# Cloud Armor適用時に特定のIPからアクセスできない問題の解決法

## 目次

1. はじめに

2. Cloud Armorの基本

   - 2-1 Cloud Armorとは

   - 2-2 主な機能

3. 特定のIPからアクセスできない問題の概要

   - 3-1 問題の症状

   - 3-2 一般的な原因

4. 解決策

   - 4-1 アクセス制御設定の確認

   - 4-2 マッチングルールの修正

   - 4-3 ログを使った問題の特定

   - 4-4 IPホワイトリストの設定

   - 4-5 試行錯誤による調査と修正

5. 導入事例

   - 5-1 事例1: 小規模企業の事例

   - 5-2 事例2: 大規模プラットフォームの事例

6. まとめ

## 1. はじめに

Google Cloud ArmorはGoogle Cloud Platform（GCP）上で提供されるウェブアプリケーションファイアウォール（WAF）機能です。オンライン資産を脅威から守るために多くの企業で使用されていますが、特定のIPからアクセスできないという問題が発生することがあります。この記事では、そのような問題が発生した場合の解決法について詳しく説明します。

## 2. Cloud Armorの基本

### 2-1 Cloud Armorとは

Cloud Armorは、Googleのインフラを活用して、サービスの可用性を高め、セキュリティを強化するためのツールです。そして、DDoS攻撃や不正アクセスといったサイバー攻撃からサービスを保護するために役立ちます。

### 2-2 主な機能

- **DDoSプロテクション**：特にLayer 3およびLayer 4での大量のリクエストからサービスを守ります。

- **IPベースのフィルタリング**：ホワイトリストやブラックリストをシンプルに設定し、特定のIPからのアクセスを制御します。

- **地理的制限**：国単位でのアクセス制限が可能です。

- **高速なルール適用**：設定したルールはリアルタイムで反映されます。

## 3. 特定のIPからアクセスできない問題の概要

### 3-1 問題の症状

Cloud Armorを有効にした後、一部のIPアドレスがWebアプリケーションにアクセスできなくなることがあります。この問題は頻繁にアクセスする顧客やベンダーのIPで発生することがあり、業務に影響を及ぼします。

### 3-2 一般的な原因

- **誤ったIPフィルタリング**：IPアドレスのホワイトリスト、ブラックリスト設定の誤り。

- **Rule precedenceの順位**：設定したルールが意図した順番で適用されていない。

- **ログの設定不足**：適切にログが取得されていないため、問題の特定が困難。

## 4. 解決策

### 4-1 アクセス制御設定の確認

設定ミスはよくある原因です。`gcloud` CLIを使用して現在の設定を確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

出力を確認し、設定に誤りがないかレビューします。特に許可するはずのIPアドレスが正しく設定されていることを確認してください。

### 4-2 マッチングルールの修正

ルールが多すぎたり、順序が誤っている場合、意図しないブロッキングが発生することがあります。ルールの順序を確認し、必要に応じて編集します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-3 ログを使った問題の特定

Cloud Armorはリクエストログを提供します。ログを利用して、どのルールがどのIPをブロックしているかを確認できる場合があります。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-4 IPホワイトリストの設定

特定のIPアドレスを無条件に許可する設定を追加します。必要に応じて、IPレンジで設定することも可能です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-5 試行錯誤による調査と修正

問題が完全に解決されない場合は、以下のステップを踏んでみてください：

- 一時的に最も制限の少ないルールセットにして、問題が有るか無いかを確認

- 特定のサブネットに対してルールを設定しテスト

## 5. 導入事例

### 5-1 事例1: 小規模企業の事例

ある小規模企業がCloud Armorを導入した際、誤って全社のIPがブロックされる事態が発生しました。原因は、IPアドレスをCIDR表記で入力する際のミスでした。設定を修正し、アクセスが再び許可されました。

### 5-2 事例2: 大規模プラットフォームの事例

大規模プラットフォームにおけるテスト環境で、マッチングルールの順序が原因で開発者のアクセスが不可になる問題がありました。ルールの優先順位を再設定し、特定IPをホワイトリストに追加することで解決しました。

## 6. まとめ

Cloud Armorは非常に強力なセキュリティツールですが、設定を誤ると一部のIPが誤ってブロックされることがあります。問題が発生した場合は、設定の確認やログの解析を試み、特定のIPをホワイトリストに追加するなどして解決しましょう。正確な設定と定期的なモニタリングが不要なトラブルを回避する鍵です。

# Cloud Armor適用時に特定のIPからアクセスできない問題の解決法

## 目次

1. はじめに

2. Cloud Armorの基本

   - 2-1 Cloud Armorとは

   - 2-2 主な機能

3. 特定のIPからアクセスできない問題の概要

   - 3-1 問題の症状

   - 3-2 一般的な原因

4. 解決策

   - 4-1 アクセス制御設定の確認

   - 4-2 マッチングルールの修正

   - 4-3 ログを使った問題の特定

   - 4-4 IPホワイトリストの設定

   - 4-5 試行錯誤による調査と修正

5. 導入事例

   - 5-1 事例1: 小規模企業の事例

   - 5-2 事例2: 大規模プラットフォームの事例

6. まとめ

## 1. はじめに

Google Cloud ArmorはGoogle Cloud Platform（GCP）上で提供されるウェブアプリケーションファイアウォール（WAF）機能です。オンライン資産を脅威から守るために多くの企業で使用されていますが、特定のIPからアクセスできないという問題が発生することがあります。この記事では、そのような問題が発生した場合の解決法について詳しく説明します。

## 2. Cloud Armorの基本

### 2-1 Cloud Armorとは

Cloud Armorは、Googleのインフラを活用して、サービスの可用性を高め、セキュリティを強化するためのツールです。そして、DDoS攻撃や不正アクセスといったサイバー攻撃からサービスを保護するために役立ちます。

### 2-2 主な機能

- **DDoSプロテクション**：特にLayer 3およびLayer 4での大量のリクエストからサービスを守ります。

- **IPベースのフィルタリング**：ホワイトリストやブラックリストをシンプルに設定し、特定のIPからのアクセスを制御します。

- **地理的制限**：国単位でのアクセス制限が可能です。

- **高速なルール適用**：設定したルールはリアルタイムで反映されます。

## 3. 特定のIPからアクセスできない問題の概要

### 3-1 問題の症状

Cloud Armorを有効にした後、一部のIPアドレスがWebアプリケーションにアクセスできなくなることがあります。この問題は頻繁にアクセスする顧客やベンダーのIPで発生することがあり、業務に影響を及ぼします。

### 3-2 一般的な原因

- **誤ったIPフィルタリング**：IPアドレスのホワイトリスト、ブラックリスト設定の誤り。

- **Rule precedenceの順位**：設定したルールが意図した順番で適用されていない。

- **ログの設定不足**：適切にログが取得されていないため、問題の特定が困難。

## 4. 解決策

### 4-1 アクセス制御設定の確認

設定ミスはよくある原因です。`gcloud` CLIを使用して現在の設定を確認します。

```bash

gcloud compute security-policies describe [YOUR_SECURITY_POLICY_NAME]

```

出力を確認し、設定に誤りがないかレビューします。特に許可するはずのIPアドレスが正しく設定されていることを確認してください。

### 4-2 マッチングルールの修正

ルールが多すぎたり、順序が誤っている場合、意図しないブロッキングが発生することがあります。ルールの順序を確認し、必要に応じて編集します。

```bash

gcloud compute security-policies rules list --security-policy [YOUR_SECURITY_POLICY_NAME]

```

### 4-3 ログを使った問題の特定

Cloud Armorはリクエストログを提供します。ログを利用して、どのルールがどのIPをブロックしているかを確認できる場合があります。

```bash

gcloud logging read "resource.type=gce_instance AND resource.name=[INSTANCE_NAME]"

```

### 4-4 IPホワイトリストの設定

特定のIPアドレスを無条件に許可する設定を追加します。必要に応じて、IPレンジで設定することも可能です。

```bash

gcloud compute security-policies rules create 1000 --security-policy [YOUR_SECURITY_POLICY_NAME] --action "allow" --src-ip-ranges [YOUR_IP_ADDRESS]

```

### 4-5 試行錯誤による調査と修正

問題が完全に解決されない場合は、以下のステップを踏んでみてください：

- 一時的に最も制限の少ないルールセットにして、問題が有るか無いかを確認

- 特定のサブネットに対してルールを設定しテスト

## 5. 導入事例

### 5-1 事例1: 小規模企業の事例

ある小規模企業がCloud Armorを導入した際、誤って全社のIPがブロックされる事態が発生しました。原因は、IPアドレスをCIDR表記で入力する際のミスでした。設定を修正し、アクセスが再び許可されました。

### 5-2 事例2: 大規模プラットフォームの事例

大規模プラットフォームにおけるテスト環境で、マッチングルールの順序が原因で開発者のアクセスが不可になる問題がありました。ルールの優先順位を再設定し、特定IPをホワイトリストに追加することで解決しました。

## 6. まとめ

Cloud Armorは非常に強力なセキュリティツールですが、設定を誤ると一部のIPが誤ってブロックされることがあります。問題が発生した場合は、設定の確認やログの解析を試み、特定のIPをホワイトリストに追加するなどして解決しましょう。正確な設定と定期的なモニタリングが不要なトラブルを回避する鍵です。

Cloud Armor適用時に特定のIPからアクセスできない問題の解決法

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