BASEのようなシステムの開発の流れとコスト

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2025年03月13日 14:04

1. BASEのようなシステムとは?

BASEは、個人や小規模事業者が簡単にオンラインショップを開設できるECプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても利用できる点が特徴で、決済機能、商品管理、受注管理、マーケティング機能などを提供しています。

同様のシステムをゼロから開発する場合、多くの機能を実装する必要があります。以下では、開発の流れとそのコストについて詳しく解説します。


2. 開発の全体フロー

2.1 要件定義

市場調査を行い、ターゲット顧客や競合分析を実施します。その後、必要な機能を明確にし、仕様を決定します。主な機能として、

  • 商品管理(商品登録、在庫管理)
  • 決済システム(クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済)
  • カート機能(カート保存、注文管理)
  • 注文処理(ステータス管理、配送設定)
  • 顧客管理(会員登録、購入履歴)
  • デザインテンプレート(ノーコードでのカスタマイズ)
  • マーケティング機能(クーポン発行、メール通知、SNS連携)
  • 管理画面(ショップオーナー向けのダッシュボード)

この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は100〜500万円程度かかります。


2.2 アーキテクチャ設計

システムの技術スタックを決定し、クラウドインフラやデータフローを設計します。一般的な技術構成は以下の通りです。

要素技術候補
バックエンドRuby on Rails, Laravel, Django
フロントエンドReact.js, Vue.js
データベースPostgreSQL, MySQL
決済システムStripe, Pay.jp, GMOペイメントゲートウェイ
クラウドAWS, GCP, Firebase

この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は200〜800万円程度かかります。


2.3 UI/UX設計

初心者でも簡単に使えるインターフェースを設計するため、ワイヤーフレームを作成し、デザインシステムを構築します。特に、管理画面や商品ページのカスタマイズ機能を重視します。

この工程には約1〜2ヶ月の期間が必要で、費用は200〜500万円程度かかります。


2.4 バックエンド開発

ユーザー認証、商品管理、決済、注文管理、在庫管理などの機能を実装します。API設計を行い、フロントエンドと連携できる仕組みを構築します。

この開発には約3〜6ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,500万円程度になります。


2.5 フロントエンド開発

ショップオーナー向けの管理画面や、エンドユーザー向けのショップページを開発します。レスポンシブデザインを採用し、モバイル端末でも快適に利用できるように設計します。

この開発には約3〜6ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,200万円程度になります。


2.6 データベース設計

商品情報、注文履歴、顧客情報などを管理するデータベースを設計し、スケーラビリティを考慮した最適化を行います。

この工程には約2〜3ヶ月の期間が必要で、費用は300〜700万円程度かかります。


2.7 API開発と統合

決済ゲートウェイや配送サービスとの連携を実現するため、APIを開発します。また、SNSとの連携機能やWebhookの実装も行います。

この開発には約3〜4ヶ月の期間が必要で、費用は400〜900万円程度になります。


3. テストとデプロイ

テストを実施し、システムの安定性を確認した後、本番環境にデプロイします。テストにはJest、Pytest、Seleniumなどのツールを活用し、負荷テストやセキュリティテストも行います。

この工程には約2〜4ヶ月の期間が必要で、費用は500〜1,200万円程度になります。


4. 運用と保守

システムの監視とログ管理、セキュリティ対策を継続的に行い、機能の追加や改善を実施します。

年間の運用・保守費用は800〜2,500万円程度かかります。


5. 開発費用の見積もり

項目費用範囲
要件定義100〜500万円
アーキテクチャ設計200〜800万円
UI/UX設計200〜500万円
バックエンド開発500〜1,500万円
フロントエンド開発500〜1,200万円
データベース設計300〜700万円
API開発・統合400〜900万円
テスト・デプロイ500〜1,200万円
合計2,700〜7,300万円

年間の運用・保守費用は800万〜2,500万円、クラウドインフラコストは月額50万〜300万円程度かかります。


6. まとめ

BASEのようなECプラットフォームの開発には、大規模な設計と開発工程が必要であり、総額で約2,700万〜7,300万円のコストがかかります。運用・保守を含めると、年間でさらに800万〜2,500万円が必要になります。

MVP(最小限の機能)からリリースし、段階的に拡張することで、開発コストを抑えることができます。オープンソースの活用やSaaSサービスとの統合も、コスト削減に有効な手段となります。

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