# TomcatのAJPプロトコルを安全に構成するための設定ガイド

## 目次

1. はじめに
2. AJPプロトコルとは
3. セキュリティの重要性
4. AJP Connectorの基本設定
   4.1 ポート番号の設定
   4.2 バインドアドレスの制限
5. 過去の脆弱性とその対策
6. 高度なセキュリティ設定
   6.1 シークレット属性の使用
   6.2 認証の強化
   6.3 SSLの利用
7. Firewallによるアクセス制限
8. 監視とログの有効化
9. 実装例
10. まとめ

## 1. はじめに

TomcatのAJP（Apache JServ Protocol）は、Apache HTTP ServerとTomcat間で通信を行うためのプロトコルです。AJPを使用すると、リクエスト処理の負荷を分散し、Webアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。しかし、適切なセキュリティ対策を講じないと、脆弱性を狙った攻撃の危険性があります。本記事では、AJPプロトコルの安全な構成方法を詳しく解説します。

## 2. AJPプロトコルとは

AJPは、TomcatとWebサーバーの間で低レイテンシの通信を可能にするプロトコルです。主にApache HTTP Serverと組み合わせて使用され、リクエストをTomcatに転送して処理させます。

## 3. セキュリティの重要性

AJPの不適切な設定は、外部からの攻撃を許すことにつながります。特に、過去の事例では不正アクセスによるデータ漏洩が報告されています。安全にAJPを利用するためには、確実なセキュリティ対策が不可欠です。

## 4. AJP Connectorの基本設定

### 4.1 ポート番号の設定

AJP Connectorはデフォルトでポート8009を使用しますが、このポートを変更することでセキュリティを強化できます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.2 バインドアドレスの制限

AJP Connectorは特定のIPアドレスにバインドすることで、外部からのアクセスを制限します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. 過去の脆弱性とその対策

CVE-2020-1938 (Ghostcat)と呼ばれる脆弱性は、AJPプロトコルが不適切に設定された場合に発生する問題です。この脆弱性を回避するために、以下の対策が推奨されます。

- 未使用のAJP Connectorを削除
- バインドアドレスの制限
- シークレット属性の使用

## 6. 高度なセキュリティ設定

### 6.1 シークレット属性の使用

AJP 1.3 Connectorに`secret`属性を設定し、認証情報がない接続を拒否します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2 認証の強化

AJP接続は、他の信頼されたプロキシのみが接続できるようにします。これにはTomcatとWebサーバー同士の認証を強化することも含まれます。

### 6.3 SSLの利用

AJPプロトコルそのものには暗号化機能がないため、VPNやSSLトンネルなどを使用して通信を暗号化することを検討します。

## 7. Firewallによるアクセス制限

Firewallsを使用し、許可されたIPアドレスのみがAJPにアクセスできるようにルールを設定します。この方法により、外部からの不要な接続を防ぎます。

## 8. 監視とログの有効化

AJPの使用状況を監視し、予期しないアクセスやエラーが発生した場合にアラートを受け取れるように設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 9. 実装例

以下に、セキュリティ設定を施したAJP Connector定義の例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 10. まとめ

AJPプロトコルは便利ではありますが、適切なセキュリティ対策が必要です。この記事で紹介した設定を実施することで、潜在的なセキュリティリスクを大幅に低減できます。常に設定を見直し、新たな脅威に対して適応することが重要です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# TomcatのAJPプロトコルを安全に構成するための設定ガイド

## 目次

1. はじめに
2. AJPプロトコルとは
3. セキュリティの重要性
4. AJP Connectorの基本設定
   4.1 ポート番号の設定
   4.2 バインドアドレスの制限
5. 過去の脆弱性とその対策
6. 高度なセキュリティ設定
   6.1 シークレット属性の使用
   6.2 認証の強化
   6.3 SSLの利用
7. Firewallによるアクセス制限
8. 監視とログの有効化
9. 実装例
10. まとめ

## 1. はじめに

TomcatのAJP（Apache JServ Protocol）は、Apache HTTP ServerとTomcat間で通信を行うためのプロトコルです。AJPを使用すると、リクエスト処理の負荷を分散し、Webアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。しかし、適切なセキュリティ対策を講じないと、脆弱性を狙った攻撃の危険性があります。本記事では、AJPプロトコルの安全な構成方法を詳しく解説します。

## 2. AJPプロトコルとは

AJPは、TomcatとWebサーバーの間で低レイテンシの通信を可能にするプロトコルです。主にApache HTTP Serverと組み合わせて使用され、リクエストをTomcatに転送して処理させます。

## 3. セキュリティの重要性

AJPの不適切な設定は、外部からの攻撃を許すことにつながります。特に、過去の事例では不正アクセスによるデータ漏洩が報告されています。安全にAJPを利用するためには、確実なセキュリティ対策が不可欠です。

## 4. AJP Connectorの基本設定

### 4.1 ポート番号の設定

AJP Connectorはデフォルトでポート8009を使用しますが、このポートを変更することでセキュリティを強化できます。

```xml
<Connector protocol="AJP/1.3"
           port="8109"
           redirectPort="8443" />
```

### 4.2 バインドアドレスの制限

AJP Connectorは特定のIPアドレスにバインドすることで、外部からのアクセスを制限します。

```xml
<Connector protocol="AJP/1.3"
           address="127.0.0.1"
           port="8109"
           redirectPort="8443" />
```

## 5. 過去の脆弱性とその対策

CVE-2020-1938 (Ghostcat)と呼ばれる脆弱性は、AJPプロトコルが不適切に設定された場合に発生する問題です。この脆弱性を回避するために、以下の対策が推奨されます。

- 未使用のAJP Connectorを削除
- バインドアドレスの制限
- シークレット属性の使用

## 6. 高度なセキュリティ設定

### 6.1 シークレット属性の使用

AJP 1.3 Connectorに`secret`属性を設定し、認証情報がない接続を拒否します。

```xml
<Connector protocol="AJP/1.3"
           port="8109"
           secret="yourSecretKey"
           address="127.0.0.1"
           redirectPort="8443" />
```

### 6.2 認証の強化

AJP接続は、他の信頼されたプロキシのみが接続できるようにします。これにはTomcatとWebサーバー同士の認証を強化することも含まれます。

### 6.3 SSLの利用

AJPプロトコルそのものには暗号化機能がないため、VPNやSSLトンネルなどを使用して通信を暗号化することを検討します。

## 7. Firewallによるアクセス制限

Firewallsを使用し、許可されたIPアドレスのみがAJPにアクセスできるようにルールを設定します。この方法により、外部からの不要な接続を防ぎます。

## 8. 監視とログの有効化

AJPの使用状況を監視し、予期しないアクセスやエラーが発生した場合にアラートを受け取れるように設定します。

```xml
<Valve className="org.apache.catalina.valves.AccessLogValve"
       directory="logs"
       prefix="localhost_access_log."
       suffix=".txt"
       pattern="%h %l %u %t &quot;%r&quot; %s %b" />
```

## 9. 実装例

以下に、セキュリティ設定を施したAJP Connector定義の例を示します。

```xml
<Connector protocol="AJP/1.3"
           port="8109"
           address="127.0.0.1"
           secret="yourSecretKey"
           redirectPort="8443" />
```

## 10. まとめ

AJPプロトコルは便利ではありますが、適切なセキュリティ対策が必要です。この記事で紹介した設定を実施することで、潜在的なセキュリティリスクを大幅に低減できます。常に設定を見直し、新たな脅威に対して適応することが重要です。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

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