# GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化する方法

## 目次

1. 1-1 はじめに
2. 1-2 GraphQLとSwaggerの概要
   - 1-2-1 GraphQLとは
   - 1-2-2 Swaggerとは
3. 1-3 ドキュメント化のメリット
4. 1-4 必要なツールと準備
5. 1-5 GraphQL APIの設計
6. 1-6 Swagger形式でのドキュメント化手順
   - 1-6-1 GraphQLスキーマの生成
   - 1-6-2 graphdocやgraphql-to-swaggerの使用
   - 1-6-3 Swaggerエディタでのドキュメント化
7. 1-7 ベストプラクティス
8. 1-8 まとめ

## 1-1 はじめに

GraphQLは、柔軟なデータ取得が可能なAPI仕様として広く採用されています。しかし、ドキュメントの生成という点では、RESTful APIに比べて標準化された方法が少ないと感じることがあるかもしれません。一方で、SwaggerはREST APIのドキュメント化に使われるツールとして知られていますが、GraphQL APIにおいてSwaggerを使用する方法を模索する動きもあります。本記事では、GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化する方法を解説します。

## 1-2 GraphQLとSwaggerの概要

### 1-2-1 GraphQLとは

GraphQLは、Facebookによって開発されたクエリ言語で、クライアントが必要とするデータを正確に取得できるという特徴があります。これにより、オーバーフェッチ（不必要なデータを取得すること）やアンダーフェッチ（必要なデータが不足すること）を回避し、効率的なデータ取得が可能です。

### 1-2-2 Swaggerとは

Swaggerは、APIの仕様を記述するためのフレームワークで、APIの設計、開発、ドキュメント化を支援するツールです。Swaggerによって生成されたドキュメントは、視覚的に分かりやすく、APIの利用者にとっても利用しやすいという利点があります。

## 1-3 ドキュメント化のメリット

GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化することには以下のようなメリットがあります。

- **利便性**: 読みやすく整理された形式でドキュメントが提供できる。
- **共有性**: 開発チーム内だけでなく、クライアントや他チームともAPI仕様を簡単に共有できる。
- **メンテナンス性**: APIの変更に伴うドキュメントの更新が容易であり、設計と実装との整合性を維持できる。

## 1-4 必要なツールと準備

GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化するためには、以下のツールが必要です。

- **GraphQLスキーマ**: GraphQL APIのクエリやタイプの仕様を定義するために使用します。
- **Swagger Editor**: YAMLまたはJSON形式でAPIドキュメントを作成し、可視化するためのエディタ。
- **graphdoc**や**graphql-to-swagger**: GraphQLからSwagger形式への変換を助けるツール。

## 1-5 GraphQL APIの設計

GraphQL APIのドキュメント化を進める前に、まずAPI自体の設計をしっかりと行いましょう。エンドポイント、タイプ、クエリ、ミューテーションなど、APIがどのように機能するのかを明確にします。

## 1-6 Swagger形式でのドキュメント化手順

### 1-6-1 GraphQLスキーマの生成

GraphQLスキーマはAPIの設計図とも言えるものです。APIの全てのデータ型、クエリ、ミューテーションが定義されています。スキーマは通常、`.graphql`または`.gql`という拡張子を持つファイルとして保存されます。

### 1-6-2 graphdocやgraphql-to-swaggerの使用

GraphQLスキーマをSwagger形式に変換するためのツールである`graphdoc`や`graphql-to-swagger`を使用します。

```bash
npm install -g graphql-to-swagger
graphql-to-swagger schema.graphql > swagger.json
```

### 1-6-3 Swaggerエディタでのドキュメント化

Swaggerエディタを使用して、上記で生成したSwagger形式のドキュメントを編集し、視覚的に確認します。エディタはオンラインでも提供されており、ブラウザで直接操作することが可能です。

## 1-7 ベストプラクティス

- **ドキュメントの自動化**: ドキュメントはAPIの仕様と同時にアップデートする仕組みを構築しましょう。
- **視覚的な整理**: Swaggerではデータ型やクエリを視覚的に整理できます。それぞれの仕様を明確にすることで利用者の理解を助けます。
- **コミュニケーション**: ドキュメントは API 利用者との重要なコミュニケーション手段です。誤解が生まれないように必要に応じて詳細な説明を加えましょう。

## 1-8 まとめ

GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化することで、APIの仕様をわかりやすく整理した状態で提供することができます。この方法は、APIの利用者にとっても利便性が向上し、メンテナンス性も高めることができます。しっかりとした設計とドキュメント化を行うことで、よりスムーズな開発の進行が可能となります。 [cv:issue_marketplace_engineer]

GraphQL APIをSwagger形式でドキュメント化する方法

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