# NestJS + GraphQLで作るフルスタックアプリケーション

## 目次

1. はじめに
2. NestJSとGraphQLの概要
   1. NestJSとは
   2. GraphQLとは
3. 基本的なセットアップ
   1. NestJSプロジェクトの作成
   2. GraphQLモジュールの統合
4. スキーマの設計
   1. スキーマの基本構造
   2. クエリとミューテーションの定義
5. リゾルバーの実装
   1. リゾルバーの役割
   2. リゾルバーの作成方法
6. クライアントサイドの統合
   1. Apollo Clientのセットアップ
   2. クエリとミューテーションの実行
7. より高度な機能
   1. サブスクリプションの導入
   2. 認証と認可の実装
8. デプロイと運用
   1. FirebaseやGCPでのデプロイ
   2. モニタリングとログの管理
9. まとめ

## 1. はじめに

今日のWebアプリケーション開発において、効率的でスケーラブルなソリューションを求めるなら、NestJSとGraphQLの組み合わせは非常に有望です。本記事では、NestJSとGraphQLを使ってフルスタックアプリケーションを構築するプロセスを詳しく解説し、実装上のポイントや運用方法についても触れていきます。

## 2. NestJSとGraphQLの概要

### 2.1. NestJSとは

[NestJS](https://nestjs.com/)は、Node.jsのフレームワークで、サーバーサイドアプリケーションを効率よく構築するために設計されています。NestJSはAngularにインスパイアされており、モジュラリティや依存性注入といった特徴を持っています。これにより、開発者はスケーラブルで保守性の高いアプリケーションを開発することが可能です。

### 2.2. GraphQLとは

[GraphQL](https://graphql.org/)は、Facebookが開発したデータ取得のクエリ言語で、RESTに代わる新しいAPIのスタイルとして人気を博しています。GraphQLの特徴としては、クライアントが必要なデータを明確に指定できる点が挙げられます。これにより、過剰なデータ取得を避け、効率よくデータを扱うことができます。

## 3. 基本的なセットアップ

### 3.1. NestJSプロジェクトの作成

NestJSプロジェクトを作成するには、まずNode.jsがインストールされていることを確認してください。そして以下のコマンドを使用して新しいNestJSプロジェクトを作成します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3.2. GraphQLモジュールの統合

NestJSプロジェクトにGraphQLを統合するために、まず必要なパッケージをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

次に、`graphql.module.ts`を作成し、GraphQLモジュールをセットアップします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. スキーマの設計

### 4.1. スキーマの基本構造

GraphQLスキーマは、データの構造を定義し、どのようなクエリやミューテーションが可能かを示します。以下に簡単なユーザー型を定義したスキーマの例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.2. クエリとミューテーションの定義

クエリは読み取り操作を定義し、ミューテーションはデータを変更する操作を定義します。上記のスキーマは、全てのユーザーの取得、特定のユーザーの取得、および新しいユーザーの作成をサポートします。

## 5. リゾルバーの実装

### 5.1. リゾルバーの役割

リゾルバーは、GraphQLのクエリやミューテーションを実行するための関数を提供します。それらはデータベースからデータを取得したり、ビジネスロジックを実行したりする役割を果たします。

### 5.2. リゾルバーの作成方法

以下に単純なリゾルバーの実装例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. クライアントサイドの統合

### 6.1. Apollo Clientのセットアップ

クライアントサイドでGraphQLを扱うためには、Apollo Clientを使うのが一般的です。以下のコマンドでインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

次に、ReactアプリにApollo Clientをセットアップします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2. クエリとミューテーションの実行

先ほどの`Users`コンポーネントでは、`useQuery`フックを使用して、`users`クエリを実行しています。同様にして、ミューテーションも`useMutation`フックを使用して実行できます。

## 7. より高度な機能

### 7.1. サブスクリプションの導入

GraphQLはサブスクリプションをサポートしており、リアルタイムのデータの更新を可能にします。これをNestJSに取り入れることで、例えばチャットアプリケーションでの新しいメッセージ通知などが実現可能です。

### 7.2. 認証と認可の実装

アプリケーションのセキュリティを強化するために、認証と認可を実装します。JwtModuleを使ってJWTトークンの生成と検証を行うのが一般的です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 8. デプロイと運用

### 8.1. FirebaseやGCPでのデプロイ

アプリケーションをデプロイする際は、Firebase HostingやGoogle Cloud Platformを利用すると便利です。特に、Firebaseでは`firebase deploy`コマンドで簡単にデプロイを行うことができます。

### 8.2. モニタリングとログの管理

アプリケーションの運用には、モニタリングとログの管理が不可欠です。NestJSの組み込み機能や、Google Cloud Loggingを活用することで、アプリケーションの状態を監視し、問題が発生した際に早期に対処できます。

## 9. まとめ

NestJSとGraphQLを活用することで、スケーラブルで効率的なフルスタックアプリケーションを構築することができました。これにより、開発者はより迅速に機能を追加し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。今後のプロジェクトにぜひ取り入れてみてください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# NestJS + GraphQLで作るフルスタックアプリケーション

## 目次

1. はじめに
2. NestJSとGraphQLの概要
   1. NestJSとは
   2. GraphQLとは
3. 基本的なセットアップ
   1. NestJSプロジェクトの作成
   2. GraphQLモジュールの統合
4. スキーマの設計
   1. スキーマの基本構造
   2. クエリとミューテーションの定義
5. リゾルバーの実装
   1. リゾルバーの役割
   2. リゾルバーの作成方法
6. クライアントサイドの統合
   1. Apollo Clientのセットアップ
   2. クエリとミューテーションの実行
7. より高度な機能
   1. サブスクリプションの導入
   2. 認証と認可の実装
8. デプロイと運用
   1. FirebaseやGCPでのデプロイ
   2. モニタリングとログの管理
9. まとめ

## 1. はじめに

今日のWebアプリケーション開発において、効率的でスケーラブルなソリューションを求めるなら、NestJSとGraphQLの組み合わせは非常に有望です。本記事では、NestJSとGraphQLを使ってフルスタックアプリケーションを構築するプロセスを詳しく解説し、実装上のポイントや運用方法についても触れていきます。

## 2. NestJSとGraphQLの概要

### 2.1. NestJSとは

[NestJS](https://nestjs.com/)は、Node.jsのフレームワークで、サーバーサイドアプリケーションを効率よく構築するために設計されています。NestJSはAngularにインスパイアされており、モジュラリティや依存性注入といった特徴を持っています。これにより、開発者はスケーラブルで保守性の高いアプリケーションを開発することが可能です。

### 2.2. GraphQLとは

[GraphQL](https://graphql.org/)は、Facebookが開発したデータ取得のクエリ言語で、RESTに代わる新しいAPIのスタイルとして人気を博しています。GraphQLの特徴としては、クライアントが必要なデータを明確に指定できる点が挙げられます。これにより、過剰なデータ取得を避け、効率よくデータを扱うことができます。

## 3. 基本的なセットアップ

### 3.1. NestJSプロジェクトの作成

NestJSプロジェクトを作成するには、まずNode.jsがインストールされていることを確認してください。そして以下のコマンドを使用して新しいNestJSプロジェクトを作成します。

```bash
$ npm i -g @nestjs/cli
$ nest new my-nestjs-app
```

### 3.2. GraphQLモジュールの統合

NestJSプロジェクトにGraphQLを統合するために、まず必要なパッケージをインストールします。

```bash
$ npm install @nestjs/graphql graphql-tools graphql apollo-server-express
```

次に、`graphql.module.ts`を作成し、GraphQLモジュールをセットアップします。

```typescript
// src/graphql.module.ts
import { Module } from '@nestjs/common';
import { GraphQLModule } from '@nestjs/graphql';
import { join } from 'path';

@Module({
  imports: [
    GraphQLModule.forRoot({
      autoSchemaFile: join(process.cwd(), 'src/schema.gql'),
    }),
  ],
})
export class GraphqlModule {}
```

## 4. スキーマの設計

### 4.1. スキーマの基本構造

GraphQLスキーマは、データの構造を定義し、どのようなクエリやミューテーションが可能かを示します。以下に簡単なユーザー型を定義したスキーマの例を示します。

```graphql
type User {
  id: ID!
  name: String!
  email: String!
}

type Query {
  users: [User!]!
  user(id: ID!): User
}

type Mutation {
  createUser(name: String!, email: String!): User!
}
```

### 4.2. クエリとミューテーションの定義

クエリは読み取り操作を定義し、ミューテーションはデータを変更する操作を定義します。上記のスキーマは、全てのユーザーの取得、特定のユーザーの取得、および新しいユーザーの作成をサポートします。

## 5. リゾルバーの実装

### 5.1. リゾルバーの役割

リゾルバーは、GraphQLのクエリやミューテーションを実行するための関数を提供します。それらはデータベースからデータを取得したり、ビジネスロジックを実行したりする役割を果たします。

### 5.2. リゾルバーの作成方法

以下に単純なリゾルバーの実装例を示します。

```typescript
// src/users/users.resolver.ts
import { Resolver, Query, Mutation, Args } from '@nestjs/graphql';
import { UsersService } from './users.service';
import { User } from './user.entity';

@Resolver(() => User)
export class UsersResolver {
  constructor(private usersService: UsersService) {}

  @Query(() => [User])
  async users() {
    return this.usersService.findAll();
  }

  @Mutation(() => User)
  async createUser(
    @Args('name') name: string,
    @Args('email') email: string,
  ): Promise<User> {
    return this.usersService.create({ name, email });
  }
}
```

## 6. クライアントサイドの統合

### 6.1. Apollo Clientのセットアップ

クライアントサイドでGraphQLを扱うためには、Apollo Clientを使うのが一般的です。以下のコマンドでインストールします。

```bash
$ npm install @apollo/client graphql
```

次に、ReactアプリにApollo Clientをセットアップします。

```javascript
// src/App.tsx
import React from 'react';
import {
  ApolloClient,
  InMemoryCache,
  ApolloProvider,
  gql,
  useQuery,
} from '@apollo/client';

const client = new ApolloClient({
  uri: 'http://localhost:3000/graphql',
  cache: new InMemoryCache(),
});

function App() {
  return (
    <ApolloProvider client={client}>
      <h1>My GraphQL App</h1>
      <Users />
    </ApolloProvider>
  );
}

function Users() {
  const { loading, error, data } = useQuery(gql`
    query {
      users {
        id
        name
        email
      }
    }
  `);

  if (loading) return <p>Loading...</p>;
  if (error) return <p>Error :(</p>;

  return data.users.map(({ id, name, email }) => (
    <div key={id}>
      <p>
        {name}: {email}
      </p>
    </div>
  ));
}

export default App;
```

### 6.2. クエリとミューテーションの実行

先ほどの`Users`コンポーネントでは、`useQuery`フックを使用して、`users`クエリを実行しています。同様にして、ミューテーションも`useMutation`フックを使用して実行できます。

## 7. より高度な機能

### 7.1. サブスクリプションの導入

GraphQLはサブスクリプションをサポートしており、リアルタイムのデータの更新を可能にします。これをNestJSに取り入れることで、例えばチャットアプリケーションでの新しいメッセージ通知などが実現可能です。

### 7.2. 認証と認可の実装

アプリケーションのセキュリティを強化するために、認証と認可を実装します。JwtModuleを使ってJWTトークンの生成と検証を行うのが一般的です。

```typescript
// src/auth/jwt.strategy.ts
import { Injectable } from '@nestjs/common';
import { PassportStrategy } from '@nestjs/passport';
import { Strategy, ExtractJwt } from 'passport-jwt';

@Injectable()
export class JwtStrategy extends PassportStrategy(Strategy) {
  constructor() {
    super({
      jwtFromRequest: ExtractJwt.fromAuthHeaderAsBearerToken(),
      ignoreExpiration: false,
      secretOrKey: 'secretKey',
    });
  }

  async validate(payload: any) {
    return { userId: payload.sub, username: payload.username };
  }
}
```

## 8. デプロイと運用

### 8.1. FirebaseやGCPでのデプロイ

アプリケーションをデプロイする際は、Firebase HostingやGoogle Cloud Platformを利用すると便利です。特に、Firebaseでは`firebase deploy`コマンドで簡単にデプロイを行うことができます。

### 8.2. モニタリングとログの管理

アプリケーションの運用には、モニタリングとログの管理が不可欠です。NestJSの組み込み機能や、Google Cloud Loggingを活用することで、アプリケーションの状態を監視し、問題が発生した際に早期に対処できます。

## 9. まとめ

NestJSとGraphQLを活用することで、スケーラブルで効率的なフルスタックアプリケーションを構築することができました。これにより、開発者はより迅速に機能を追加し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。今後のプロジェクトにぜひ取り入れてみてください。 

NestJS + GraphQLで作るフルスタックアプリケーション

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