# Cisco IOSでのVTP（VLAN Trunking Protocol）設定例

## 目次
1. VTPとは
2. VTPの動作モード
   1. サーバーモード
   2. クライアントモード
   3. トランスペアレントモード
3. VTPドメインの設定
4. VTP設定の実践例
5. VTPバージョンの選択
6. まとめ

## 1. VTPとは

VLAN Trunking Protocol (VTP) は、Ciscoのスイッチ間でVLAN情報を自動的に同期させるためのプロトコルです。これにより、ネットワーク管理者はVLAN設定を各々のスイッチで個別に設定する必要がなくなります。

VTPはVTPドメイン内のすべてのスイッチでVLAN設定を効率的に伝播し、一貫性を保つことに役立ちます。

## 2. VTPの動作モード

VTPは3つの異なる動作モードをサポートしています。それぞれの動作モードには特定の機能があります。

### 2-1. サーバーモード

サーバーモードでは、スイッチはVTPドメイン内でVLAN情報を作成、削除、または変更することができます。サーバーモードのスイッチは、これらの変更を他のスイッチに伝播します。

### 2-2. クライアントモード

クライアントモードでは、スイッチはVLAN情報を受信しますが、VLANの作成、削除、または変更を行うことはできません。クライアントは、サーバーからの情報を受け取るだけです。

### 2-3. トランスペアレントモード

トランスペアレントモードでは、スイッチはVLANの作成、削除、または変更をローカルで行うことができますが、それをVTPドメインに伝播しません。また、受信したVTPメッセージは他のスイッチに転送されます。

## 3. VTPドメインの設定

VTPドメインは、スイッチがVTP情報を交換するために所属する論理グループです。すべてのスイッチが同じVTPドメイン名を共有している必要があります。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. VTP設定の実践例

スイッチをVTPサーバーモードに設定し、VTPドメインを設定する例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

同様に、スイッチをVTPクライアントモードに設定するには以下のようにします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. VTPバージョンの選択

VTPには主に2つのバージョンがあります。

- **VTPv1およびVTPv2**: 基本的なVLAN構成の管理。
- **VTPv3**: より高度な機能を提供し、VTPドメインを強化します。

バージョンを設定するコマンドは以下の通りです。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. まとめ

VTPは、スイッチ間でVLAN構成を管理する手間を軽減する強力なプロトコルです。サーバー、クライアント、トランスペアレントモードを理解し、適切に構成することで、管理負荷を大幅に軽減できます。正しい設定を行い、ネットワークを効率的に管理しましょう。

この記事はエンジニアがVTPを活用するためのガイドとして機能することを願っています。[cv:issue_marketplace_engineer]

### 注意

- VTP設定時には、各スイッチの状態、バージョン、およびドメイン名が一致していることを確認してください。
- 設定にミスがある場合、VLAN情報が意図しない結果を招く可能性があるため、注意が必要です。

これで、VTPの設定の概要とその実装例について理解する一助となれば幸いです。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Cisco IOSでのVTP（VLAN Trunking Protocol）設定例

## 目次
1. VTPとは
2. VTPの動作モード
   1. サーバーモード
   2. クライアントモード
   3. トランスペアレントモード
3. VTPドメインの設定
4. VTP設定の実践例
5. VTPバージョンの選択
6. まとめ

## 1. VTPとは

VLAN Trunking Protocol (VTP) は、Ciscoのスイッチ間でVLAN情報を自動的に同期させるためのプロトコルです。これにより、ネットワーク管理者はVLAN設定を各々のスイッチで個別に設定する必要がなくなります。

VTPはVTPドメイン内のすべてのスイッチでVLAN設定を効率的に伝播し、一貫性を保つことに役立ちます。

## 2. VTPの動作モード

VTPは3つの異なる動作モードをサポートしています。それぞれの動作モードには特定の機能があります。

### 2-1. サーバーモード

サーバーモードでは、スイッチはVTPドメイン内でVLAN情報を作成、削除、または変更することができます。サーバーモードのスイッチは、これらの変更を他のスイッチに伝播します。

### 2-2. クライアントモード

クライアントモードでは、スイッチはVLAN情報を受信しますが、VLANの作成、削除、または変更を行うことはできません。クライアントは、サーバーからの情報を受け取るだけです。

### 2-3. トランスペアレントモード

トランスペアレントモードでは、スイッチはVLANの作成、削除、または変更をローカルで行うことができますが、それをVTPドメインに伝播しません。また、受信したVTPメッセージは他のスイッチに転送されます。

## 3. VTPドメインの設定

VTPドメインは、スイッチがVTP情報を交換するために所属する論理グループです。すべてのスイッチが同じVTPドメイン名を共有している必要があります。

```bash
Switch# configure terminal
Switch(config)# vtp domain your_domain_name
```

## 4. VTP設定の実践例

スイッチをVTPサーバーモードに設定し、VTPドメインを設定する例を示します。

```bash
Switch# configure terminal
Switch(config)# vtp mode server
Switch(config)# vtp domain example_domain
Switch(config)# vtp password your_password
Switch(config)# end
Switch# show vtp status
```

同様に、スイッチをVTPクライアントモードに設定するには以下のようにします。

```bash
Switch# configure terminal
Switch(config)# vtp mode client
Switch(config)# vtp domain example_domain
Switch(config)# vtp password your_password
Switch(config)# end
```

## 5. VTPバージョンの選択

VTPには主に2つのバージョンがあります。

- **VTPv1およびVTPv2**: 基本的なVLAN構成の管理。
- **VTPv3**: より高度な機能を提供し、VTPドメインを強化します。

バージョンを設定するコマンドは以下の通りです。

```bash
Switch# configure terminal
Switch(config)# vtp version 3
Switch(config)# end
```

## 6. まとめ

VTPは、スイッチ間でVLAN構成を管理する手間を軽減する強力なプロトコルです。サーバー、クライアント、トランスペアレントモードを理解し、適切に構成することで、管理負荷を大幅に軽減できます。正しい設定を行い、ネットワークを効率的に管理しましょう。

この記事はエンジニアがVTPを活用するためのガイドとして機能することを願っています。[![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

### 注意

- VTP設定時には、各スイッチの状態、バージョン、およびドメイン名が一致していることを確認してください。
- 設定にミスがある場合、VLAN情報が意図しない結果を招く可能性があるため、注意が必要です。

これで、VTPの設定の概要とその実装例について理解する一助となれば幸いです。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

Cisco IOSでのVTP（VLAN Trunking Protocol）設定例

目次

1. VTPとは

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）