# Gmail APIで複数宛先に一括メール送信する方法（BCC含む）

## 1-1 はじめに
Gmail APIは、Googleが提供する強力なツールで、Gmailアカウントを通じてプログラムからメールの送受信を行うことができます。本記事では、Gmail APIを使用して複数の宛先に一括でメールを送信する方法を解説します。また、その際にBCC（ブラインドカーボンコピー）を効果的に使用する方法についても触れます。

## 1-2 目次
1. はじめに
2. 事前準備
   - 2-1. Google Cloud Consoleプロジェクトの作成
   - 2-2. Gmail APIの有効化
   - 2-3. OAuth2.0クライアントIDの設定
3. コード実装
   - 3-1. Pythonでメールを送信する準備
   - 3-2. メールの作成と送信
   - 3-3. BCCを使用した一括送信
4. 注意点とベストプラクティス
5. まとめ

## 2-1 事前準備

### 2-1-1 Google Cloud Consoleプロジェクトの作成
まず、Gmail APIを使用するためにGoogle Cloud Consoleでプロジェクトを作成します。プロジェクトはGmail APIの管理に必要なコンテナです。

1. [Google Cloud Console](https://console.cloud.google.com/)にアクセスします。
2. ダッシュボードの上にあるプロジェクトセレクタをクリックし、「新しいプロジェクトの作成」を選択します。
3. 任意のプロジェクト名を入力し、「作成」をクリックします。

### 2-1-2 Gmail APIの有効化
プロジェクトを作成したら、Gmail APIを有効にします。

1. 左側のナビゲーションメニューから「APIとサービス」 > 「ライブラリ」を選択します。
2. 検索バーに「Gmail API」と入力し、検索結果から「Gmail API」を選び「有効にする」をクリックします。

### 2-1-3 OAuth2.0クライアントIDの設定
Gmail APIを使うにはOAuth2.0を用いた認証が必要です。

1. 「認証情報」を選択し、「認証情報を作成」から「OAuthクライアントID」を選択します。
2. 「アプリケーションタイプ」を「デスクトップアプリケーション」に設定し、任意の名前を入力して「作成」をクリックします。
3. 作成されたクライアントIDとクライアントシークレットを保存します。

## 3-1 コード実装

### 3-1-1 Pythonでメールを送信する準備
Pythonスクリプトを使用してGmail APIを通してメールを送信します。以下に必要なライブラリと環境設定を行います。

Pythonのライブラリをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

認証情報の保存のため、`token.json` を生成します。初めてスクリプトを実行する際、ブラウザが開き、Googleアカウントへのアクセス許可の画面が表示されるため、認証を完了させます。

### 3-1-2 メールの作成と送信
次に、複数の宛先にメールを一括送信するために必要なPythonコードを記述します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3-1-3 BCCを使用した一括送信
BCCを使用した複数の宛先へのメール送信には、以下を変更します。

1. `create_message`関数を修正し、BCCフィールドを追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

2. メイン関数で`create_message`の呼び出しを調整します。

![img](/mosaic-code.jpg)

この実装によりBCCを利用することで、メールの受信者同士がお互いのメールアドレスを認識しない形で一括送信が可能になります。

## 4-1 注意点とベストプラクティス
- **配信制限**: Gmail APIには1日のメール送信制限があるため、大量送信は注意が必要です。
- **承認と認証**: 初回起動時にはユーザー承認が必要になるため、エンドツーエンドの自動化を行うには追加設定が必要になります。
- **エラーハンドリング**: メール送信に失敗した場合のエラーハンドリングは必須です。特にネットワークや認証が原因で発生するエラーを考慮してください。

## 5-1 まとめ
Gmail APIを通じて複数の宛先に一括でメールを送信することが可能です。BCCを利用することで受信者一覧を隠すこともできます。事前準備から始まり、Pythonスクリプトによる実装を紹介しましたので、様々なビジネスシーンでの応用が期待できます。Gmailの使用制限や認証フローを考慮した上で、上手に活用してください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Gmail APIで複数宛先に一括メール送信する方法（BCC含む）

## 1-1 はじめに
Gmail APIは、Googleが提供する強力なツールで、Gmailアカウントを通じてプログラムからメールの送受信を行うことができます。本記事では、Gmail APIを使用して複数の宛先に一括でメールを送信する方法を解説します。また、その際にBCC（ブラインドカーボンコピー）を効果的に使用する方法についても触れます。

## 1-2 目次
1. はじめに
2. 事前準備
   - 2-1. Google Cloud Consoleプロジェクトの作成
   - 2-2. Gmail APIの有効化
   - 2-3. OAuth2.0クライアントIDの設定
3. コード実装
   - 3-1. Pythonでメールを送信する準備
   - 3-2. メールの作成と送信
   - 3-3. BCCを使用した一括送信
4. 注意点とベストプラクティス
5. まとめ

## 2-1 事前準備

### 2-1-1 Google Cloud Consoleプロジェクトの作成
まず、Gmail APIを使用するためにGoogle Cloud Consoleでプロジェクトを作成します。プロジェクトはGmail APIの管理に必要なコンテナです。

1. [Google Cloud Console](https://console.cloud.google.com/)にアクセスします。
2. ダッシュボードの上にあるプロジェクトセレクタをクリックし、「新しいプロジェクトの作成」を選択します。
3. 任意のプロジェクト名を入力し、「作成」をクリックします。

### 2-1-2 Gmail APIの有効化
プロジェクトを作成したら、Gmail APIを有効にします。

1. 左側のナビゲーションメニューから「APIとサービス」 > 「ライブラリ」を選択します。
2. 検索バーに「Gmail API」と入力し、検索結果から「Gmail API」を選び「有効にする」をクリックします。

### 2-1-3 OAuth2.0クライアントIDの設定
Gmail APIを使うにはOAuth2.0を用いた認証が必要です。

1. 「認証情報」を選択し、「認証情報を作成」から「OAuthクライアントID」を選択します。
2. 「アプリケーションタイプ」を「デスクトップアプリケーション」に設定し、任意の名前を入力して「作成」をクリックします。
3. 作成されたクライアントIDとクライアントシークレットを保存します。

## 3-1 コード実装

### 3-1-1 Pythonでメールを送信する準備
Pythonスクリプトを使用してGmail APIを通してメールを送信します。以下に必要なライブラリと環境設定を行います。

Pythonのライブラリをインストールします。

```bash
pip install --upgrade google-api-python-client google-auth-httplib2 google-auth-oauthlib
```

認証情報の保存のため、`token.json` を生成します。初めてスクリプトを実行する際、ブラウザが開き、Googleアカウントへのアクセス許可の画面が表示されるため、認証を完了させます。

### 3-1-2 メールの作成と送信
次に、複数の宛先にメールを一括送信するために必要なPythonコードを記述します。

```python
from __future__ import print_function
import os.path
import base64
from email.mime.text import MIMEText
from google.auth.transport.requests import Request
from google.oauth2.credentials import Credentials
from google_auth_oauthlib.flow import InstalledAppFlow
from googleapiclient.discovery import build

SCOPES = ['https://www.googleapis.com/auth/gmail.send']

def main():
    creds = None
    
    # token.json が存在していれば、既存の資格情報をロードします。
    if os.path.exists('token.json'):
        creds = Credentials.from_authorized_user_file('token.json', SCOPES)
    # それ以外の場合は、ユーザーに新規で認証を促します。
    if not creds or not creds.valid:
        if creds and creds.expired and creds.refresh_token:
            creds.refresh(Request())
        else:
            flow = InstalledAppFlow.from_client_secrets_file(
                'credentials.json', SCOPES)
            creds = flow.run_local_server(port=0)
        # 有効な資格情報を保存します。
        with open('token.json', 'w') as token:
            token.write(creds.to_json())

    service = build('gmail', 'v1', credentials=creds)
    
    message = create_message("me", "to@example.com", "Subject", "Email body text")
    send_message(service, "me", message)

def create_message(sender, to, subject, message_text):
    message = MIMEText(message_text)
    message['to'] = to
    message['from'] = sender
    message['subject'] = subject
    return {'raw': base64.urlsafe_b64encode(message.as_bytes()).decode()}

def send_message(service, user_id, message):
    try:
        sent_message = service.users().messages().send(userId=user_id, body=message).execute()
        print(f'Message Id: {sent_message["id"]}')
        return sent_message
    except Exception as error:
        print(f'An error occurred: {error}')

if __name__ == '__main__':
    main()
```

### 3-1-3 BCCを使用した一括送信
BCCを使用した複数の宛先へのメール送信には、以下を変更します。

1. `create_message`関数を修正し、BCCフィールドを追加します。

```python
def create_message(sender, to, bcc, subject, message_text):
    message = MIMEText(message_text)
    message['to'] = to
    message['from'] = sender
    message['subject'] = subject
    message['bcc'] = bcc
    return {'raw': base64.urlsafe_b64encode(message.as_bytes()).decode()}
```

2. メイン関数で`create_message`の呼び出しを調整します。

```python
message = create_message("me", "primary@example.com", "bcc@example.com", "Subject", "Email body text")
```

この実装によりBCCを利用することで、メールの受信者同士がお互いのメールアドレスを認識しない形で一括送信が可能になります。

## 4-1 注意点とベストプラクティス
- **配信制限**: Gmail APIには1日のメール送信制限があるため、大量送信は注意が必要です。
- **承認と認証**: 初回起動時にはユーザー承認が必要になるため、エンドツーエンドの自動化を行うには追加設定が必要になります。
- **エラーハンドリング**: メール送信に失敗した場合のエラーハンドリングは必須です。特にネットワークや認証が原因で発生するエラーを考慮してください。

## 5-1 まとめ
Gmail APIを通じて複数の宛先に一括でメールを送信することが可能です。BCCを利用することで受信者一覧を隠すこともできます。事前準備から始まり、Pythonスクリプトによる実装を紹介しましたので、様々なビジネスシーンでの応用が期待できます。Gmailの使用制限や認証フローを考慮した上で、上手に活用してください。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

Gmail APIで複数宛先に一括メール送信する方法（BCC含む）

1-1 はじめに

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