# CloudFrontディストリビューションの作成と設定手順をTerraformで自動化する

## 目次

1. はじめに
2. Terraformのセットアップ
   - 2.1 必要なツールのインストール
   - 2.2 Terraformの初期設定
3. AWSプロバイダの設定
   - 3.1 プロバイダの定義
   - 3.2 IAMユーザーの作成と設定
4. S3バケットの作成
5. CloudFrontディストリビューションの作成
   - 5.1 基本設定
   - 5.2 オリジン設定
   - 5.3 キャッシュビヘイビア
   - 5.4 証明書の設定
6. Terraformコード例
   - 6.1 メインコード
   - 6.2 変数ファイル
7. 実行手順
   - 7.1 初期化
   - 7.2 プランの確認
   - 7.3 適用
8. まとめ

## 1. はじめに

Amazon CloudFrontは、コンテンツを低レイテンシで配信するためのグローバルなCDNサービスです。このガイドでは、Terraformを使用してAWSでCloudFrontディストリビューションを自動化する方法を詳細に解説します。Terraformを活用することで、AWSリソースの管理が容易になり、インフラストラクチャーのコード化が可能となります。

## 2. Terraformのセットアップ

### 2.1 必要なツールのインストール

Terraformを使用するためには、まずTerraform本体とAWS CLIのインストールが必要です。以下にそれぞれのインストール手順を示します。

- **Terraform**: [公式ダウンロードページ](https://www.terraform.io/downloads.html)から、自身のOSに対応したバイナリを取得し、インストールします。
  
- **AWS CLI**: [公式インストールガイド](https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/userguide/cli-configure-quickstart.html)に従ってインストールします。

### 2.2 Terraformの初期設定

Terraformの初期化を行うために、以下のコマンドを実行します。

![img](/mosaic-code.jpg)

このコマンドは、Terraformの動作に必要なプラグインを自動的にダウンロードし、設定ファイルを準備します。

## 3. AWSプロバイダの設定

Terraformを使用してAWSリソースを管理するためには、プロバイダの定義が必要です。ここではAWSプロバイダの設定方法を紹介します。

### 3.1 プロバイダの定義

![img](/mosaic-code.jpg)

上記のように`provider`ブロックを定義し、使用するリージョンを設定します。

### 3.2 IAMユーザーの作成と設定

AWS CLIを使用して、IAMユーザーを作成し、適切なアクセスキーを取得します。以下のコマンドを実行して、アクセスキーとシークレットキーを設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

プロンプトに従ってキーを入力し、設定を完了させます。

## 4. S3バケットの作成

CloudFrontディストリビューションのデフォルトオリジンとしてS3バケットを使用します。Terraformで以下のコードを使用してS3バケットを作成します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. CloudFrontディストリビューションの作成

CloudFrontディストリビューションは、多くの設定オプションを持ちますが、ここでは基本的な設定方法をご紹介します。

### 5.1 基本設定

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.2 オリジン設定

オリジンは、CloudFrontがデータを取得する場所です。この例ではS3バケットをオリジンとして使用します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.3 キャッシュビヘイビア

キャッシュビヘイビアの設定は、CloudFrontがどのようにコンテンツをキャッシュするかを定義します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.4 証明書の設定

HTTPS接続を有効にするため、カスタムSSL証明書を設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. Terraformコード例

以下は、Terraformを使用したCloudFrontディストリビューションの作成に必要な完全なコード例です。

### 6.1 メインコード

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2 変数ファイル

必要に応じて、変数ファイル（`variables.tf`）を作成して、値を管理します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 7. 実行手順

Terraformを使用してCloudFrontディストリビューションを作成するためのステップを解説します。

### 7.1 初期化

Terraformのプロジェクトを初期化します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 7.2 プランの確認

実行計画を確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 7.3 適用

計画に基づいてリソースを作成します。

![img](/mosaic-code.jpg)

計画が確認され問題がなければ、最終的に`yes`と入力して適用します。

## 8. まとめ

Terraformを使用したAWS CloudFrontのディストリビューション設定は、構成を簡略化し、コードにより変更管理を一元化するのに非常に有効です。正確な設定ファイルを使うことで、繰り返しの自動デプロイや、バージョン管理を効果的に行うことができます。Terraformは多くのクラウドサービスをサポートしており、複雑なインフラストラクチャの管理を容易にし、全体の操作をシンプルにします。次のステップとして、AWS IAMやVPCの設定もTerraformで自動化してみましょう。これはクラウド管理の効率をさらに高めるでしょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# CloudFrontディストリビューションの作成と設定手順をTerraformで自動化する

## 目次

1. はじめに
2. Terraformのセットアップ
   - 2.1 必要なツールのインストール
   - 2.2 Terraformの初期設定
3. AWSプロバイダの設定
   - 3.1 プロバイダの定義
   - 3.2 IAMユーザーの作成と設定
4. S3バケットの作成
5. CloudFrontディストリビューションの作成
   - 5.1 基本設定
   - 5.2 オリジン設定
   - 5.3 キャッシュビヘイビア
   - 5.4 証明書の設定
6. Terraformコード例
   - 6.1 メインコード
   - 6.2 変数ファイル
7. 実行手順
   - 7.1 初期化
   - 7.2 プランの確認
   - 7.3 適用
8. まとめ

## 1. はじめに

Amazon CloudFrontは、コンテンツを低レイテンシで配信するためのグローバルなCDNサービスです。このガイドでは、Terraformを使用してAWSでCloudFrontディストリビューションを自動化する方法を詳細に解説します。Terraformを活用することで、AWSリソースの管理が容易になり、インフラストラクチャーのコード化が可能となります。

## 2. Terraformのセットアップ

### 2.1 必要なツールのインストール

Terraformを使用するためには、まずTerraform本体とAWS CLIのインストールが必要です。以下にそれぞれのインストール手順を示します。

- **Terraform**: [公式ダウンロードページ](https://www.terraform.io/downloads.html)から、自身のOSに対応したバイナリを取得し、インストールします。
  
- **AWS CLI**: [公式インストールガイド](https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/userguide/cli-configure-quickstart.html)に従ってインストールします。

### 2.2 Terraformの初期設定

Terraformの初期化を行うために、以下のコマンドを実行します。

```bash
terraform init
```

このコマンドは、Terraformの動作に必要なプラグインを自動的にダウンロードし、設定ファイルを準備します。

## 3. AWSプロバイダの設定

Terraformを使用してAWSリソースを管理するためには、プロバイダの定義が必要です。ここではAWSプロバイダの設定方法を紹介します。

### 3.1 プロバイダの定義

```hcl
provider "aws" {
  region = "us-east-1"
}
```

上記のように`provider`ブロックを定義し、使用するリージョンを設定します。

### 3.2 IAMユーザーの作成と設定

AWS CLIを使用して、IAMユーザーを作成し、適切なアクセスキーを取得します。以下のコマンドを実行して、アクセスキーとシークレットキーを設定します。

```bash
aws configure
```

プロンプトに従ってキーを入力し、設定を完了させます。

## 4. S3バケットの作成

CloudFrontディストリビューションのデフォルトオリジンとしてS3バケットを使用します。Terraformで以下のコードを使用してS3バケットを作成します。

```hcl
resource "aws_s3_bucket" "my_bucket" {
  bucket = "my-unique-bucket-name-terraform"
  acl    = "private"
}
```

## 5. CloudFrontディストリビューションの作成

CloudFrontディストリビューションは、多くの設定オプションを持ちますが、ここでは基本的な設定方法をご紹介します。

### 5.1 基本設定

```hcl
resource "aws_cloudfront_distribution" "my_distribution" {
  enabled = true

  # ...その他の設定
}
```

### 5.2 オリジン設定

オリジンは、CloudFrontがデータを取得する場所です。この例ではS3バケットをオリジンとして使用します。

```hcl
origin {
  domain_name = aws_s3_bucket.my_bucket.bucket_regional_domain_name
  origin_id   = "S3-my-origin"
  
  # ...その他の設定
}
```

### 5.3 キャッシュビヘイビア

キャッシュビヘイビアの設定は、CloudFrontがどのようにコンテンツをキャッシュするかを定義します。

```hcl
default_cache_behavior {
  allowed_methods  = ["GET", "HEAD"]
  cached_methods   = ["GET", "HEAD"]
  target_origin_id = "S3-my-origin"
  viewer_protocol_policy = "redirect-to-https"
  
  # ...その他の設定
}
```

### 5.4 証明書の設定

HTTPS接続を有効にするため、カスタムSSL証明書を設定します。

```hcl
viewer_certificate {
  acm_certificate_arn = "arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/abcdefg-1234-5678-abcd-ef1234567890"
  ssl_support_method  = "sni-only"
}
```

## 6. Terraformコード例

以下は、Terraformを使用したCloudFrontディストリビューションの作成に必要な完全なコード例です。

### 6.1 メインコード

```hcl
provider "aws" {
  region = "us-east-1"
}

resource "aws_s3_bucket" "my_bucket" {
  bucket = "my-unique-bucket-name-terraform"
  acl    = "private"
}

resource "aws_cloudfront_distribution" "my_distribution" {
  enabled = true

  origin {
    domain_name = aws_s3_bucket.my_bucket.bucket_regional_domain_name
    origin_id   = "S3-my-origin"
  }

  default_cache_behavior {
    allowed_methods  = ["GET", "HEAD"]
    cached_methods   = ["GET", "HEAD"]
    target_origin_id = "S3-my-origin"
    viewer_protocol_policy = "redirect-to-https"
  }

  viewer_certificate {
    acm_certificate_arn = "arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/abcdefg-1234-5678-abcd-ef1234567890"
    ssl_support_method  = "sni-only"
  }
}
```

### 6.2 変数ファイル

必要に応じて、変数ファイル（`variables.tf`）を作成して、値を管理します。

```hcl
variable "bucket_name" {
  description = "The name of the S3 bucket"
  type        = string
}

variable "acm_certificate_arn" {
  description = "The ARN of the ACM certificate"
  type        = string
}
```

## 7. 実行手順

Terraformを使用してCloudFrontディストリビューションを作成するためのステップを解説します。

### 7.1 初期化

Terraformのプロジェクトを初期化します。

```bash
terraform init
```

### 7.2 プランの確認

実行計画を確認します。

```bash
terraform plan
```

### 7.3 適用

計画に基づいてリソースを作成します。

```bash
terraform apply
```

計画が確認され問題がなければ、最終的に`yes`と入力して適用します。

## 8. まとめ

Terraformを使用したAWS CloudFrontのディストリビューション設定は、構成を簡略化し、コードにより変更管理を一元化するのに非常に有効です。正確な設定ファイルを使うことで、繰り返しの自動デプロイや、バージョン管理を効果的に行うことができます。Terraformは多くのクラウドサービスをサポートしており、複雑なインフラストラクチャの管理を容易にし、全体の操作をシンプルにします。次のステップとして、AWS IAMやVPCの設定もTerraformで自動化してみましょう。これはクラウド管理の効率をさらに高めるでしょう。 

CloudFrontディストリビューションの作成と設定手順をTerraformで自動化する

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）