# API GatewayでSOAP→REST変換時にCORS対応する方法

## 1. はじめに

API Gatewayを使用してSOAPからRESTへの変換を行う際、クロスオリジンリソースシェアリング（CORS）を有効にすることが重要です。CORSを正しく設定することで、ブラウザからのリクエストが異なるオリジン（ドメイン）間で安全に行えるようになります。本記事では、AWS API Gatewayを用いたSOAP→REST変換時にCORSをどのように設定するかについて詳しく説明します。

## 2. CORSの基礎知識

### 2-1. CORSとは

CORSは、あるオリジンで実行されているウェブアプリケーションが、異なるオリジンのリソースに対してリクエストを行うことを許可または制限するためのHTTPヘッダーのセットです。標準の同一オリジンポリシーでは、異なるオリジンにリクエストを行うことは制限されているため、CORSが必要になります。

### 2-2. CORSの仕組み

- **プリフライトリクエスト**: HTTP OPTIONSメソッドを使用して、ブラウザが実際のリクエストの前にサーバーに問い合わせを行います。これには、実際のリクエストで使用されるメソッド、ヘッダー、オリジンなどが含まれます。
- **レスポンスヘッダー**: サーバーはリクエストが許可される場合、`Access-Control-Allow-Origin`、`Access-Control-Allow-Methods`、および`Access-Control-Allow-Headers`などのCORSヘッダーを返します。

## 3. SOAP→REST変換におけるAPI Gatewayの設定

### 3-1. API Gatewayの作成

1. **APIの作成**: AWSマネジメントコンソールでAPI Gatewayにアクセスし、新しいAPIを作成します。REST APIを選択し、名前を決めて作成します。

2. **リソースとメソッドの追加**: 必要なリソースを作成し、SOAPリクエストを受けるためのPOSTメソッドを追加します。

### 3-2. SOAP→REST変換設定

- **変換設定**: API Gatewayを使用して、受け取ったSOAPメッセージをREST形式に変換します。これはMapping Templateを使用して行います。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. CORS対応の設定

### 4-1. OPTIONSメソッドの設定

すべてのリソースにOPTIONSメソッドを追加し、CORS設定を行います。

1. **OPTIONSメソッドを追加**: リソースにOPTIONSメソッドを追加します。

2. **CORS設定**: 以下のヘッダーを設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. CORS設定のデプロイ

1. **スタージ設定**: CORSを設定したAPIをステージにデプロイします。
    - API名、ステージ名を指定してデプロイします。

2. **動作確認**: ブラウザからAPIエンドポイントを実行し、CORSヘッダーが正しく設定されていることを確認します。

## 5. CORS設定が動作しない場合のトラブルシューティング

### 5-1. 最も一般的な問題と対策

- **問題: レスポンスにCORSヘッダーがない**  
  場合によっては、API Gatewayの設定ミスや変更が適用されないことがあります。いくつかの設定を確認する必要があります。

- **対策**: ステージのキャッシュをクリアし、デプロイしていることを確認します。再度デプロイしてみると、設定が反映されることがあります。

### 5-2. デバッグとログの活用

- **CloudWatch Logs**: CloudWatchにログを出力し、APIの動作ログを確認します。どのステップでエラーが発生しているかを詳細に確認することができます。

## 6. まとめ

AWS API Gatewayを活用して、SOAPからRESTへの効率的な変換を実現しつつ、CORSの設定を行うことでセキュアなクロスドメイン通信を確保します。OPTIONSメソッドのCORSヘッダー設定を正しく行うことが重要であり、設定後には適切な動作確認が必要です。これにより、さまざまなオリジンからのリクエストを安全に処理し、APIの利用範囲を広げられます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# API GatewayでSOAP→REST変換時にCORS対応する方法

## 1. はじめに

API Gatewayを使用してSOAPからRESTへの変換を行う際、クロスオリジンリソースシェアリング（CORS）を有効にすることが重要です。CORSを正しく設定することで、ブラウザからのリクエストが異なるオリジン（ドメイン）間で安全に行えるようになります。本記事では、AWS API Gatewayを用いたSOAP→REST変換時にCORSをどのように設定するかについて詳しく説明します。

## 2. CORSの基礎知識

### 2-1. CORSとは

CORSは、あるオリジンで実行されているウェブアプリケーションが、異なるオリジンのリソースに対してリクエストを行うことを許可または制限するためのHTTPヘッダーのセットです。標準の同一オリジンポリシーでは、異なるオリジンにリクエストを行うことは制限されているため、CORSが必要になります。

### 2-2. CORSの仕組み

- **プリフライトリクエスト**: HTTP OPTIONSメソッドを使用して、ブラウザが実際のリクエストの前にサーバーに問い合わせを行います。これには、実際のリクエストで使用されるメソッド、ヘッダー、オリジンなどが含まれます。
- **レスポンスヘッダー**: サーバーはリクエストが許可される場合、`Access-Control-Allow-Origin`、`Access-Control-Allow-Methods`、および`Access-Control-Allow-Headers`などのCORSヘッダーを返します。

## 3. SOAP→REST変換におけるAPI Gatewayの設定

### 3-1. API Gatewayの作成

1. **APIの作成**: AWSマネジメントコンソールでAPI Gatewayにアクセスし、新しいAPIを作成します。REST APIを選択し、名前を決めて作成します。

2. **リソースとメソッドの追加**: 必要なリソースを作成し、SOAPリクエストを受けるためのPOSTメソッドを追加します。

### 3-2. SOAP→REST変換設定

- **変換設定**: API Gatewayを使用して、受け取ったSOAPメッセージをREST形式に変換します。これはMapping Templateを使用して行います。

```json
{
  "body": "$input.body"
}
```

## 4. CORS対応の設定

### 4-1. OPTIONSメソッドの設定

すべてのリソースにOPTIONSメソッドを追加し、CORS設定を行います。

1. **OPTIONSメソッドを追加**: リソースにOPTIONSメソッドを追加します。

2. **CORS設定**: 以下のヘッダーを設定します。

```plaintext
Access-Control-Allow-Origin: '*'
Access-Control-Allow-Methods: 'POST,OPTIONS'
Access-Control-Allow-Headers: 'Content-Type,Authorization'
```

### 4-2. CORS設定のデプロイ

1. **スタージ設定**: CORSを設定したAPIをステージにデプロイします。
    - API名、ステージ名を指定してデプロイします。

2. **動作確認**: ブラウザからAPIエンドポイントを実行し、CORSヘッダーが正しく設定されていることを確認します。

## 5. CORS設定が動作しない場合のトラブルシューティング

### 5-1. 最も一般的な問題と対策

- **問題: レスポンスにCORSヘッダーがない**  
  場合によっては、API Gatewayの設定ミスや変更が適用されないことがあります。いくつかの設定を確認する必要があります。

- **対策**: ステージのキャッシュをクリアし、デプロイしていることを確認します。再度デプロイしてみると、設定が反映されることがあります。

### 5-2. デバッグとログの活用

- **CloudWatch Logs**: CloudWatchにログを出力し、APIの動作ログを確認します。どのステップでエラーが発生しているかを詳細に確認することができます。

## 6. まとめ

AWS API Gatewayを活用して、SOAPからRESTへの効率的な変換を実現しつつ、CORSの設定を行うことでセキュアなクロスドメイン通信を確保します。OPTIONSメソッドのCORSヘッダー設定を正しく行うことが重要であり、設定後には適切な動作確認が必要です。これにより、さまざまなオリジンからのリクエストを安全に処理し、APIの利用範囲を広げられます。 

API GatewayでSOAP→REST変換時にCORS対応する方法

1. はじめに

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）