GoogleDataAPIを使った複数ビューのデータ統合

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2024年12月17日 4:28

複数のビューやプロパティに分散されたデータを統合して分析することは、全体像を把握するために非常に重要です。Google Analytics Data API(GoogleDataAPI)を活用すれば、複数ビューのデータを効率的に取得し、統合して一元管理することが可能です。本記事では、GoogleDataAPIを使って複数ビューのデータを統合する方法を解説します。

必要な準備

複数ビューのデータ統合を実施するためには、以下の準備が必要です:

  1. Google Cloudプロジェクトの設定
  2. サービスアカウントの作成
  3. Google Analytics APIの有効化
  4. Node.js環境のセットアップ
  5. 複数のGoogle Analytics 4(GA4)プロパティIDの確認

Google Cloudプロジェクトの設定

Google Cloud Consoleで新しいプロジェクトを作成し、GoogleDataAPIを使用する基盤を整えます。

サービスアカウントの作成

サービスアカウントを作成し、Google Analytics APIに必要な権限を付与します。JSON形式の認証キーをダウンロードして保存します。

Google Analytics APIの有効化

Google Cloud Consoleで「APIとサービス」 > 「ライブラリ」に移動し、Google Analytics Data APIを有効にします。

Node.js環境のセットアップ

Node.jsを利用してデータを取得します。以下のコマンドで必要なライブラリをインストールしてください:

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複数のGA4プロパティIDの確認

Google Analyticsの管理画面から、データ統合の対象となる複数のGA4プロパティIDを確認します。

複数ビューのデータ取得手順

複数のプロパティやビューからデータを取得し、統合する手順を紹介します。

必要なライブラリのインポート

Google Analytics Data APIを使用するためのライブラリをインポートします。

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クライアントの初期化

サービスアカウントキーを使用してクライアントを初期化します。

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複数プロパティからのデータ取得

以下のコードでは、複数のGA4プロパティからセッション数とコンバージョン数を取得し、統合します。

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実行結果の例

以下のように、複数プロパティのデータが統合されて出力されます:

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アプリデータとウェブデータの連携

Google Analytics 4(GA4)では、ウェブデータとアプリデータを同一プロパティ内で取得できるため、両者を統合的に分析することが可能です。以下はその手順です。

イベントベースのデータ取得

GA4では、ウェブとアプリのイベントデータが統合されて記録されます。これをGoogleDataAPIで取得するには、streamIdやイベント名を指定します。

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実行結果の例

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データ統合の活用例

  1. チャネルごとの比較: ウェブとアプリでのトラフィックやコンバージョンを比較。
  2. ユーザー行動の一元管理: 両方のデータを統合してユーザー行動を一貫して把握。
  3. クロスプラットフォームのKPI設定: ウェブとアプリの共通KPIを設定し、最適化施策を検討。

まとめ

GoogleDataAPIを活用すれば、複数のGA4プロパティやビューのデータ、さらにはウェブとアプリデータを統合的に取得・分析することが可能です。この記事の手順を参考に、プラットフォーム全体のパフォーマンスを把握し、データドリブンな意思決定を実現しましょう。

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