# Pollyを使ったリトライとサーキットブレーカーの実装例

## 目次

1. イントロダクション
2. Pollyとは
3. Pollyのインストール
4. リトライパターン
   1. 固定間隔リトライ
   2. 指数バックオフリトライ
5. サーキットブレーカーパターン
   1. サーキットの状態
   2. サーキットの開閉の設定
6. 実装例
   1. リトライの実装
   2. サーキットブレーカーの実装
7. 実装例の解説
8. まとめ

## 1. イントロダクション

現代のソフトウェア開発では、外部サービスとの連携が非常に重要です。しかし、ネットワークの不安定さや外部サービスのダウンタイムにより、アプリケーションが失敗する可能性があります。こうしたシナリオを回避するために、リトライとサーキットブレーカーパターンを適用することで、信頼性を高めることができます。

## 2. Pollyとは

Pollyは、.NET用のレジリエンスとスレッド耐性のためのライブラリです。このライブラリは、リトライ、サーキットブレーカー、タイムアウト、バルクヘッド、フォールバックなど、多数のレジリエンスポリシーを提供します。

## 3. Pollyのインストール

Pollyを利用するには、NuGetパッケージマネージャを通じてインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. リトライパターン

リトライパターンは、失敗した操作を再試行するための戦略を定義します。Pollyはさまざまなリトライ戦略を提供します。

### 4-1. 固定間隔リトライ

一定時間の間隔で失敗した操作を再試行します。

### 4-2. 指数バックオフリトライ

リトライ間隔は指数的に増加し、ネットワークやサービスの負荷を減少させます。

## 5. サーキットブレーカーパターン

サーキットブレーカーパターンは、多くの失敗が発生したときに、サービスへのリクエストを一時停止し、システムのさらなる悪化を防ぎます。

### 5-1. サーキットの状態

サーキットは通常、Closed、Open、Half-Openの3つの状態を持ちます。

### 5-2. サーキットの開閉の設定

サーキットが開く条件や、自動的に閉じる条件を設定します。

## 6. 実装例

### 6-1. リトライの実装

以下に固定間隔リトライの例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6-2. サーキットブレーカーの実装

以下にサーキットブレーカーパターンの例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 7. 実装例の解説

リトライパターンでは、`Handle<Exception>`として指定された例外が発生すると、指定回数だけ再試行します。サーキットブレーカーパターンでは、指定回数の例外が連続して発生すると、一定期間、リクエストの実行を中断します。

## 8. まとめ

Pollyを使い、簡潔にリトライとサーキットブレーカーパターンを実装することで、外部依存の信頼性を向上させることができます。これにより、アプリケーションのロバスト性が格段に向上します。これらのパターンを適用することで、アプリケーションの稼働時間を最大化し、ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供することが可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Pollyを使ったリトライとサーキットブレーカーの実装例

## 目次

1. イントロダクション
2. Pollyとは
3. Pollyのインストール
4. リトライパターン
   1. 固定間隔リトライ
   2. 指数バックオフリトライ
5. サーキットブレーカーパターン
   1. サーキットの状態
   2. サーキットの開閉の設定
6. 実装例
   1. リトライの実装
   2. サーキットブレーカーの実装
7. 実装例の解説
8. まとめ

## 1. イントロダクション

現代のソフトウェア開発では、外部サービスとの連携が非常に重要です。しかし、ネットワークの不安定さや外部サービスのダウンタイムにより、アプリケーションが失敗する可能性があります。こうしたシナリオを回避するために、リトライとサーキットブレーカーパターンを適用することで、信頼性を高めることができます。

## 2. Pollyとは

Pollyは、.NET用のレジリエンスとスレッド耐性のためのライブラリです。このライブラリは、リトライ、サーキットブレーカー、タイムアウト、バルクヘッド、フォールバックなど、多数のレジリエンスポリシーを提供します。

## 3. Pollyのインストール

Pollyを利用するには、NuGetパッケージマネージャを通じてインストールします。

```bash
dotnet add package Polly
```

## 4. リトライパターン

リトライパターンは、失敗した操作を再試行するための戦略を定義します。Pollyはさまざまなリトライ戦略を提供します。

### 4-1. 固定間隔リトライ

一定時間の間隔で失敗した操作を再試行します。

### 4-2. 指数バックオフリトライ

リトライ間隔は指数的に増加し、ネットワークやサービスの負荷を減少させます。

## 5. サーキットブレーカーパターン

サーキットブレーカーパターンは、多くの失敗が発生したときに、サービスへのリクエストを一時停止し、システムのさらなる悪化を防ぎます。

### 5-1. サーキットの状態

サーキットは通常、Closed、Open、Half-Openの3つの状態を持ちます。

### 5-2. サーキットの開閉の設定

サーキットが開く条件や、自動的に閉じる条件を設定します。

## 6. 実装例

### 6-1. リトライの実装

以下に固定間隔リトライの例を示します。

```csharp
using Polly;
using System;

var retryPolicy = Policy
    .Handle<Exception>()
    .WaitAndRetry(retryCount: 3, sleepDurationProvider: _ => TimeSpan.FromSeconds(2));

retryPolicy.Execute(() =>
{
    // 外部サービスへのリクエスト
    MakeRequest();
});
```

### 6-2. サーキットブレーカーの実装

以下にサーキットブレーカーパターンの例を示します。

```csharp
using Polly;
using System;

var circuitBreakerPolicy = Policy
    .Handle<Exception>()
    .CircuitBreaker(exceptionsAllowedBeforeBreaking: 2, durationOfBreak: TimeSpan.FromMinutes(1));

circuitBreakerPolicy.Execute(() =>
{
    // 外部サービスへのリクエスト
    MakeRequest();
});
```

## 7. 実装例の解説

リトライパターンでは、`Handle<Exception>`として指定された例外が発生すると、指定回数だけ再試行します。サーキットブレーカーパターンでは、指定回数の例外が連続して発生すると、一定期間、リクエストの実行を中断します。

## 8. まとめ

Pollyを使い、簡潔にリトライとサーキットブレーカーパターンを実装することで、外部依存の信頼性を向上させることができます。これにより、アプリケーションのロバスト性が格段に向上します。これらのパターンを適用することで、アプリケーションの稼働時間を最大化し、ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供することが可能です。 

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