

2. verifyメソッドの基本的な使い方

   1.1 単純なメソッド呼び出しの検証

   1.2 呼び出し回数の検証

   1.3 特定の引数の検証

3. verifyNoMoreInteractionsとverifyZeroInteractionsの活用法

4. スパイを用いた実際のオブジェクトの検証

5. 例外が発生するメソッドの呼び出し検証

6. verifyの注意点とベストプラクティス

7. まとめ

MockitoはJavaにおける人気のあるモックフレームワークで、単体テストのためにオブジェクトの動作をシミュレートします。特に、テストしたいメソッドが他のメソッドを正しく呼び出しているかどうかを検証する目的で`verify`メソッドが使用されます。ここでは、`verify`メソッドの使い方を具体的に解説します。

## 1. Mockitoとは

Mockitoは、シンプルかつ柔軟にモックを作成・使用できるフレームワークです。JUnitと共に使用されることが多いです。主に以下の機能を提供します：

- オブジェクトのモック作成

- メソッド呼び出しの期待値設定

- メソッド呼び出しの検証

## 2. verifyメソッドの基本的な使い方

### 1.1 単純なメソッド呼び出しの検証

まず基本的な使用例として、`verify`メソッドを使用して特定のメソッドが呼び出されたことを確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

このコードでは、リストの`add("one")`と`clear()`メソッドが呼び出されたことを検証しています。

### 1.2 呼び出し回数の検証

特定のメソッドが何回呼び出されたかを具体的に検証することも可能です。

![img](/mosaic-code.jpg)

`times(1)`は指定したメソッドが1回呼び出されたこと、`never()`は1度も呼び出されなかったことを検証します。

### 1.3 特定の引数の検証

`verify`メソッドでは特定の引数が使用されているかも確認できます。

![img](/mosaic-code.jpg)

この場合、リストの`add`メソッドが3文字以上の引数を使って呼び出されたことを確認します。

## 3. verifyNoMoreInteractionsとverifyZeroInteractionsの活用法

`verifyNoMoreInteractions`は、指定されたモックオブジェクト上で未検証の操作が行われていないことを確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

`verifyZeroInteractions`は、指定するすべてのモックオブジェクト上で、一度もメソッドが呼び出されていないことを検証します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. スパイを用いた実際のオブジェクトの検証

Mockitoではスパイ機能を使用することで、実際のオブジェクトのメソッド呼び出しを監視し、かつその動作を変更することができます。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. 例外が発生するメソッドの呼び出し検証

例外をthrowするメソッドであっても、`verify`はそのメソッドが呼び出されたかどうかを検証できます。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. verifyの注意点とベストプラクティス

Mockitoの`verify`メソッドを使用する場合は以下の点に注意が必要です：

- `verify`の使用はテストコードの明確さを損なう場合があります。必要以上の呼び出しの検証は避けましょう。

- メソッド呼び出しの順序を検証する場合は、`InOrder`クラスを使用すると良いです。

- 他のフレームワークやMockとの組み合わせにより、予期せぬ動作をする場合があるため、慎重な実装が必要です。

## 7. まとめ

Mockitoを用いたメソッド呼び出しの検証は、単体テストの精度を大幅に向上させます。この記事では、基礎から応用まで`verify`メソッドの使い方を解説しました。実際のプロジェクトでの使用時には、特定のケースに応じて追加の検証ロジックを組み込むことで、テストの網羅性を高めることが可能です。特に複雑なアプリケーションにおいては、このようなテスト手法は非常に有用です。

# 目次

1. Mockitoとは

2. verifyメソッドの基本的な使い方

   1.1 単純なメソッド呼び出しの検証

   1.2 呼び出し回数の検証

   1.3 特定の引数の検証

3. verifyNoMoreInteractionsとverifyZeroInteractionsの活用法

4. スパイを用いた実際のオブジェクトの検証

5. 例外が発生するメソッドの呼び出し検証

6. verifyの注意点とベストプラクティス

7. まとめ

MockitoはJavaにおける人気のあるモックフレームワークで、単体テストのためにオブジェクトの動作をシミュレートします。特に、テストしたいメソッドが他のメソッドを正しく呼び出しているかどうかを検証する目的で`verify`メソッドが使用されます。ここでは、`verify`メソッドの使い方を具体的に解説します。

## 1. Mockitoとは

Mockitoは、シンプルかつ柔軟にモックを作成・使用できるフレームワークです。JUnitと共に使用されることが多いです。主に以下の機能を提供します：

- オブジェクトのモック作成

- メソッド呼び出しの期待値設定

- メソッド呼び出しの検証

## 2. verifyメソッドの基本的な使い方

### 1.1 単純なメソッド呼び出しの検証

まず基本的な使用例として、`verify`メソッドを使用して特定のメソッドが呼び出されたことを確認します。

```java

import static org.mockito.Mockito.*;

public class VerifyExample {

    public static void main(String[] args) {

        List<String> mockedList = mock(List.class);

        mockedList.add("one");

        mockedList.clear();

        // 呼び出しが行われていることの検証

        verify(mockedList).add("one");

        verify(mockedList).clear();

    }

}

```

このコードでは、リストの`add("one")`と`clear()`メソッドが呼び出されたことを検証しています。

### 1.2 呼び出し回数の検証

特定のメソッドが何回呼び出されたかを具体的に検証することも可能です。

```java

verify(mockedList, times(1)).add("one");

verify(mockedList, never()).add("two");

```

`times(1)`は指定したメソッドが1回呼び出されたこと、`never()`は1度も呼び出されなかったことを検証します。

### 1.3 特定の引数の検証

`verify`メソッドでは特定の引数が使用されているかも確認できます。

```java

verify(mockedList).add(argThat(arg -> arg.length() > 2));

```

この場合、リストの`add`メソッドが3文字以上の引数を使って呼び出されたことを確認します。

## 3. verifyNoMoreInteractionsとverifyZeroInteractionsの活用法

`verifyNoMoreInteractions`は、指定されたモックオブジェクト上で未検証の操作が行われていないことを確認します。

```java

verifyNoMoreInteractions(mockedList);

```

`verifyZeroInteractions`は、指定するすべてのモックオブジェクト上で、一度もメソッドが呼び出されていないことを検証します。

```java

verifyZeroInteractions(mockedList);

```

## 4. スパイを用いた実際のオブジェクトの検証

Mockitoではスパイ機能を使用することで、実際のオブジェクトのメソッド呼び出しを監視し、かつその動作を変更することができます。

```java

List<String> list = new ArrayList<>();

List<String> spy = spy(list);

// スパイされたオブジェクトへの操作

spy.add("one");

verify(spy).add("one");

```

## 5. 例外が発生するメソッドの呼び出し検証

例外をthrowするメソッドであっても、`verify`はそのメソッドが呼び出されたかどうかを検証できます。

```java

doThrow(new RuntimeException()).when(mockedList).clear();

try {

    mockedList.clear();

} catch (RuntimeException e) {

    // 例外をキャッチ

}

verify(mockedList).clear();

```

## 6. verifyの注意点とベストプラクティス

Mockitoの`verify`メソッドを使用する場合は以下の点に注意が必要です：

- `verify`の使用はテストコードの明確さを損なう場合があります。必要以上の呼び出しの検証は避けましょう。

- メソッド呼び出しの順序を検証する場合は、`InOrder`クラスを使用すると良いです。

- 他のフレームワークやMockとの組み合わせにより、予期せぬ動作をする場合があるため、慎重な実装が必要です。

## 7. まとめ

Mockitoを用いたメソッド呼び出しの検証は、単体テストの精度を大幅に向上させます。この記事では、基礎から応用まで`verify`メソッドの使い方を解説しました。実際のプロジェクトでの使用時には、特定のケースに応じて追加の検証ロジックを組み込むことで、テストの網羅性を高めることが可能です。特に複雑なアプリケーションにおいては、このようなテスト手法は非常に有用です。

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）