
### 詳細

#### 1-1 配列とポインタの関係

- 配列の名前は、その配列の最初の要素へのポインタとして扱われます。

- 配列とポインタは似ていますが、**決定的に違う**のは、配列はその要素を保持するためのメモリ全体を指しますが、ポインタはそのメモリアドレスを保持するだけです。

#### 1-2 `sizeof` 演算子の動作

- `sizeof` 演算子は、コンパイル時に型のサイズを決定するために使われます。

- 配列の場合、`sizeof` は配列の全体のバイト数を戻します。

- 配列が関数に渡される時、その型がポインタに暗黙的に変換されるため、`sizeof` はポインタのサイズを返します。

#### 1-3 実例

以下は、sizeofの動作を説明する簡単なコード例です。

```c

#include <stdio.h>

void printSize(int arr[]) {

    printf("Size of array in function: %zu\n", sizeof(arr));

}

int main() {

    int arr[10];

    printf("Size of array in main: %zu\n", sizeof(arr));

    printSize(arr);

    return 0;

}

```

- このコードでは、`main` の中では `sizeof(arr)` は 40 (10個のint要素がそれぞれ4バイト) を示しますが、`printSize` の中ではポインタとしてサイズを測るため `4` または `8` を示します。

#### 1-4 通常の解決策

- 関数に配列の要素数も渡す。

- スタティックな情報が必要な場合は、構造体を使用してサイズ情報を含むデータを管理する。

### まとめ

C言語において配列を関数に渡す場合には、その配列のサイズに関する情報を一緒に渡すか、配列の扱い方を工夫する必要があります。ポインタと配列の振る舞いの違いを理解することは、効率的かつバグの少ないコードを書くために非常に重要です。

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1-1 配列とポインタの関係

1-2 sizeof 演算子の動作

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1-2 `sizeof` 演算子の動作