# Azure Policyでバックアップ構成の強制を行う方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure Policyの基本概念

3. バックアップ構成に関するポリシーの作成

   3-1. ポリシー定義の作成

   3-2. ポリシーの割り当て

4. ポリシーによる強制方法

   4-1. 監査モードと強制モードの違い

   4-2. 適用範囲の選定

5. バックアップ構成の具体例

   5-1. 仮想マシンのバックアップの強制

   5-2. SQLデータベースのバックアップの強制

6. ポリシー評価と修正

7. まとめ

## 1. はじめに

Azure Policyは、クラウド環境におけるリソース管理のための強力なツールです。特にバックアップ構成を強制することで、データの損失を防ぎ、ビジネス継続性を確保することができます。本記事では、Azure Policyを使用してバックアップ構成を強制する方法について具体的に説明します。

## 2. Azure Policyの基本概念

Azure Policyは、Azure上のリソースが特定のルールやビジネス方針に従っていることを確認するためのサービスです。バックアップ構成の強制においては、特定のバックアップポリシーが適用されていることを保証します。ユーザーは事前に定義されたポリシーを使用したり、自身のニーズに合わせてカスタムポリシーを作成することができます。

## 3. バックアップ構成に関するポリシーの作成

### 3-1. ポリシー定義の作成

バックアップポリシーを作成するには、Azure PortalまたはAzure CLIを用いることができます。ここではAzure Portalを使った手順を示します。

1. Azure Portalにログインし、「ポリシー」を検索します。

2. 「ポリシーの定義」をクリックし、「+ ポリシーの定義」を選択します。

3. 定義の詳細を入力します:

   - 名前: "Backup Configuration Policy"

   - カテゴリ: "Backup"

   - ポリシータイプ: 「カスタム」

次に、JSON形式でポリシーのルールを記述します。例えば、特定のタグが存在するリソースのみバックアップするルールを設定できます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3-2. ポリシーの割り当て

1. 「割り当て」をクリックし、新しい割り当てを作成します。

2. 作成したポリシーを選択し、適用する範囲を指定します（例えば、サブスクリプション全体や特定のリソースグループ）。

3. 必要な場合は例外も設定できます。

## 4. ポリシーによる強制方法

### 4-1. 監査モードと強制モードの違い

Azure Policyは通常、監査モード（Audit）と強制モード（Deny）の2つのモードがあります。監査モードでは、ポリシー違反があった場合にレポートを生成しますが、リソースのデプロイには影響しません。一方、強制モードでは、ポリシー違反のあるリソースはデプロイできません。

### 4-2. 適用範囲の選定

バックアップポリシーを適切に運用するためには範囲の選定が重要です。サブスクリプション全体への適用は、すべてのリソースを保護するための包括的な方法ですが、リソースグループ単位の適用は、より細かな管理が可能です。

## 5. バックアップ構成の具体例

### 5-1. 仮想マシンのバックアップの強制

仮想マシンに対するバックアップポリシーを設定する例を示します。以下のJSONは、すべての仮想マシンに対してバックアップが有効であることを確認するためのポリシーです。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5-2. SQLデータベースのバックアップの強制

SQLデータベースにバックアップポリシーを適用する場合は、以下のような構成が必要です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. ポリシー評価と修正

ポリシーの効果を評価するには、ポリシーコンプライアンスレポートを定期的にチェックすることが重要です。ポリシーが期待どおりに機能していない場合は、定義を見直し、必要に応じて修正を行います。

## 7. まとめ

バックアップ構成を強制することは、データ保護とビジネス継続性を確保するために非常に重要です。Azure Policyを使用することで、リソースの一貫性を保ち、誤った構成によるデータ損失を防ぐことができます。ポリシーの設定と運用を通じて、クラウド環境におけるリソースの管理をより効率的に行いましょう。

# Azure Policyでバックアップ構成の強制を行う方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure Policyの基本概念

3. バックアップ構成に関するポリシーの作成

   3-1. ポリシー定義の作成

   3-2. ポリシーの割り当て

4. ポリシーによる強制方法

   4-1. 監査モードと強制モードの違い

   4-2. 適用範囲の選定

5. バックアップ構成の具体例

   5-1. 仮想マシンのバックアップの強制

   5-2. SQLデータベースのバックアップの強制

6. ポリシー評価と修正

7. まとめ

## 1. はじめに

Azure Policyは、クラウド環境におけるリソース管理のための強力なツールです。特にバックアップ構成を強制することで、データの損失を防ぎ、ビジネス継続性を確保することができます。本記事では、Azure Policyを使用してバックアップ構成を強制する方法について具体的に説明します。

## 2. Azure Policyの基本概念

Azure Policyは、Azure上のリソースが特定のルールやビジネス方針に従っていることを確認するためのサービスです。バックアップ構成の強制においては、特定のバックアップポリシーが適用されていることを保証します。ユーザーは事前に定義されたポリシーを使用したり、自身のニーズに合わせてカスタムポリシーを作成することができます。

## 3. バックアップ構成に関するポリシーの作成

### 3-1. ポリシー定義の作成

バックアップポリシーを作成するには、Azure PortalまたはAzure CLIを用いることができます。ここではAzure Portalを使った手順を示します。

1. Azure Portalにログインし、「ポリシー」を検索します。

2. 「ポリシーの定義」をクリックし、「+ ポリシーの定義」を選択します。

3. 定義の詳細を入力します:

   - 名前: "Backup Configuration Policy"

   - カテゴリ: "Backup"

   - ポリシータイプ: 「カスタム」

次に、JSON形式でポリシーのルールを記述します。例えば、特定のタグが存在するリソースのみバックアップするルールを設定できます。

```json

{

  "if": {

    "allOf": [

      {

        "field": "tags['backup']",

        "equals": "true"

      }

    ]

  },

  "then": {

    "effect": "audit"

  }

}

```

### 3-2. ポリシーの割り当て

1. 「割り当て」をクリックし、新しい割り当てを作成します。

2. 作成したポリシーを選択し、適用する範囲を指定します（例えば、サブスクリプション全体や特定のリソースグループ）。

3. 必要な場合は例外も設定できます。

## 4. ポリシーによる強制方法

### 4-1. 監査モードと強制モードの違い

Azure Policyは通常、監査モード（Audit）と強制モード（Deny）の2つのモードがあります。監査モードでは、ポリシー違反があった場合にレポートを生成しますが、リソースのデプロイには影響しません。一方、強制モードでは、ポリシー違反のあるリソースはデプロイできません。

### 4-2. 適用範囲の選定

バックアップポリシーを適切に運用するためには範囲の選定が重要です。サブスクリプション全体への適用は、すべてのリソースを保護するための包括的な方法ですが、リソースグループ単位の適用は、より細かな管理が可能です。

## 5. バックアップ構成の具体例

### 5-1. 仮想マシンのバックアップの強制

仮想マシンに対するバックアップポリシーを設定する例を示します。以下のJSONは、すべての仮想マシンに対してバックアップが有効であることを確認するためのポリシーです。

```json

{

  "if": {

    "field": "type",

    "equals": "Microsoft.Compute/virtualMachines"

  },

  "then": {

    "effect": "deny",

    "not": {

      "field": "properties.backup",

      "equals": "Enabled"

    }

  }

}

```

### 5-2. SQLデータベースのバックアップの強制

SQLデータベースにバックアップポリシーを適用する場合は、以下のような構成が必要です。

```json

{

  "if": {

    "field": "type",

    "equals": "Microsoft.Sql/servers/databases"

  },

  "then": {

    "effect": "deny",

    "not": {

      "field": "properties.backup",

      "equals": "Configured"

    }

  }

}

```

## 6. ポリシー評価と修正

ポリシーの効果を評価するには、ポリシーコンプライアンスレポートを定期的にチェックすることが重要です。ポリシーが期待どおりに機能していない場合は、定義を見直し、必要に応じて修正を行います。

## 7. まとめ

バックアップ構成を強制することは、データ保護とビジネス継続性を確保するために非常に重要です。Azure Policyを使用することで、リソースの一貫性を保ち、誤った構成によるデータ損失を防ぐことができます。ポリシーの設定と運用を通じて、クラウド環境におけるリソースの管理をより効率的に行いましょう。

Azure Policyでバックアップ構成の強制を行う方法

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