BASEのようなシステムの開発の流れとコスト
2025年03月13日 14:04
BASEは、個人や小規模事業者が簡単にオンラインショップを開設できるECプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても利用できる点が特徴で、決済機能、商品管理、受注管理、マーケティング機能などを提供しています。
同様のシステムをゼロから開発する場合、多くの機能を実装する必要があります。以下では、開発の流れとそのコストについて詳しく解説します。
市場調査を行い、ターゲット顧客や競合分析を実施します。その後、必要な機能を明確にし、仕様を決定します。主な機能として、
この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は100〜500万円程度かかります。
システムの技術スタックを決定し、クラウドインフラやデータフローを設計します。一般的な技術構成は以下の通りです。
要素 | 技術候補 |
---|---|
バックエンド | Ruby on Rails, Laravel, Django |
フロントエンド | React.js, Vue.js |
データベース | PostgreSQL, MySQL |
決済システム | Stripe, Pay.jp, GMOペイメントゲートウェイ |
クラウド | AWS, GCP, Firebase |
この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は200〜800万円程度かかります。
初心者でも簡単に使えるインターフェースを設計するため、ワイヤーフレームを作成し、デザインシステムを構築します。特に、管理画面や商品ページのカスタマイズ機能を重視します。
この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は200〜500万円程度かかります。
ユーザー認証、商品管理、決済、注文管理、在庫管理などの機能を実装します。API設計を行い、フロントエンドと連携できる仕組みを構築します。
この開発には約3〜6ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,500万円程度になります。
ショップオーナー向けの管理画面や、エンドユーザー向けのショップページを開発します。レスポンシブデザインを採用し、モバイル端末でも快適に利用できるように設計します。
この開発には約3〜6ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,200万円程度になります。
商品情報、注文履歴、顧客情報などを管理するデータベースを設計し、スケーラビリティを考慮した最適化を行います。
この工程には約2〜3ヶ月の期間が必要で、費用は300〜700万円程度かかります。
決済ゲートウェイや配送サービスとの連携を実現するため、APIを開発します。また、SNSとの連携機能やWebhookの実装も行います。
この開発には約3〜4ヶ月の期間が必要で、費用は400〜900万円程度になります。
テストを実施し、システムの安定性を確認した後、本番環境にデプロイします。テストにはJest、Pytest、Seleniumなどのツールを活用し、負荷テストやセキュリティテストも行います。
この工程には約2〜4ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,200万円程度になります。
システムの監視とログ管理、セキュリティ対策を継続的に行い、機能の追加や改善を実施します。
年間の運用・保守費用は800〜2,500万円程度かかります。
項目 | 費用範囲 |
---|---|
要件定義 | 100〜500万円 |
アーキテクチャ設計 | 200〜800万円 |
UI/UX設計 | 200〜500万円 |
バックエンド開発 | 500〜1,500万円 |
フロントエンド開発 | 500〜1,200万円 |
データベース設計 | 300〜700万円 |
API開発・統合 | 400〜900万円 |
テスト・デプロイ | 500〜1,200万円 |
合計 | 2,700〜7,300万円 |
年間の運用・保守費用は800万〜2,500万円、クラウドインフラコストは月額50万〜300万円程度かかります。
BASEのようなECプラットフォームの開発には、大規模な設計と開発工程が必要であり、総額で約2,700万〜7,300万円のコストがかかります。運用・保守を含めると、年間でさらに800万〜2,500万円が必要になります。
MVP(最小限の機能)からリリースし、段階的に拡張することで、開発コストを抑えることができます。オープンソースの活用やSaaSサービスとの統合も、コスト削減に有効な手段となります。
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