# ARMテンプレートでNSGとルールを定義する方法

## 目次

1. はじめに

2. ネットワークセキュリティグループ（NSG）とは

3. ARMテンプレートの基本

4. ARMテンプレートでNSGを定義する手順

   1. リソースグループの作成

   2. NSGの作成

   3. インバウンド・アウトバウンドルールの設定

   4. テンプレートのデプロイ

5. 具体例：完全なARMテンプレートの例

6. まとめ

## 1. はじめに

今日、多くの企業はAzureを利用して各種サービスやアプリケーションを展開しています。その中で、セキュリティは非常に重要な要素です。Azureのネットワークセキュリティグループ（NSG）は、仮想ネットワーク内のトラフィックを制御するための重要なコンポーネントです。本記事では、Azure Resource Manager（ARM）テンプレートを使用してNSGを定義し、ルールを設定する方法を詳しく解説します。

## 2. ネットワークセキュリティグループ（NSG）とは

NSGはAzureで仮想ネットワーク（VNet）内のトラフィックを制御するための一種のファイアウォール機能です。NSGはインバウンドおよびアウトバウンドルールを用いて以下のことを可能にします。

- 特定のIPアドレスか範囲、ポート、プロトコルへのトラフィックを許可または拒否

- VNet全体、特定のサブネット、または特定のネットワークインターフェースに適用するルールの設定

## 3. ARMテンプレートの基本

ARMテンプレートはリソースのプロビジョニングを自動化するためのJSON形式の宣言型スクリプトです。これを用いることで、Azure上で定義したリソースのインフラストラクチャをすばやく一貫して展開できます。

## 4. ARMテンプレートでNSGを定義する手順

### 4-1. リソースグループの作成

ARMテンプレートを使用する前に、AzureのポータルまたはAzure CLIを使用してリソースグループを作成します。リソースグループはAzureリソースを一緒に管理するために使用されます。

### 4-2. NSGの作成

ARMテンプレートでNSGを作成するには、`Microsoft.Network/networkSecurityGroups`を定義する必要があります。リソースのID、場所、プロパティを設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-3. インバウンド・アウトバウンドルールの設定

NSGルールは`securityRules`配列内に設定します。それぞれのルールには、名前、優先順位、方向（インバウンドまたはアウトバウンド）、アクセスの種類（許可または拒否）、プロトコル、ソースと宛先の範囲およびポートなどを指定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-4. テンプレートのデプロイ

定義したARMテンプレートをデプロイするには、Azure CLIを使用します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. 具体例：完全なARMテンプレートの例

以下は、単純なNSGとそのルールを設定するための完全なARMテンプレートの例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. まとめ

ARMテンプレートを使用してAzure上にNSGを作成し、特定のルールを設定することは、クラウド環境のセキュリティを強化するための非常に有効な手法です。この記事で示した手順を参照しつつ、自分のユースケースに合わせてNSGをカスタマイズすることで、Azureの仮想ネットワークを安全に保つことができます。NSGを利用することで、セキュリティポリシーを一元管理し、効率的で信頼性の高い運用を実現しましょう。

# ARMテンプレートでNSGとルールを定義する方法

## 目次

1. はじめに

2. ネットワークセキュリティグループ（NSG）とは

3. ARMテンプレートの基本

4. ARMテンプレートでNSGを定義する手順

   1. リソースグループの作成

   2. NSGの作成

   3. インバウンド・アウトバウンドルールの設定

   4. テンプレートのデプロイ

5. 具体例：完全なARMテンプレートの例

6. まとめ

## 1. はじめに

今日、多くの企業はAzureを利用して各種サービスやアプリケーションを展開しています。その中で、セキュリティは非常に重要な要素です。Azureのネットワークセキュリティグループ（NSG）は、仮想ネットワーク内のトラフィックを制御するための重要なコンポーネントです。本記事では、Azure Resource Manager（ARM）テンプレートを使用してNSGを定義し、ルールを設定する方法を詳しく解説します。

## 2. ネットワークセキュリティグループ（NSG）とは

NSGはAzureで仮想ネットワーク（VNet）内のトラフィックを制御するための一種のファイアウォール機能です。NSGはインバウンドおよびアウトバウンドルールを用いて以下のことを可能にします。

- 特定のIPアドレスか範囲、ポート、プロトコルへのトラフィックを許可または拒否

- VNet全体、特定のサブネット、または特定のネットワークインターフェースに適用するルールの設定

## 3. ARMテンプレートの基本

ARMテンプレートはリソースのプロビジョニングを自動化するためのJSON形式の宣言型スクリプトです。これを用いることで、Azure上で定義したリソースのインフラストラクチャをすばやく一貫して展開できます。

## 4. ARMテンプレートでNSGを定義する手順

### 4-1. リソースグループの作成

ARMテンプレートを使用する前に、AzureのポータルまたはAzure CLIを使用してリソースグループを作成します。リソースグループはAzureリソースを一緒に管理するために使用されます。

### 4-2. NSGの作成

ARMテンプレートでNSGを作成するには、`Microsoft.Network/networkSecurityGroups`を定義する必要があります。リソースのID、場所、プロパティを設定します。

```json

{

  "type": "Microsoft.Network/networkSecurityGroups",

  "apiVersion": "2020-11-01",

  "name": "[parameters('nsgName')]",

  "location": "[resourceGroup().location]",

  "properties": {

    "securityRules": []

  }

}

```

### 4-3. インバウンド・アウトバウンドルールの設定

NSGルールは`securityRules`配列内に設定します。それぞれのルールには、名前、優先順位、方向（インバウンドまたはアウトバウンド）、アクセスの種類（許可または拒否）、プロトコル、ソースと宛先の範囲およびポートなどを指定します。

```json

"securityRules": [

  {

    "name": "AllowSSH",

    "properties": {

      "priority": 100,

      "protocol": "Tcp",

      "access": "Allow",

      "direction": "Inbound",

      "sourceAddressPrefix": "*",

      "sourcePortRange": "*",

      "destinationAddressPrefix": "*",

      "destinationPortRange": "22"

    }

  }

]

```

### 4-4. テンプレートのデプロイ

定義したARMテンプレートをデプロイするには、Azure CLIを使用します。

```bash

az deployment group create --resource-group <yourResourceGroup> --template-file <templateFilePath>

```

## 5. 具体例：完全なARMテンプレートの例

以下は、単純なNSGとそのルールを設定するための完全なARMテンプレートの例です。

```json

{

  "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2019-04-01/deploymentTemplate.json#",

  "contentVersion": "1.0.0.0",

  "parameters": {

    "nsgName": {

      "type": "string",

      "defaultValue": "myNsg"

    }

  },

  "resources": [

    {

      "type": "Microsoft.Network/networkSecurityGroups",

      "apiVersion": "2020-11-01",

      "name": "[parameters('nsgName')]",

      "location": "[resourceGroup().location]",

      "properties": {

        "securityRules": [

          {

            "name": "AllowSSH",

            "properties": {

              "priority": 100,

              "protocol": "*",

              "access": "Allow",

              "direction": "Inbound",

              "sourceAddressPrefix": "*",

              "sourcePortRange": "*",

              "destinationAddressPrefix": "*",

              "destinationPortRange": "22"

            }

          },

          {

            "name": "DenyAllOutbound",

            "properties": {

              "priority": 200,

              "protocol": "*",

              "access": "Deny",

              "direction": "Outbound",

              "sourceAddressPrefix": "*",

              "sourcePortRange": "*",

              "destinationAddressPrefix": "*",

              "destinationPortRange": "*"

            }

          }

        ]

      }

    }

  ]

}

```

## 6. まとめ

ARMテンプレートを使用してAzure上にNSGを作成し、特定のルールを設定することは、クラウド環境のセキュリティを強化するための非常に有効な手法です。この記事で示した手順を参照しつつ、自分のユースケースに合わせてNSGをカスタマイズすることで、Azureの仮想ネットワークを安全に保つことができます。NSGを利用することで、セキュリティポリシーを一元管理し、効率的で信頼性の高い運用を実現しましょう。

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